スエードのお手入れを3年間ご経験されたプロにケアの是非を教えていただきました!

 

ご縁があり、2018年の靴磨き日本選手権大会に出場された山地惣介さんにお会いさせていただきました!

 

靴磨きのお仕事ももちろんですが、3年ほどスエードのケアを専門的にやられてたご経験もあるそうなので、スエードのお手入れについていろんなお話をお聞きすることができました。

 

お話の内容をご紹介させていただきたいと思います。
よければ参考にしてみてください!

 

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スエードのお手入れは延命治療!?

 

スムースレザーはクリームを塗ることで栄養補給ができます。
しかし残念ながらスエードにクリームを使うことができません。アーモンドオイルの入ったスプレーなどであれば栄養補給はできますが、塗り込むといった概念がないためそもそも栄養補給をすることが難しい革なのです。

 

 

 

なので、スエードのお手入れは経年変化のためというよりは、寿命を伸ばすための延命治療のようなイメージなのだそうです。
ちょっと極端な言い方をすると、ですね。

 

スエードの毛も生えてくるものではありません。
なので、いかにその毛を良い状態に保つことができるかという方が大切なのだそうです。

 

使う道具は革質次第…

山地さんは3年間たくさんのスエードを見てこられたそうですが、スエードの革質によっても効果を発揮する道具とそうでないものがあるのだとか。

 

メジャーなスエードケアについてご紹介していきます!

 

スエード x 汚れ落とし

まずは汚れ落としについてです。
例えば、こちらのサフィールのオムニローション。

 

 

 

スエード用お手入れグッズとして名高い製品ですが、良い革には柔軟剤のような効果を発揮して良い仕上がりになるのだそうです。
しかし、あまり良くない革質の革に使用すると、液体が革に浸透するにつれてだんだん毛も革もスカスカになってしまうのだそうです。

 

エドワードグリーンのような革質の良いものには効果を発揮するとおっしゃっていました。

 

スエード x ブラシ

スエードをお手入れするブラシって真鍮製のブラシから、ゴムブラシまでいろんなものがありますね。

 

これも革質によるらしいのですが、真鍮製のブラシはやはりそれなりに硬さが強いため、革質の良くないスエードだと、スエードを削ってしまいかねません。またスエードの質によっては毛が寝てしまうこともあるようです。

 

 

 

使い方にもよるかもしれませんが、硬いブラシを使うよりは馬毛や豚毛のブラシを使う方がスエードは長持ちしてくれるかもしれません。

 

それに引き換え、こう言ったゴム製のブラシは真鍮製のブラシほど革にダメージを与えるものではありませんので問題はないようです。

 

 

 

これも革質によるところもあるかもしれませんね。

 

スエード x 色あせ

 

色あせもスエード靴の難しいところです。

 

色あせてしまったスエードもこう言ったカラーリキッドで補色することはできますが、山地さんのお話だと色によっては難しいものもあるのだそうです。
黒のような濃い色であっても補色した際、色あせが完璧に染まるケースは少ないそうです。

 

 

 

なので、やはり色あせないように普段からから気をつけた方が革にとっては良いんですよね。

 

例えば、シューキーパーを入れないでスエードの靴を履き続けると、こんな風に履きジワの部分から徐々に色が抜けていきます。
または、雨に濡れたりしてもダメ。毛が寝てしまいカピカピになってしまうこともあるようです。

 

なのでまずは必ず履いたらシューキーパーを入れること。これは必須です!
そして極力濡らさないこと!

 

スエード x 防水スプレー

 

フッ素系の防水スプレーはよく革靴に使われますが、スエードに使用するとスプレーの成分が毛足に溜まり、毛が寝てしまうこともあるようです。

 

 

 

毛足に溜まった成分を落とすために汚れ落としを使いたいところですが、革質によっては毛や革質が悪化してしまうこともあるので、悩ましいところです。

 

靴を雨に濡らさないという意味では防水スプレーは正解かもしれませんが、長期的に見ると革にとっては良いものではないと思った方が良さそうです。

 

スエード x ライター

 

毛並みを揃えるためにスエードをライターやバーナーの火であぶるのって見たことある方もいらっしゃると思います。

 

一見毛足の長さは揃うので表面が整ったようには見えますが、はやり短くなった毛はもう伸びません。
なので、できればやらない方がいい、とのことです。

 

スエード x ホコリ

スムースレザーと同じでスエードもホコリはダメです。
ホコリと軽く見ても実は繊維。革表面の油分を吸い取って放っておくと乾燥でクラックが入ってしまうことも。

 

なので、1日履いた靴は帰宅後シューキーパーを入れて、ちゃんと馬毛ブラシでホコリを落としてあげてください。
これが一番の延命治療です!

 

 

また、ホコリは湿気も保持しやすいです。
湿度を溜め込むとカビの原因にもなりかねません。

 

なので、1日履いた靴は帰宅後シューキーパーを入れて、ちゃんと馬毛ブラシでホコリを落としてあげてください。
これが一番の延命治療です!

 

大事なことなので2回書きました!

 

あ…あと、そもそも湿気の多い日本ではスエードは適してないらしいです。笑

 

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結論、スエードのお手入れは

 

スエードをより長持ちさせるためには、結論
濡らさず、燃やさず、削らず
という3つを守るのが一番良いということです。

 

シューツリーを入れて、馬毛ブラシでホコリを落とす!
時々スエードスプレーをする!これが一番ヘルシーなスエードとの付き合い方、なのだそうです。

 

一見当たり前のようですが、なかなか難しいのが現実です。

 

ただ、これはあくまでお手入れの話!
せっかく気に入って購入した靴なので、楽しんで履いていただくのが一番素敵なことだと思います。
でもこういう知識を持っておくと、少しでも長くその靴と付き合っていけると思うとちょっと得した気分ですよね。

 

 

そして、お話を聞かせていただいた山地さん、すごく穏やかでジェントルマンでいらっしゃいました。
山地さんをご紹介いただいた方に職人気質だと聞いていたのですが、まさにその通りで、すごく研究熱心な方だと感じました。

 

僕からの一方的な質問攻め状態だったと思いますが、とっても丁寧に答えてくださいました。
本当にありがとうございました!
いろいろお話聞けて楽しかったです!

 

 

スエードのお手入れ是非試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

雨だって悪気があって降ってるわけじゃない…

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くすみ
東京
1986.9.25 愛知県生まれ
趣味で靴を磨いて8〜9年。革靴・靴磨きに関して情報発信をしています。自分のやりたいことをして生きる人生を模索しています。
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