セッションという鬼畜映画に学ぶ音楽と師弟のあり方について

 

※この記事は一部ネタバレを含みます

 

まず、このタイトルがいけない!
『セッション』って、jazzを知っている人間からするとジャムセッションを思わせるタイトルなんです。

 

本来の意味は知りませんが、セッションって言葉はjazzを演奏したい人が集まってその場で演奏する、みたいなニュアンスの言葉として日本では使われてる言葉だと思うんです。

 

 

 

しかしこの映画は違います!
セッションなんか全くしない。笑

 

もちろんビッグバンドが演奏するシーンもあるけど、インタープレイやインプロバイズといった所謂ジャズ本来の醍醐味である要素の描写は全くないわけですね。
※インタープレイとは、共演者たちがお互いの演奏に大してその場で掛け合いをし合うような演奏スタイルのこと。また、インプロバイズは即興でソロを演奏すること。

 

セッションという言葉だけ聞くと、そういうjazzらしい音楽性を思わせる言葉なんですよね。

 

 

 

そんなjazzや音楽の世界を期待してこの映画を見たら後悔します。
まぁとにっかく鬼畜。笑

 

話がひっくり返ったと思ったら、またひっくり返って…の繰り返し。
落ち着いて見たい映画だなんて思っていませんが、全く気が休まらない。

 

あ、ただヒロイン役のニコルはかわいい。ちょっとしか出てきませんけどね。

 

 

 

 

昨日 amazon prime 会員ならタダで見れるとわかったので、この鬼畜っぷり見てみました。
どうもはじめまして、くすみと申します。
ちなみにこの映画は、一度映画館で見てます。

 

> amazon prime を30日間無料で試してみませんか?

 

 

 

ヒューマンドラマ

ヒューマンドラマです。
ただ、感動とかは全く無いタイプのやつです。笑

 

 

 

映画の終わり方は好きですけど、最後の最後までドキドキで、安心させてくれるのはニコルと行くピザ屋のシーンだけ。
それ以外は、ジャズという音楽を通して人間の苦しみや憎しみが存分に描かれた映画です。ちょっと大げさかもしれないけど、そう思います。

 

とにかく鬼畜です。何回でもいいますけど鬼畜。笑
フレッチャーという、口も性格も悪い鬼のような指導者がいます。そのフレッチャーがいろんなものをひっくり返します。
ストーリーがひっくり返えり、椅子やドラムがひっくり返って、車がひっくり返ったかと思ったら、しまいには人の人生もひっくり返してしまうという。笑

 

一度映画館で見てストーリーは知ってましたが、それでもフレッチャーという男は恐怖です。
ちょっと笑ったりすると余計に怖い。
トロンボーンのソロで、フレッチャーが少し満足気に笑うところがあったと思うんですけど、何か企んでいるんじゃないかと思うと怖い。笑

 

 

 

まず彼には偉大なミュージシャンを育てたいという建前があります。しかしその根底には、指導者として名を馳せたいという大きな大きな本音があるわけですね。その2つの思いが絡み合うことで、あの鬼畜指導がミュージシャンたちを苦しめるんです。

 

とにかくやり方が汚い。
生徒たちを叩いて叩いて憎ませ合うことでシナジーを生み、ミュージシャンとして大成させようと思っているのかもしれませんが、とにかくやり方が鬼畜です。

 

あのドキドキ感が好きな方もいらっしゃるんでしょうけど、僕はダメですね。
見てて辛いもん。笑

 

 

 

 

でも最後の終わり方は良かった。

 

ホッとした。
はー!やーっと終わった!みたいな。笑
そんな安心感を覚えました。

 

 

この映画が音楽を通して描くもの

 

憎悪や妬みで音楽を奏でても全くいいものになりません。
あと周りのミュージシャンの音とも混ざりません。これは自分が音楽をやってるからよくわかる。

 

 

 

でも最後にカーネギーホールでcaravanを演奏するシーン。
これは、憎悪とか妬みとかそういった人間らしい感情を超えたところで演奏が繰り広げられているように思うんです。

 

あのステージで主人公アンドリューがフレッチャーに言った “I’ll cue you” という台詞から感じるのは、彼が今その場で自分ができる音楽に集中している様子です。
これが適切な表現なのかちょっとよくわかりませんが、音楽に完全に意識を集中させて、ゾーンに入った状態みたいな。
フレッチャーに対する憎しみを超えたところで、ドラムを介して自分自身と対話しているような感覚なんじゃないかと、見ていて感じました。

 

 

 

恐らくあれだけ血の滲むような練習をすれば、体に染み付いて譜面がなくても演奏できるものです。
譜面がないからこそ、自分の演奏に集中できるからこそ、彼自身が全身でドラムを奏でる姿が描かれているように感じました。

 

でもその血の滲むような練習は、悔しさやフレッチャーへの憎悪からくるものであったという矛盾。

そしてあの終わり方。

 

 

 

さっきヒューマンドラマって書きましたけど、このストーリーが描くのはジョーンズにシンバルを投げられたことによってチャーリー・パーカーがバードになったという歴史が、カーネギーホールでアンドリューがフレッチャーに侮辱されたシーンが重なったとき。
つまりアンドリューのマインドが変わった瞬間だと思うんです。

 

 

 

ただこれは本当に不思議なんですけど、そのちょっとしたマインドの切り替わりが大事です。

 

jazzのビッグバンドにおいて、ドラムってすごく重要な役割を果たすわけですが、そんな大役を任されたらそりゃ病みますよって話です。
両手両足全てを別々に動かしながら、目で周りを見て、耳で聞いて、ということをしなければなりません。
ベースが刻む四分音符にもついていきながら、トランペットと合わせたり、フィルインを入れたりと。
そんな大変なことを1年生で任されようもんなら、病むのも仕方ありません。

 

でもふとしたときに、何かわからない変化が自分の中に起こるんです。
そうなった瞬間、音楽が楽しくなるんですよね。

 

 

指導について

 

僕も大学時代にjazzのビッグバンドにベースで所属していました。
結局そのバンドには2年間所属したわけですが、1年目はひどかったです。

 

おまえのベースが薄っぺらいのはお前の今までの人生がそうだったからだ、みたいなことを毎週先輩に言われ続けるという。笑
だからこの映画にいいイメージが無いのかもしれません。

 

何故人生を否定されるようなことを言われないといけないんだろう、みたいなことを1年ずっと考えてると病みます。笑
すごく嫌でした。

 

 

 

でも僕も少し大人になって思うのは、指導することがいかに難しいかということです。
指導が上手な人って正直あまりお会いしたことないです。

 

フレッチャーは”Good job”が世の中で一番危険な言葉だと言っていましたが、僕はGood jobから始まる指導があってもいいと思ってます。

 

指導するのも、指導されるのも人間どうしなわけです。
Good jobという言葉が人のやる気と才能を引き出すんじゃないかと、僕は信じています。

 

特に音楽というジャンルにおいては、リラックスして楽しい状態じゃないといい音が出ないと思うんですよね。
繰り返しになりますが、憎悪や妬みで音楽を奏でても全くいいものになりません。

 

 

 

それを引き出せるのも指導者の技術なんじゃないかと思うんです。
もちろん指導される側の努力があってこそですけどね。

 

 

最後に

というように、同じような環境に身を置いた経験があったので、余計に感情移入してしてしまう作品でした。
でも、自分がアンドリューの立場しか味わったことがなければ、自分の感情でしか物事を見ることができませんが、こうやって鬼畜指導をする側とされる側を客観的に眺めると、ちょっと見え方が変わる気がするんですよね。

 

僕みたいにビッグバンドというコミュニティーでなくても、例えば仕事やもしくは家庭でも同じような経験をされている方っていらっしゃると思うんです。
そういうときって、苦しさとか憎しみに感情が支配されてしまって、案外冷静な判断ができなくなってしまいます。

 

でも、もしちょっとだけ客観的に自分の状況をみることができたら、何かその苦しい状況を打開する案を思いつくかもしれません。

 

ちょっと身を引いて環境を変えてみるとか、違うことをはじめてみるとか。
多分方法はいくらでもある気がするんです。

 

 

 

 

この映画を見たからと言ってその方法が思いつくとは思いませんが、自分の状況を客観視するきっかけにはなるんじゃないかなって思うんです。

 

人は変わってくれません。
もし何かを変えたいと思うなら、自分から変わってみませんか?ということがお伝えしたかったのです。

 

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

YouTubeはじめました

靴磨きの動画 汚れ落としから鏡面磨きまで

Share the post? シェアすんなよ!絶対すんなよ!
Related Posts 関連記事
Comments コメント

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントは送信いただいてから表示されるまで時間がかかることがありますのでご了承ください。

Instagram 革靴コレクション
@starfish0925 僕の靴一覧はこちら
Profile プロフィール

くすみ
東京
1986.9.25 愛知県生まれ
趣味で靴を磨いて8〜9年。革靴・靴磨きに関して情報発信をしています。自分のやりたいことをして生きる人生を模索しています。
甘いものと音楽も好きです。
詳しいプロフィールはこちら

月間最高21万PV
webサイト設計・制作・seoコンサル
お問い合わせ