はじめてでも簡単!鏡面磨き(ハイシャイン)の方法
革靴のお手入れが済んだら、是非鏡面磨きにもトライしていただきたい。鏡面磨きははじめてという方でも簡単な『3つのステップ』をご紹介させ…
みんくすのぐーぶろ。
はじめまして、くすみ(kusumincom)と申します。
このブログで、たくさんの革靴のお手入れ方法をご紹介しています。
こちらの記事では、革靴を綺麗な状態で履いてもらえるよう、簡単な靴磨きの『7つのステップ』をご紹介します!
これが一番基本的な靴のお手入れです。
さらに靴磨きって靴を美しく保つだけじゃなくて、革靴を長持ちさせることにも繋がるんです。
革靴って決して安い買い物じゃないですもんね。だから革靴をお手入れして長く大切に履いていただきたいと思っています。
決して難しくはありませんので、まだ靴磨きしたことないという方は是非チャンレンジしてみてください!
目次
まずは簡単に靴磨きに使う道具をご紹介していきます。
今回靴磨きに使う道具はこの6つです。
①シューキーパー
②馬毛ブラシ
③豚毛ブラシ
④クリーナー(汚れ落とし)
⑤革靴用クリーム
⑥クロス(コットン素材の布)
簡単に流れをご紹介すると、革靴の形を整えるために①シューキーパーを入れ、②馬毛ブラシで土やホコリを落とします。
④クリーナーを⑥クロスに少量とって、革表面の汚れや古いクリームを拭き取ります。
靴に⑤革靴用クリームを塗って③豚毛ブラシで磨いてクリームを馴染ませます。
最後に⑥クロスで余分なクリームを拭き取り、革の表面を整えたら一通りのお手入れは完成です!
工程が多いようですが、やっていることは靴の形を整えて、汚れを落とし、栄養補給をしたら、鏡面磨きをするという4つの流れです。
それぞれの工程をもう少し詳しくご紹介していきます!
まずは靴紐をほどき、シューキーパーを入れます。
シューキーパーは革靴の形を整え、シワだけでなくひび割れを予防する効果がありますので、1足の革靴に対して1ペアのシューキーパーを入れて保管することをおすすめします。
また、シューキーパーを入れることでシワの汚れを落としやすくなり、クリームを行き渡らせる効果が高まります。
※Sleipnirのシューキーパーはリーズナブルな割に形が綺麗で、サイズ展開(24〜28cm)も豊富です
おすすめのシューキーパーは、こちらの記事でもご紹介しています。
値段的・機能的におすすめのシューキーパー
馬毛ブラシで土やホコリを落とします。
コバと呼ばれる靴と靴底を縫い合わせた部分の隙間や、靴紐を通す部分の裏側など、細かい部分も丁寧にブラッシングしましょう。
※馬毛ブラシは毛先が細くしなやかなため、ホコリ落とし用のブラシとして最適です
靴磨きに使うブラシについては、こちらの記事でもご紹介しています。
靴磨き用ブラシの使い分け方
今度は、革靴専用のクリーナーを使用して、革に染み込んだ汚れを落とします。
指に巻いた布に500円玉程度のクリーナーをしみ込ませ、汚れが気になる部分を中心に小さな円を描くようにして汚れを落としていきます。
この時、色の薄い革の場合は、革にシミができないようにかかとの内側のような目立たないところで試してから汚れを落としてください。
気になる部分の汚れが落ちたら、靴全体にクリーナーを塗り伸ばして汚れや古いクリームを落としていきます。
また、強くこすりすぎてしまうと革の表面を傷つけてしまうので、優しく拭き取ってあげてください。決してゴシゴシこすってはいけません。
※M.MOWBRAYのステインリムーバーは、水性なので革へのダメージが少なく防カビ効果もあるのではじめてでも安心です
ステインリムーバー については、こちらの記事でもご紹介しています。
用途別・革靴用おすすめ汚れ落とし
乳化性クリームや油性クリームと呼ばれる、靴に潤いと栄養を与えるクリームを塗っていきます。革は栄養を与えられることで、しなやかになり、ひび割れを防いで靴を長持ちさせる効果があります。
成分は水と油脂と蝋(ろう)などでできていて、透明のビンに入っているものがほとんどです。
少量を指にとって塗り込んでいきます。
決して塗り過ぎる必要はなく、わずかな量が靴全体に行き渡れば十分です。
※サフィールノワールはエルメスの革ケア用品を手がけるブランドで、クレム1925はこちらの記事でもご紹介しています。
靴磨き用のおすすめクリームについては、こちらの記事でもっと詳しくご紹介しています。
指で直接クリームを塗ると体温で温められ、クリームの成分が革にしみ込みやすくなるので効果的です!指が汚れるのがちょっと…という方はペネトレイトブラシと呼ばれるクリームを塗る専用のブラシを使うこともできます。
ペネトレイトブラシはこちらの記事でもご紹介しています。
次は、豚毛ブラシで靴をブラッシングしていきます。
クリームを靴に浸透させることと、革自体をマッサージすることが目的です。
少し力が強くても大丈夫ですので、しっかりと丁寧にブラッシングしましょう。
ブラッシングをすることで革表面にツヤが出てきます。この時が靴磨きの最も楽しい瞬間のひとつです!
※豚毛のブラシはコシが強く毛先が硬いため、革にクリームを馴染ませるのに最適です
余分なクリームを拭き取り、革の表面を整えるために、コットン素材の布やキメの細かい布で乾拭きをします。
古くなったコットンのTシャツなどや、履かなくなったストッキングでもOKです。この工程でさらにツヤが出てきます。
余分なクリームが残っているとホコリがつきやすくなったり、革の通気性を損ねたりするので、しっかり拭き取りましょう。
靴磨き用の布については、こちらの記事でご紹介しています。
靴磨きの布のサイズやおすすめの素材、巻き方
仕上げは、油性のワックスを使って鏡面磨きと言われるつま先部分をピカピカに磨き上げる工程をしていきます。
こちらは必ずしも必要な工程ではありませんが、ワックスの色や磨き方で靴の印象を大きく変えることのできる、靴磨きの魅力のひとつです。
また、見た目が美しく仕上がるだけでなく、つま先をキズから守ってくれるという効果もあります。
ワックスを少量指に取り、つま先やかかと部分に薄く塗り伸ばします。この作業を5~6回繰り返すことでワックスを塗り重ねます。
その後、布に水を少量つけて塗り伸ばしたワックスを磨くと、ピッカピカのつま先の完成です!
● 鏡面磨きの詳しいやり方はこちらの記事をご覧ください。
革靴のお手入れが済んだら、是非鏡面磨きにもトライしていただきたい。鏡面磨きははじめてという方でも簡単な『3つのステップ』をご紹介させ…
鏡面磨きをするとこんな風に仕上がります。
ツヤっとして見た目にも美しくなりますよね!
新品の革靴をすぐにでも履きたいというお気持ちもとってもよくわかりますが、履き下ろしをするまえに絶対にプレメンテナンスというお手入れをしてください!
革が水分や栄養を吸うことで柔らかくなるので、新品の状態でもかなり履きやすくなりますし靴ズレの予防にもなります。
また、革が柔らかくなるので靴のシワも緩和され、より良い状態を保つことができます!
最初にご紹介したもの以外にも、まだまだいろんな道具があります。
こちらでもご紹介してますので、他にも知りたい方は是非ご覧ください。
また、セット販売している靴磨きの道具を価格別・ブランド別にまとめてみました!
靴磨き用品をお持ちでない方だけでなくプレゼントをお考えの方にもとってもおすすめです!
おすすめの革靴用クリームをご紹介しましたが、他にもたくさんある中で「結局どれ買えばいいの?」と思われる方へ靴のクリームをまとめた記事をご用意しました。
あなたに合った靴磨き用のクリームが、きっと見つかると思います!
革靴用のクリーム、何買ったらいいかわからないとご相談いただくことがあります。メーカーも種類もいろいろあるし、乳…
革靴の道具もそれなりに種類がありますし、それほど安いものではありません。
なので、『いきなり靴磨きの道具を揃えるのはハードルが高い…』という方には100均でも必要最低限の道具が揃います!
是非試してみてください。
向かって左:磨く前、右:磨いた後
革に栄養を与えるクリームと、鏡面磨きのワックス、シューキーパーも全てダイソーにあります。全部揃えても500円(税別)です。
クリームはちょっとニオイがきついですが靴は綺麗になりますし、ワックスも鏡面磨きも十分できます。
今回ご紹介したような靴磨きは、同じ靴を8〜10回程度履いたら一回やっていただければ十分です。
お手入れをしすぎは、クリーナーやクリームの塗りすぎによって革に負担がかかってしまいます。
ただし、1日履いた靴にはシューキーパーを入れ、馬毛ブラシで土やホコリを落としてあげてください。
ホコリとは言え細かい繊維ですので、革の表面から油分を吸い取って乾燥しまったり、また、汚れなどを残したままにしておくとシミになってしまったり、ということがあります。
なので、1日履いたら馬毛ブラシでブラッシング、8〜10回程度履いたらフルメンテナンス、というペースを目安にしてください。
こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
靴磨きの頻度は月1回で十分ですが履き終わった後のお手入れも
クリームで仕上げる工程までであれば全く難しくはなく、慣れてくれば1足・10〜20分程度でできてしまいます。
また、鏡面磨きをすると1足・30〜40分程度かかりますが、それでも無心になって靴を磨いたり、もしくは普段の生活を省みながら磨いたり。とても贅沢で充実した時間になります。
個人的にはすごく素敵な趣味のひとつだと思っています。
自分で靴磨きをしてもとっても楽しいです。
でも、もしうまくいかないとかもっと綺麗な鏡面磨きがしたいと思ったら、プロの靴磨き職人さんに磨いていただくこともおすすめしたいです。
どれくらいクリームやワックスを塗ればいいのかとか、どうすれば鏡面磨きが綺麗に仕上がるのかとか、すごく勉強になると思います!
有名な靴磨き屋さんを少しだけご紹介します。
靴磨きが好きな方なら、Brift Hさんをご存知だと思います。靴磨き世界選手権でチャンピオンになられた長谷川裕也さんのお店です。
メンズの靴で、当日の靴磨きは¥4,000です。磨いてもらう方のクラスによって料金が¥1,000〜¥2,000プラスになります。
長谷川さんに磨いてもらった時の記事
2018年の日本靴磨き選手権の1位になられた、石見さんのお店がTHE WAY THING GOです。
こちらもメンズの靴で、当日の靴磨きは¥4,000です。
全国に300以上店舗展開されているお店なので、駅や街角で見かけたことのある方も多いと思います。
クイック靴磨きから鏡面磨きまで、コースがあります。鏡面磨きまでやってもらうと¥2,000です。
その他にも、有名な靴磨き屋さんの料金をまとめました。
靴磨きをしてくれるお店と料金まとめ
せっかく気に入って買った革靴です。
丁寧にお手入れしてあげると本当に靴が長持ちしますよ。革靴って決して安い買い物ではありませんからね。
汚れて乾燥したカサカサの革靴が、しっとり艶やかになると本当に気持ちがいいです!
お仕事で革靴を履かれている方だけでなく、オシャレが好きという方にも是非チャレンジしてみていただきたいです。
案外他人からは靴って見られているかもしれませんよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
かかとの修理も定期的にしてあげてくださいね!
レザーシューメディア・くすみ
東京
1986.9.25 愛知県生まれ
趣味で靴を磨いて8〜9年。革靴・靴磨きに関して情報発信をしています。自分のやりたいことをして生きる人生を模索しています。
音楽と甘いものも好きです。
詳しいプロフィールはこちら
月間最高41万PV
webサイト設計・制作・seoコンサル
お問い合わせ
はじめまして。
臼井と申します。
革靴クリーニングのビジネスをしたいのですが、アドバイス等頂きたいです。
よろしくお願いします。
臼井さま
コメントありがとうございました。
革靴のクリーニングのビジネス、素敵ですね!是非応援させてください!!
まず、革靴のクリーニングに関する技術はすでにお持ちでしょうか?
もしお持ちでしたら、すぐにでもビジネスをはじめられることをおすすめします!
その時、他の人がどうやってやっているか参考にするのはいいかもしれませんね。例えば、ウェブサイトをつくって全国から宅配クリーニングを受け付けるとか。
参考サイト
・www.kutsulenet.jp/
・www.takuminuki.com/bikutsu_okzlp/
・www.kutsusenka.com/shoe-cleaning/
・www.riat-rs.com/service/cleaning.html
もし技術はまだ…ということであれば、靴のクリーニング店や個人の方に会いに行ってクリーニングの方法を聞いてみるのはいかがでしょうか?
ご不明な点などあれば遠慮なくご連絡ください。よろしくお願いしますね。
靴磨きクリームの塗り方というか使い方について教えてください。 クリームを塗った後塗ったところを水をしみこませたタオルで磨くと聞いたんですが、効果あるように思いません。 単に縫ってブラッシングしたほうがいいんでしょうか?
ワイルドさま、コメントありがとうございます。
鏡面磨きをするとき、ワックスの上に水を垂らして磨くという方法は一般的ですよね。布に水を染み込ませると、水によって布と革との摩擦が少なくなるので、クリームを塗ったときでも同じような効果が得られるのかもしれませんね。クリームにも多少ワックスの成分が入っていてツヤが出るものがありますので。
ただ、それをやるのはブラッシングをしてクリームを革に馴染ませた後の方がいいのではないかと思います。よければ参考になさってください。
大袈裟に言っていますが。、ビフォーアフターはそんなに変わらないように見えますが…。
triさま、おっしゃる通りですね。
僕が定期的に靴磨きをしてるので、靴がそれほど痛んでいないからです。
ビフォーアフターで比較するのは相応しくなかったかもしれないですね。すみませんでした。
ビフォーアフターの”アフター”の方だけご覧ください。
以前にモウブレイの靴磨きキットの詰め合わせを頂いたのに、使い方が分からずこのサイトに辿り着きました。
参考にさせて頂きながら自分なりに道具を揃えて、今では長く履いている靴もシワを除けば新品のように保てています。
外に出る事も多いので、日差しを浴びて輝く自分の靴にもちょっと誇らしい気分になります。
まだ鏡面磨きが上手に出来ませんが、持て余していた道具を上手く使えるようになり、いつも履き潰していた靴を長く綺麗に使い続けられるようになるキッカケを与えてくださったこのサイトに感謝しています。
紅牛さま、コメントありがとうございます!
そういっていただけて何よりです。こちらも大変励みになります。
これからも楽しんで靴磨きも続けていただけることを願っております!
コメントは送信いただいてから表示されるまで時間がかかることがありますのでご了承ください。