まとめ

カジュアルに足元キマる!メンズローファーの種類とサイズの選び方をご紹介

Uチップ入荷しました!
まとめ

 

夏といえば、Tシャツ短パンと薄着でカジュアルな格好になりがちですが、そんなカジュアルな装いを足元から引きしめてくれるのが、ご存知、革靴界の怠け者・ローファーでございます。
靴紐がないため脱ぎ履きも楽で、革靴の中では比較的フォーマル度の低い靴です。なので、スーツよりはジャケパンスタイルの方がふさわしい履物ですが、休日にカジュアルな格好と合わせるにはもってこいの靴です。
なので、是非1足…いや、2〜3足は持っておいても損はありません!

 

個人的にも大好きなローファーですが、是非もっと多くの方にローファーについて知っていただきたく、ローファーについてまとめてみました。

 

  1. ローファーの種類
  2. サイズの選び方(重要!)
  3. 有名なブランド

 

などをご紹介していきたいと思います。
動画でもご説明していますので、是非気に入ったローファーを探してみてください。

 

 

ローファーの種類

ローファーの種類についてご説明します。主流なものはこの3つです。

  1. コインローファー
  2. ビットローファー
  3. タッセルローファー

 

さらに細かく見ると、ローファーに似た靴も含めこんなものもあります。

  • キルトローファー
  • コブラヴァンプ
  • スリッポン
  • バタフライローファー
  • モンクストラップローファー
  • ウイングチップローファー

 

それぞれ順番にご紹介していきます。
デザインについては気に入ったものを選んでいただければ良いと思います。

 

1. コインローファー

 

まずは、コインローファーです。ペニーローファーと呼ばれることもありますね。
甲の部分に付いたサドルという『切れ込み』の入った装飾が特徴です。高校生の制服としてお召しになった方も多い革靴のひとつだと思います。

 

こちらは5penceですが

 

コイン(ペニー)という名が付いているのは、アメリカの学生がサドルの切れ込みに1セント(ペニー)を挟んで履いたことが名前の由来と言われています。

 

ハーフサドル / フルサドル

左:ハーフサドル / 右:フルサドル

 

サドル(サドルストラップ)が途中で終わっているものを『ハーフサドル』、靴底まで伸びているものを『フルサドル』と呼びます。
どちらかというとハーフサドルの方が主流ですが、時々見かけるフルサドルのコインローファーの方が比較的ドレッシーな印象になります。

 

イングリッシュ / フレンチ

つま先の形状の違いで、イングリッシュローファーとフレンチローファーの2種類にも分けることができます。つま先の形をご覧ください。

左:フレンチ / 右:イングリッシュ

 

甲のモカシン縫いの部分が外側に近く、つま先上部にも丸みが少ないデザインが『フレンチローファー』です。
また、つま先の形状がシャープになり、より上品な印象になっているのがイギリスの靴に多い『イングリッシュローファー』です。

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2. ビットローファー

https://www.carminashoemaker.com

 

ビットローファーです。
ビットモカシンやホースビットローファーと呼ばれることもあります。ホース [horse] と名のついている通り、馬具を模した金属の飾りがついているのが一番の特徴です。
イタリアの GUCCI が最初に作ったローファーでもあり、金属の装飾によって華やかな印象をもたらします。

http://www.jalansriwijaya.com

 

このように切れ込みのないサドルの上にホースビットがつけられる場合もあります。

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3. タッセルローファー

 

タッセルローファーです。
甲の部分に革の房飾り(タッセル)が施されているものです。アメリカの Alden というブランドが最初に作ったと言われています。

 

 

タッセルローファーはタッセルスリッポンと呼ばれることもありますが、正式には甲の部分の装飾によってその名が変わります。
甲のモカシン縫いが履き口まで続いているものをタッセルローファー、甲のモカシン縫いが途中で終わっているものをタッセルスリッポン、というのが正式名称です。

 

デザインによっては、サドルとタッセル、ホースビットとタッセル、キルトとタッセルというように、タッセルの付いたローファーには様々なバリエーションがあるのも特徴です。
中でも、甲の部分がモカシン縫いではなく、ウイングチップと穴飾り(ブローグ)からなる、ウイングタッセルというのも、存在感を放つデザインのひとつです。

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その他のローファー

その他のローファーについても簡単にご紹介させていただきます。
上の3つ以外にも実はいろんなデザインがあって、ローファーと一言で表せないほど本当に幅が広いのが、ローファーのおもしろいところです。

 

キルトローファー

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キルトローファーです。
キルトと呼ばれるスコットランドの伝統衣装を模した、ギザギザの切り込みの入った革の装飾が取り付けられています。

 

モンクストラップと一緒にキルトが付けられているキルトモンクローファーは比較的よく目にするデザインです。

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足元のボリューム感故、存在感の強いデザインです。比較的珍しいデザインですので、それほど頻繁に目にすることはないと思います。

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コブラヴァンプ

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コブラヴァンプです。
サドルなどの装飾はなく、甲の部分にモカシン縫いだけが施されているデザインです。ベネチアンローファーとも呼ばれています。

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スリッポン/スリッパーズ

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スリッポン(足を滑らせるように履くスリップ・オンに由来)はその名の通り、靴紐の無い足を滑らせるように履くことができる靴です。スリッパーズと呼ばれることもあります。
靴紐がないという意味ではローファーも同じですが、甲の部分に装飾ないデザインを指す場合が多いです。

 

一枚革のものもあれば、サイドに伸縮素材が縫い付けられているサイドエラスティック仕様のものなどもあったりします。

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また、このように編み込んだ革でできている大胆なデザインのものもおもしろいですね。

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バタフライローファー

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バタフライローファーです。
甲の部分の装飾が蝶に似ていることから名付けられたデザインです。こちらは2枚の革を重ね合わせたデザインですが、1枚の革をねじった装飾のものもあります。

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モンクストラップローファー

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モンクストラップと呼ばれるベルトのような装飾が施されたローファーです。

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1本のものをシングルモンクストラップ。2本のものをダブルモンクストラップと呼びます。

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ウイングチップローファー

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それ以外にも靴紐のない靴には、オペラパンプスやアルバートスリッパーズなど、様々なものがあります。

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サイズの選び方(重要!)

動画でもご説明していますので参考にしてみてください

 

さて、難しいのはここからです。
靴の脱ぎ履きが多い我々日本人にとって、簡単に脱ぎ履きできるローファーやスリッポンは便利な履物なのは間違いありません。しかし、ローファーは靴紐によってフィッティングの調整ができない靴なので、サイズ選びは非常に重要です。

 

大きく分けて3つ、選ぶポイントがあります。

  1. 足長(サイズ)が合っている
  2. 足の甲を面で捉えている
  3. 歩行時にかかとが足に付いてくる

 

この3つを是非意識してください。
と、まずその前に靴を選ぶ上での注意点をご説明します。非常に大切な内容です!

 

 

靴の製法によって、しばらく履いていると靴底が沈み込んで靴内の体積が大きくなるものがあります。(グッドイヤーウェルテッド製法によく見られます)また、革も多少伸びます。デザインや革の種類によると思いますが多少は伸びる、というか柔らかくなります。

 

最初から余裕のあるサイズで靴を選んでしまうと、足に馴染んだ頃にかかとがブカブカ、ユルユルになってしまうことがあります。
なので、最初はちょっとだけキツめのサイズを選んでいただくのがよいと思います。(サイズが大きすぎる靴を履くデメリットはこちらの記事へ)

 

もちろん、痛くて辛すぎるほどのサイズではいけませんが、履くときに靴ベラを使って、頑張って足が入るくらいのイメージです。クリームなどでお手入れしてその靴を履き続けると、徐々に時間をかけて足に馴染み、ぴったりのサイズで履くことができるようになります。

 

1. 足長(サイズ)が合っている

履き口のまわりに隙間ができないのが理想

 

これは当然の話なんですが、大きすぎるサイズを選ばないということです。
先にご紹介したように少しだけキツめのサイズを選んでいただくことをオススメしたいですが、やはり履き心地の好みも人それぞれです。
ですが、足に合わなさすぎる靴は足の健康を損ねてしまうので、できるだけジャストサイズ以下のサイズで選んでいただくと、靴が足に馴染んだ頃でも心地よく履けるはずです。

 

数ミリ単位の話ですが、ほとんどの人の足は左右でサイズが違います。生活習慣やスポーツの経験などによって多少差が出るようです。
ですが、靴は左右同じ大きさで作られています。なので、もし片方の足に靴が合ったとしたら、もう片方の足は厳密に言うと合ってないということになります。

 

少しだけ小さめのサイズで選んで、それをゆっくり馴染ませていくのも楽しいですよ。クリームを塗れば痛みはかなり解消できます。

 

2. 足の甲を面で捉えている

 

 

足の甲と靴の間に極端に隙間がないか、というところを意識してみてください。また、甲だけでなく足の幅が靴の幅に合っているかどうかも確認してください。

 

最初から足の甲と靴の間に隙間が多い靴を選んでしまうと、後々靴が足に馴染んだ頃に靴底が沈み込んでユルく感じるようになります。
ただでさえ靴紐によるフィット感の調整ができない靴なので、緩くなってしまうと足が過剰な筋肉を使って疲れてしまうことがあります。
なので、是非足の甲の部分に革が添う靴を選んでください。

 

ただしこの時、足を靴前方に詰めすぎて、指が窮屈でないかどうかも確認してください。足を前に詰めると甲にフィットしますが、指が過度に圧迫されるとよくありません。

 

3. 歩行時にかかとが足に付いてくる

室内で履くと怒られますよ

 

海外製の革靴はかかとが大きい場合が多いです。
なので、1でご紹介した足長が合っていないと、歩くたびにかかとが靴から抜けてしまいます。

 

靴が足よりも大きすぎると靴の中で足に余計な力が入って、足の健康に悪い影響を及ぼすことがあります。
歩行時にかかとが脱げてしまわないというところを意識してみてください。

 

 

有名ブランド・定番モデル

全てのブランドは紹介しきれませんので、有名なブランドやモデル、安価でお求めやすいブランドなどをご紹介させていただきます。
ちょっとだけ僕のローファーもご紹介させていただきますので、ご了承ください!

 

タッセルローファー有名・定番モデル

タッセルローファーと言えば、クロケット&ジョーンズ [Crockett&Jones] というイギリスのブランドのキャベンディッシュ [Cavendish] は非常に有名です。7万円台。
インスタグラムなどのSNSを見ていても頻出するモデルです。

 

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ちなみに、僕が持っている同じくクロケット&ジョーンズのレディースのモデルはこちらです。タッセルが少し小ぶりですね。定番でもおすすめでもないですが、かわい。

 

 

 

バーウィック [Berwick] はスペインのブランドです。丸みがあってかわいらしい形をしています。3万円台と非常にリーズナブルです。

https://berwickjapan.net

 

 

また、オールデン [Alden] というアメリカのブランドのタッセルローファー。先にご紹介した通り、オールデンがはじめてタッセルローファーを作ったと言われており、こちらも非常に有名なモデルです。14万円程度。

 

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また僕の靴で大変恐縮なんですけど、カルミーナ [Carmina] のタッセルローファー。コードバンでアンラインドで、特殊な底付けの製法で作られています。詳しくはこちらの記事でご覧ください。

 

 

コインローファー有名・定番モデル

先ほどご紹介したフレンチローファーの代名詞。J.M.ウエストン [J.M. Weston] の#180 シグネチャーローファーです。
形は至ってシンプルですが、端正で非常に上品な顔をしています。カラーバリエーションもレザーの種類も豊富で、1足だけでは物足りないくらいです。11万円。

 

https://jmweston.jp/

 

 

イウゲン [Iugen] というローファーだけしか作っていない珍しいブランドです。つま先がスクエアトゥになっていてドレッシーな印象です。3万円台。

 

https://www.iugen.tokyo.jp/

 

 

エドワードグリーン [Edward Green] というイギリスのブランドのコンビローファーです。フレンチローファーの形をしていて、サドルの装飾も繊細で綺麗です。ただ、洋服は選びます。笑
この靴のご紹介はこちら

 

 

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ビットローファー有名・定番モデル

グッチ [GUCCI] のビットローファー。
ビットも華奢で、余計な装飾もなく、洗練されたイメージです。amazonで9万円弱。

 

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ジャランスリワヤ [Jalan Sriwijaya] というインドネシアのブランドのビットローファー。
ジャランスリワヤはローファーの種類がとても豊富でビットも、コインもタッセルもキルトタッセルもスリッポンもウィングチップも揃っています。
それが3万円台なのは非常にありがたいブランドです。こちらはフレンチローファーですが、イングリッシュローファーのビットもあります。本当に豊富!

 

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カルミーナ [Carmina] というスペインのブランドのビットローファー。
カルミーナも同じくローファーのデザインも革も、さらに木型も豊富です。こういったシンプルでスタイリッシュなものから、もう少し丸みのあるかわいらしいモデルまでたくさんあります。
こちらは非常にエレガントなモデル。カーフ(牛革)やスエードだと7万円台、コードバンだと11万円。

https://www.carminashoemaker.com

 

 

最後に

 

夏に、素足もしくはフットカバーで素足風に履くのがやはりローファーの醍醐味です。
冬はちょっと寒いですが、夏の足元を涼しげに演出してくれる素敵な革靴です。サイズ選びだけは慎重になっていただきたいですが、是非素敵なローファーを探してみてください。

 

僕はビットローファー、スエードのローファー、あとはいくつか夏に向けて揃えていこうと思います。またそちらもご紹介させていただきます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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