エイジングを促すのは違う気がするが、やはりエイジングした革靴が好き(ビーズエイジングオイル)

エイジングを促したいというのはちょっと違う気がしてます。
経年変化というのは文字通り時を経て革に刻まれる味であり、経年変化を『促す』という考えはジーンズにダメージを与えてダメージジーンズにするようなもので、革靴においてはそれはちょっと違うかなぁと考えるからです。

ただやっぱり、靴の持ち主のケアとその人が履いた歴史とを刻んだ味とツヤのある靴には、新品の靴とは違った魅力があると思うわけです。
だから新品の状態もいいけれど、ある程度は柔らかくしなやかな表情であってほしいというのが僕の革に対する嗜好であります。

ビーズエイジングオイル

エイジングと名のついたクリームがあることを知り購入してみました。所謂ジャケ買いです。
中学生の頃、たくさんのCDをジャケ買いしましたが、これは最初は失敗かぁ…と思うジャンルであっても後々それが耳から離れなくなり、好みに変わっていくという経験が何度もありました。

今回は別にそういうわけではありませんが、名前に惹かれて M.MOWBRAY プレステージのビーズエイジングオイルを買いました。

こちらはワークブーツやアウトドアシューズのようなオイルドレザー専用のクリームなのですが、僕はこれをドレスシューズに使いたい!
だってオイル系のシューケアグッズが好きだから

成分

ビーズエイジング『オイル』という商品名ですが、クリーム自体はペースト状の結構硬いものになります。しかし指で塗るとさらっと溶けてねっとりとした塗り伸ばしやすさがあります。
成分は蜜蝋と有機溶剤と表記があります。蜜蝋による栄養補給と保革効果で革を柔らかくして長持ちさせる効果が期待できそうです。

約90%が天然成分ということですが、成分が分離しているようにも見受けられたので、蜜蝋と有機溶剤以外にももしかしたら油分が含まれているのかもしれません。
ワークブーツやオイルドレザーなどは多少の悪天候でもラフに履くよう想定されて作られているはずですので、保革効果と多少の耐水性もあるのではと考えます。

色展開は無色のみで、ビーズワックスならではの優しくて甘〜い香りがします。
僕の好みで恐縮ですが、革本来の質感や表情を『味』と感じているので、補色をしない無色のクリームを好んで使っています。なので僕の好きな条件は揃っているクリームです。

ビーズエイジングオイルの使い方

ビーズエイジングオイルの使い方です。

  1. ブラシで土やホコリを落とす
  2. クリーナーで汚れや古いクリームを落とす
  3. ビーズエイジングオイルを塗る
  4. 豚毛のブラシでブラッシングをする
  5. 乾拭きをして余分なクリームを落とす

というように、一般的な革靴の使い方と同じ工程で問題ないようです。
エイジングをより顕著に楽しみたいのであれば、黒の靴もいいけどやはり色の変化が味わえる茶色の靴の方がよさそうことで、こちらの2足に塗ってみました。

←塗ってない / 塗った↑

←塗ってない / 塗った→

エイジング進んだでしょうか?笑
多分そういうことじゃないですね。

汚れ落としなどの工程は割愛していますが、革がクリームを吸って少し色が濃くなったことはわかります。
こういうオイル系のシューケアグッズは塗るとスッと浸透するというよりは、表面に浮いてテラテラっとした表情になります。豚毛ブラシでブラッシングをして馴染ませるのも手ですが僕はゆっくり浸透を待ちます。
本当は革の凹凸やブローグの隙間にもクリームを行き渡らせるため、ブラッシングをした方がいいと思いますが、最近それを面倒に感じてまして放置が多いです。笑

1時間程度放置するとクリームが馴染んでテラテラっとしたオイル感が薄くなります。革もねっとりとした触り心地となりました。
これはいろんなところで申し上げているのですが、僕は甲の履きジワを柔らかい表情に保ちたいと思っています。なので、この仕上がりは個人的にはすごく好きな感じです。

ついつい楽しくなってしまい黒の靴にも塗ってみました。シワの表情が少しやわらかくなっているのがわかります。

before / after

オイル系の特徴

こういったオイル系のクリームは浸透がゆっくりなせいでしょうか、塗った直後はこのように油分が浮いてテラテラになります。
さらっとした仕上がりにならずねっとり感が残りホコリが付着することや、一時的に油分が浮いてツヤも出ないことで好みでない方もいらっしゃると思います。

でも塗りすぎなければ一晩おいておくとクリームが馴染んでベタつきもほとんどなくなり、革本来のツヤも蘇ります。スロウケアでも柔らかさ重視という方には好まれるかもしれません。
個人的には革の柔らかさが持続するのがいちばんのメリットと感じています。あとこのクリームはオイルドレザー用のクリームと考えると耐水性なんかも期待できると思います。

根拠はありません。なんとなく僕の好みと感覚の話なのですが、靴を良い状態でエイジングさせるためには、革が柔らかい状態でその靴を定期的に履く、というのが一番効果的なのではないかと思っています。ということもあり、ツヤよりも柔らかさと柔らかさの持続性を重視したケアを好んでいます。
もしかしたら、革にとって最適な水分量と油分量のことを考えるとデリクリの方がいいのかもしれませんが、やはりオイルベースのクリームの方が革が柔らかさを持続する気がします。あと僕はカビの生える状態で靴を保管していないし、キツめのサイズで靴を買う場合がほとんどなので、油分過多でも影響は少ないと思っています。
デリクリも頻繁に塗ってあげれば問題ないと思うのですが、その手間は惜しみたいかなぁというのが本音です。笑

ちなみにですが、革は70〜90℃以上の熱で硬化してしまうのであまり高い温度ではよくありませんが、ドライヤーの熱でクリームを革に含浸させて、履きジワを伸ばすという方法を動画をご紹介しています。
この時に使ったクリームがこのビーズエイジングオイルでした。

革靴の甲の履きジワを(ある程度)取る方法

サムネにも写ってました

最後に

ま、1度塗っただけでエイジングが進むなんてことはあるわけないとわかってはいましたが、オイルドレザーやブーツなどのエイジングのために設計されたクリームだと思いますので、今後もどんなエイジングをしていくか楽しみに使わせていただきたいと思います。

過去には、

をオイル系としてご紹介していますが、個人的にはどれも気に入って使わせていただいてます。
よければそちらも参考にしてみてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

こちらでご紹介したサフィールの工場で、サフィールノワールのミンクオイルをお土産にいただきました。 ちょっと試しに使ってみた...

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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