百貨店でも展開されているブランドであっても、やはりそのブランドの世界観はひとつの棚だけでは伝わらない気がします。
特にカルミーナのような商品点数が豊富なブランドは。
そんなカルミーナの路面店、日本初の路面店が丸の内(アクセス的には有楽町)にオープンするということで、プレオープンのイベントにお邪魔してまいりました。
CARMINA MARUNOUCHI
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-9-4 1F
有楽町駅から徒歩1〜2分
雨の日どうすんの?
ソファーは想像がつきますが、床もドロワーも壁も。
あとは、靴を展示する棚も。至るところが革です。
そもそも床が革って、それ大丈夫?って話なんですが、これにはちゃーんと意図があるらしく…
ご存知の通り、日本には「侘び寂び」という言葉がありますよね。
侘び寂び(わびさび)とは、不完全なものや、時間とともに古びていく姿の中に美しさや深い味わいを見出す、日本独自の美意識です。この言葉は、精神的な質素さを表す「侘び」と、経年変化による風合いを表す「寂び」の2つから成り立っています。
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満開の桜に春を感じつつ、散った桜の花びらにも風情や季節の変化を感じたり。
石やレンガではなく、木造の建物が色褪せていく様子に情緒を覚えたり。
ことあるごとに「苔のむすまで」と歌って、末長い治世を願ったり。
古さや静けさ、そして枯れたものに、僕たちは美しさを感じる国民性のようです。
枯山水、金継ぎなんかも同様に、「形を留めること」ではない移ろいや時間というものに対しての美意識を、小さい頃から日常的に感じているのが僕たち、日本人なのかもしれません。
そんな僕たち、ここでは靴好きという意味での僕たちにとって、革靴も同様です。
履けば履くほど、さらにケアをすればするほど経年変化を伴って、自分だけの靴になっていく過程とか履き心地の変化とか、そういう時間の経過みたいな概念をまとって生まれる魅力。
もちろん新品の靴もいいよ。木型のラインのしっかり出た立体感のある仕上がりもいい。
良い革の透明感もいい。もちろんそれもいいんだけど、やっぱり履き込んで仕上がった靴も良いんだよねという。
その人なりの履き方とか、これまでのケアの仕方に想いを馳せて、その人なりの美学を見出し、そこに共感したりする。
そんな我々日本人と革靴って実は相性が良いものなんじゃないかと無理やりこじつけてみたり。
このお店は本国スペインが表現したいブランドの世界観も大切にしつつ、そんな日本の美意識も尊重しつつ、両国の価値観をうまくミックスして表現したデザインになっているようです。
気づきました?
床の革、実は畳を模したレイアウトになってるの。鳥肌ですよね。
長い時間をかけて、お客さんにこのお店とカルミーナが提供してくださる靴との変化を楽しんでもらいたい、というそんな想いなのではと勝手に想像しています。
扉の取手は木型。
これは他の国でも共通だっておっしゃってたかな。
正面から見るとセミスクエアで、レインで間違いなさそう。
ブランドの世界観にも触れる
カルミーナはきれいめのデザインが多いけど、ドレスだけでなくカジュアルも豊富だし、そもそも木型も豊富で、レディースもあるしなんならパターンオーダーもできるしと、かなり幅広いブランドです。
当然、百貨店よりは商品点数は多いけど、さすがにすべての木型すべてのモデルを展示しているわけではなさそうでした。
ただ、カルミーナのアイコンというか主力のモデルや木型は一通りあるような印象。
レディースも多いので、是非パートナーと一緒に足を運んでみてほしいです。
そして男女問わず、まずはとにかくブランドの世界観というか、カルミーナらしさみたいなものは十分に触れられそうな印象。
ファミリーオウンドのブランドですので、本国の社長・トニー氏とご家族もいらっしゃいました。
窓が広くて光も入る、美しい空間でのプレオープンイベント。とても素敵な雰囲気でしたよ。
今までブランドのことについていろいろ教えていただいたり、ヨーロッパの旅行へ行った時も工場見学の手配をしてくださったり、感謝してもしきれないカルミーナジャパンの水野社長。
そして、そのまわりのスタッフさんも、皆さん漏れなくお人柄がよく、そういう優しくて穏やかな空気溢れる時間でした。
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カルミーナの靴は個人的には好きです。
でもきっとブランドが成長していくための必要条件ってのは、プロダクトの美しさだけで成し得るものではないんだろうなと思いますよね。
まわりの人とかその空間の雰囲気とか、そういう居心地の良さみたいなみたいなものがきっとすごく大事なんだろうなと、偉そうなことを思ったりもしました。
靴はもちろんのこと、そんなブランドの雰囲気も是非体感してもらえたらと。
マヨルカの工場でオーターしたコードバンタッセル。せっかく久々に履いたのに、写真撮り忘れるほど素敵なイベントでした。
御開店、誠におめでとうございます!













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