とうとう出ましたね!というのが正直な感想だったんですが、実は2018年3月に発売されていたらしいです。笑
ご存知でしたか?サフィールのクリーニングローション。
同じくサフィールのユニバーサルレザーローションとも比較しながら、ご紹介していきたいと思います!
よろしければお付き合いください!
クリーニングローションの位置付け
こちらのコンセプトは、同じくサフィール製品のユニバーサルレザーローションとレノマットリムーバーの中間的なクリーナーであると。
どういうことかと申しますと…
汚れ落とし | 保湿 | ツヤ | |
ユニバーサルレザーローション | △ | ◯ | ◯ |
レノマットリムーバー | ◎ | × | × |
以前まではこんな感じだったわけです。
ユニバーサルレザーローションは、汚れ落とし効果はあるっちゃありますがそれほど強くありません。なのでクリーナーとして使うというよりは、革製品のお手入れローションとして使うのがふさわしい商品でした。
逆にレノマットリムーバーは、汚れ落とし効果は抜群なのですが革に含まれる油分も持っていってしまうので、普段のお手入れに使うというよりは、ガッツリ汚れ落としをしたいときに使う商品でした。
普段の靴のお手入れに使えるような、まさにこのふたつの中間的なクリーナーがサフィールには無かったわけですね!
用途
用途は基本ユニバーサルレザーローションと同じです。
革靴、バッグ、レザージャケット、家具などの革製品全般に使えるようです。
ただ、スエードやヌバックなどの起毛革には使うことはできません。ロウ分が含まれているようなので、これは納得ですね。
容量・お値段
クリーニングローションのお値段は、¥1,760(税込)です。
容量 | 値段 | |
ユニバーサルレザーローション | 150ml | ¥1,760 |
クリーニングローション | 125ml | ¥1,760 |
単純に比較するもんでもないと思いますが、[お値段/ml] はユニバーサルレザーローションの方がリーズナブルになっているのがわかります。
実際に使ってみる前に、簡単に成分についても見ていきましょう!
クリーニングローションの成分
残念ながら成分については詳しい記載はありませんが、カルナバワックスが含まれています。
ちなみに、ユニバーサルレザーローションにはビーズワックスが含まれているので、そこがひとつ大きな違いなのかもしれません。
とにかく、どちらもツヤだし効果が期待できそうです。
また、「ワックスのベースを維持するので、クリーニング後の靴磨きの光沢が出るのが早くなる」という説明もあります。
古いクリームや過剰なワックスを落とすと書いてありますね。どの程度落としてどの程度維持してくるのか、楽しみです!
ちなみに、ユニバーサルレザーローションの成分は、ロウ、油脂、有機溶剤で、含有成分としては乳化性クリームと同じ部類の商品です。
僕の勝手な想像ではありますが、クリーニングローションもそれに近い成分で構成されているのではないかと思います。
ツヤもある程度保ちつつ、古いクリームやワックスを落とすというところは実際どんな使い心地なのでしょうか?
これは実際に使ってみるしかなさそうです!
クリーニングローションの使い方
実際に使っていきましょう!
ブラシで表面のホコリを落とす
ちゃんと説明どおりホコリを落とします!律儀でしょ?
ホコリって案外細かいところに残ってるもんですね。
キャップを抑えてよく降る
振ります!
こう言ったリキッド状のものはフタがちゃんと閉まっていることを確認しましょう。
以前、フタが閉まってないオイルを振って、大失敗したことがあります!
ローションを布に取り全体に塗りのばす
あれ、リキッド感がない!
ローションというよりは、デリケートクリームのような、むしろそれよりもさらに硬いクリームのようです。これは意外!
全体的に塗っていきます。
後ほど、ワックスがどれだけ落ちるのかも検証したいので、つま先以外のところに塗りました。
3分ほど乾くのを待つ
待ちます!
ちなみに、これくらい汚れが落ちました!
それなりに落ちてますね!
別の布で磨きあげる
確かに、乾拭きするとツヤが出てきます!
他ブランドのクリーナーは使った後には必ずマットな質感になりますが、これは全然ツヤが出ます。
やはり、クリーナーというよりは、汚れ落とし効果の強いユニバーサルレザーローションって感じがしますね。
ワックスに塗ってみる
つま先のワックスの部分に塗ってみましたが、ほとんど落ちませんでした!
やはりワックスを落とすときは、ちゃんと溶剤の入った汚れ落としなどを使うのが良さそうです。
ワックスを早く落とすクリーナー
ユニバーサルレザーローションと比較
反対の足はユニバーサルレザーロションでやってみます!
トロッとしてます
こんな感じ。
あんま落ちてない。
ユニバーサルレザーローションは、汚れ落とし効果はあるけど、どちらかというと保革効果重視ということがわかりますね。
わかりやすく比較するとこんな感じです!
やはり、クリーニングローションの方が汚れが落ちているのがわかります!
コンディショニングクリーナーとの比較
こちらのクリーナについても別の記事で検証をしてみました。
割と同じ位置付けのクリーナーのようですが、ほんの少しだけ使い勝手が違いますね。
最後に
クリーニングローションはこんな位置付けなのではないでしょうか?
汚れ落とし | 保湿 | ツヤ | |
ユニバーサルレザーローション | △ | ◯ | ◯ |
クリーニングローション | ◯ | ◯ | ◯ |
レノマットリムーバー | ◎ | × | × |
名前を聞くとやはり汚れ落としなのかな?と思うところですが、ほんとに汚れ落としも保湿もツヤも、全部程よくこなしてくれるのが一番の特徴だと思いました。
こう見ると、確かにユニバーサルレザーローションとレノマットリムーバーの中間って感じです。
革靴のお手入れで考えると、汚れ落としの後にクリームで保湿をするのでクリーナー自体に保湿効果を求めてはいませんでした。
でも、このクリーニングローションは、保湿効果も感じられる。そして確かにツヤも出る。
以前こちらの記事でもご紹介したように、ワックスはワックスで落とすというのがサフィール流です。
汚れや古いクリームはある程度落ちている感じでしたが、汚れ落としに特化したクリーナーではなく、必要最低限を落とし、どちらかというとツヤを出すことを重視した商品のようです。
ただ、すごくしっかり落ちるというわけではなさそうなので、個人的には靴というよりは、カバンやレザージャケットなどの革製品に使ってもらうのがいいのかなぁという印象です。
そんなに汚れないけど、雨に打たれたりして時々お手入れが必要なもの。時々お手入れしてあげないと乾燥してしまうもの。
ローションなので伸びがよく、面積の広い革製品には塗りやすいはず。逆にこれ一本で済むので便利ですね。
というわけで、クリーニングローションのご紹介でした!
気になった方は是非使ってみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
こちらの記事で他のクリーナーについてもご紹介しています。
https://kusumin.com/%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc/
コメント
いつも楽しく読ませていただいております。
ところで質問なのですが、これらの製品はパティーヌされた靴にも使用できるのでしょうか。
パティーヌされた製品の古いクリームを落とす方法を模索しております。妙案ありましたらコメント頂けますと幸いです。
メタルワインさま、コメントありがとうございます!
遅くなってしまって申し訳ありません。
それほど強いクリーナーではないのでパティーヌされた靴にも使えないことはないと思いますが、ブランドによってはブランド純正のシューケアグッズを使うよう推奨しているところが多いですし、パティーヌのされ方にもよりますので色落ちの可能性はなくはないと思います。
色落ちが不安でしたら上からクリームを塗り込んであげて、古いものを溶かすという方法もあるかと思っています。
お役に立てそうでしょうか?もう少し詳細に教えていただけたら、具体的にお答えできるかもしれません。
ご返信ありがとうございます。
愛靴はベルルッティやマグナーニのパティーヌ仕様の靴が中心です。
サフィールノワールのレノベイタークリーム、コロニル1909の共にニュートラルの無色で手入れをしております。
手入れをしていて特に問題はないのですが、このやり方ですとクリームがどんどん上積みされていく気がして、気になり始めました。
ブログで紹介のあったサフィールのローションを使ってみようかとも考えたのですが、クリームでクリームを落とすなる考えもあるのかと勉強になりました。
ローションは、結局のところどうなのでしょうか。
パティーヌの靴は色々悩みどころが多いです。