靴磨き・革靴のお手入れををする『布』のおすすめの素材やサイズ、巻き方などをご紹介させていただきます!
布の巻き方は動画でもご紹介していますので、よければご覧ください。
布の素材は主に2種類
靴磨きで使用する布は主に2種類あります。
- コットン(綿)の布
- コットンフランネル素材の布
どちらもコットン(綿)素材なのですが、少し用途が違います。
ひとつめが汚れ落としや革靴用のクリームを塗ったり、靴を乾拭きする時に使うもの。そして、ふたつめはつま先やかかとをワックスでピカピカに仕上げる鏡面磨きに使うものです。
順番にご紹介してまいります。
コットン(綿)の布生地
まず、簡単なお手入れであれば、素材はコットン100%がおすすめです!
綿100%だと人の肌にも優しいので靴のお手入れにも適していると言うのはなんとなく想像がつきますね。例えばティッシュでも汚れを拭き取ることもできますが、ティッシュは繊維が落ちて革に付着しやすいので、あまりおすすめはしていません。
汚れ落としやクリーム塗布用に
コットン素材の布であれば、靴磨きのの3つの工程に使うことができます。
- 汚れ落とし
- クリームを塗る
- 乾拭き(ブラッシングの後)
汚れ落としからクリームによる栄養補給まで、基本的なお手入れは全てまかなうことができます。
コットンフランネルの布生地
もうひとつは、同じコットンでもフランネル素材の生地でできている布です。
先にご紹介した通常の布と違い、こちらのフランネル素材の布は起毛処理がされていて、分厚くてふわっとした触り心地です。
ワックスでの鏡面磨におすすめ
フランネル素材(ネル生地)は鏡面磨きをする時におすすめです。
普通のTシャツや肌着の綿と違ってネル生地は、生地自体が厚くキメが細かいので、傷がつきにくく鏡面磨きや仕上げ用の布としては最適なのです。
布屋さんや手芸屋さんでネル生地は購入できますよ。ユザワヤさんにも売ってます!
布はTシャツで代用
靴磨き用の布は、靴磨き専門店だけでなく、楽天やamazonでもたくさん売ってます。
ただ、靴磨きに必要な道具は揃えなきゃいけないものがたくさんあるので、一旦後回しで大丈夫です!笑
というのも、ご自宅にあるもので代用ができるので。
古くなったTシャツ、もしくは肌着。
ヨレヨレになったTシャツは捨てるくらいなら、革靴のお手入れに使っていただいた方が経済的。
Tシャツをカットしてお掃除用のウエスにされたご経験のある方もいらっしゃると思いますが、同じような感覚で靴磨きもできるのです。
使い古したTシャツや肌着は布自体がやわらかくなっていて靴の革を傷つけることなくお手入れすることができます。また、何度も洗濯されて吸水性も高いため、汚れ落としを含ませたり余分なクリームを拭き取るのに最適なのです。
ただし、こういったコットンのTシャツは鏡面磨きには向きません。
何度も申し上げますが、鏡面磨きをする場合はコットンはコットンでもフランネルコットンをお使いください。
布のサイズと切り方
布のサイズに正解はなく、使う人の好みの大きさにカットしてもらえればいいのですが、後ほど紹介する布の巻き方に合うサイズでご紹介させていただきます。
幅10cm〜、長さ40〜50cm
使い古したTシャツや肌着はそのままだと使いにくいので、使いやすい大きさにハサミでカットします。
幅10cm x 長さ40〜50cm といった感じの大きさが目安かなと思います。
指に巻くことを想定して、長細い布切れになるようにTシャツを切っていきます。
こんな感じです。
サイズは全く正確かつ均等ではありませんが、幅がだいたい10cmの長細い布切れと言った具合です。僕は指が短いので10cmですが、もっと幅は広くてもいいと思います。
また、長さは30cmより短いと指に巻きつけにくくなってしまいますので、こちらもお好みで調整をしてください。
糸くずを減らす切り方
普通のハサミで切っても布は問題なく使えます。
ただ、ピンキングはさみというハサミで布をカットすると、糸くずが多少細かくなります。
正直劇的には変わりませんが、大きなほつれが少なくなって便利です。
でもピンキングはさみ自体がかなり高価なものなので、お持ちの方はためして見ていただければと思います。
靴磨きの布の巻き方
巻き方も正解はなく、極論どうでもいいです。笑
お好きな巻き方で、お好きな持ち方で使っていただければ大丈夫です。(でも動画とか作ってみました)
ただ重要なのは、指先の革と直接触れる部分にシワができないことです!
こんな感じです。
左の写真は、指先にシワがありますね。
シワができてしまうと、クリームの塗りムラ・拭き取りムラができたり、鏡面磨きのときはシワの部分が鏡面を傷つけてしまうことがあります。
なので指先の布はピンと張った状態にしていただければ、問題なしです!
布は洗濯せず使い捨て
ちなみにワックスやクリームの油分は洗っても落ちにくいので、一度使った布は洗濯をして使い回すことはありません。
なので、布は使い捨てになってしまうため、無駄なく使えるように長細くカットして淵から順番に使っていきましょうということなんです。
エコですね。
もし洗って使いたいという方は、熱めのお湯で洗ってあげるとワックスや油脂が溶けやすいかもしれません。
ワックスによっては40〜50℃で溶けるものもありますが、布の色を本来の真っ白に戻すのはなかなか難しいです。
その他代用できる素材
コットンのTシャツがご自宅にないという方、他の素材でも使えるものがありますので、是非靴のお手入れで使ってみてください。
ストッキング
ストッキングは、クリーナーで汚れを落とすのは不向きですが、クリームを塗った後、さらにツヤを出す素材として最適です。
ストッキングに使われているナイロンやポリエステルなどの素材は、化学繊維とは言えキメが細かく、古いクリームを落としたりツヤを出すことができます。
ただし鏡面磨きには向きません。
フェルト・セーム革
こちらもストッキングと同様にクリーム後の仕上げとして使うことができます。
フェルトやセーム革は動物性なのでコットンよりは繊維が硬く、鏡面磨きには向きません。ムートンも同様です。
タオルやその他の布類
汚れ落としからクリームの仕上げに使えます。
ただ新品のものだと繊維が落ちるので、実家にあるような古くなった手ぬぐいだと、繊維も薄くなっていて使いやすいと思います。
脱脂綿はおすすめ
ダイソーのような100均で売っているカット綿(カットされている脱脂綿)は鏡面磨きの最後のツヤを出すのに最適です。
鏡面磨きが難しいという方は、最後の仕上げに使ってみてください。
おすすめ靴磨き用の布
しかし、使い古したTシャツが無い!とか、カットするのが面倒!とかそういう方には市販の靴磨き専用の布がおすすめです。
amazonや楽天でも販売されています。
こちらは、靴磨き専用のクロスで汚れ落としから磨きまで全般使用できます。
ただ34cm x 34cmなので使いにくい場合は長細く切ってあげると使いやすくなるはずです。
こちらは、鏡面磨き(ハイシャイン)専用のクロスです。
サフィールなどの日本代理店を取り扱っている、ルボウという会社がオリジナルで出しているものです。
サイズも素材も、そして値段も理想的なので、おすすめです!
・サイズ : 6.0×60.0cm
・素材 : 綿100%
・入り数 : 3枚
こちらは、サイズも素材も上のものと同じですが、布の生地がさらに厚いものです。
繊維業が盛んな愛知県で作られた鏡面磨きのための布です。非常に有名なものですね。
・サイズ : 6.0×60.0cm
・素材 : 綿100%
・入り数 : 3枚
amazonには、他にもたくさんありますので、気になった方はご自分に合ったクロスを探してみてはいかがでしょうか?
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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