今まで数々のサフィール製品をご紹介してきました。
もともとサフィールを知ったのは百貨店の店員さんが「サフィールは素晴らしいですよね」っておっしゃってたことがきっかけでした。
それ以来他にもいくつかクリームは試しましたけど、靴磨きといえばサフィールノワールの CREME1925 と信じてやまず、ずっとそれを使ってきました。
ただ、いろいろ調べてくうちに僕の知らないクリームもたくさんあるらしいぞと。これは使ってみるしかないという、僕の好奇心にお付き合いください!
1909シュプリームクリームデラックスとは
コロニル(Collonil)というドイツのザルツェンブロッド社が展開する『靴と皮革』のケア・アイテムを扱うトップブランドです。
そんなコロニルの1909シュプリームクリームデラックスは、保革用・艶出し用の乳化性クリームです!
驚くべきは、スムースレザーの靴、バッグ、ウエア、家具など革製品全般に使えるということです!
色は7種類
色展開は、無色、ブラック、ダークブラウン、ミディアムブラウン、タン、バーガンディ、ブルーの7色です。
成分
1909シュプリームクリームデラックスの主成分はこちらです。
・シダーウッドオイル
・ラノリン
・フッ素化炭素樹脂
です。
シダーウッドオイルは、針葉樹から精油したオイルです。革への栄養補給はもちろん、アロマオイルなどに使われるものですので森林の中にいるような爽やかな香りも特徴です。
ラノリンは、ウールに覆われた動物の皮脂腺から分泌される蝋です。
蝋とありますが、どちらかというと保湿の役割を果たす油脂のイメージですよね。
フッ素化炭素樹脂は、テフロンというフライパンなどをコーティングする素材です。
撥水性に優れ防水スプレーなどにも含まれている成分です。
また、有機溶剤は使用しておらず、革にも優しいクリームということがよくわかりますね!
プレミアムディアマントの後継
コロニルのプレミアムディアマントという有名なクリームが生産終了し、その後継品として販売されている商品のようです。
しかし、補色力、撥水力、あと香りもプレミアムディアマントよりパワーアップしています!
ツヤは若干控えめで上品な仕上がりになるとのこと。なので、プレミアムディアマントを愛用されていた方は、安心してお使いいただけると思います。
デリケートクリームとの違い
コロニルには、1909シュプリームクリームデラックスの他にデリケートクリームもあります。
こちらは、レザー用品のためのクリーナーです。保革効果もあるみたいですが、用途が違うようですね。
デリケートクリーム | 1909シュプリームクリームデラックス | |
成分 | ろう、油脂、有機溶剤 | シダーウッドオイル、ラノリン、フッ素化炭素樹脂 ※有機溶剤は使用していません |
内容量 | 50ml | 100ml |
デリケートな革専用のクリーナーなのです。なので、栄養補給や潤いを与えるためのものではないのです。
汚れ落しをお探しの方は、デリケートクリームをご利用くださいね。
Collonil コロニル デリケートクリーム
価格:1,188〜1,296円(税込、送料別)
使い方
使い方のご説明です。
安く購入したせいか箱が無く、ビニールに商品説明のシールが貼られていましたので掲載しておきます。
使用方法
革のホコリや汚れを布やブラシで落としてください。
布に少量取り、皮革に均一に塗布してください。
乾いた後、ポリッシングクロスで乾拭きしてください。
ということです。
ブラッシングしなくてもいい、というのは他の乳化性クリームと違うところですね。
使用上の注意
対象素材・製品以外には使用できません。
一部特殊素材にシミ、色落ちの出る場合がありますので目立たない箇所で、試してください。
だそうです!
対象素材は、スムースレザーの靴、バッグ、ウエア、家具などということです。
まぁ財布や革製品の小物などであれば使っても問題なさそうですね。
まぁ、どのクリームにもそう書いてありますよね。使用する前に見えないところで少しだけ試してみましょう!
実際に使ってみる
実際に1909シュプリームクリームデラックスを使っていきます。
ブラシで革のホコリを落とします。また、クリーナー(汚れ落とし)で靴全体の汚れを拭き取ります。
ホコリと汚れ落としが済んだのがこちら!
布に少量取り、皮革に均一に塗布します。
クリームの見た目はこんな感じです。
とっても滑らかで、顔に塗るちふれか何かの乳液みたいです。保湿・保革効果に期待が高まりますね!
あと、すんごくいい香り
おしゃれなセレクトショップの香りがします。なんか清潔感があって爽やかなやつ。
実際塗ってみると驚くほどすーーっと浸透していきます。
塗った後のブラッシングが必要ないっていうのも納得です!
乾いた後、ポリッシングクロスで乾拭きするのが正解ですが、僕は革のマッサージも兼ねて豚毛ブラシで軽〜くブラッシングしてみました。
こんな感じです!
仕上がりは、さらっとした潤いとツヤが出て、とってもいい感じです。
ツヤに透明感がありますね。
(透明感って我ながらいい表現)
塗った感じはすごくサラサラしてたので、なんとなく潤っておしまいかなって思ってたんですが、まさかこんなにツヤが出るとは思いませんでした!
あと、ツヤばかりに目が行ってしまいましたが、革への浸透性がとても高かったので保湿・保革効果は抜群だと思われます。
さらっとしてるので、靴以外にも全然使えるなって感じです。
財布とかバッグ、レザージャケットみたいに直接肌に触れるものでも、サラサラに仕上がるので気にならなさそうですね。
バッグやグローブにも
もちろん使ってみます。
バッグ、グローブ、ペンケースです。
サラサラに仕上がるので肌に直接触れるものでも安心ですね。
革は潤ってほしいけど、それによってベタベタするのはちょっとイヤです。バッグやグローブに関しては、それほどツヤを出したいとは思わないので、シュプリームクリームデラックスがちょうど良さそうです。
靴だけでなく、こういった革製品ケア要員として大切に使っていこうと思います。
サフィールノワールのクレム1925との違い
サフィールノワールのクレム1925はもっとオイリーで、その油分やロウでもってツヤを出すイメージですが、コロニルの1909シュプリームクリームデラックスはもっとサラサラしてるので、例えるならラードとオリーブオイルって感じです。いや、ちょっと違うかなぁ。笑
※サフィールノワールのクレム1925についてはこちらで詳しくご紹介しています。(クレム1925の素晴らしさを思い知る)
どちらが良いかと言われれば、どちらもです!
それぞれ特徴がはっきりしてて、お好みで使い分けていただくことをオススメします!重厚感のあるツヤか、透明感のあるツヤか、そんなイメージで選んでいただくのが良いと思います。
そう、僕はサフィール信者だったわけなのですが、コロニルも好きになりました!!
ちなみに、シュプリームクリームデラックスの使用量は、900㎠に1mlみたいです。30cm x 30cmに1mlと極々少量で大丈夫みたいですね。
ちなみに、このクリームひとつの内容量は100mlなので、3m x 3m = 9㎡ の革製品のお手入れができるということです。
1畳 = 約1.8㎡ なので、5畳程度のワンルームくらいのイメージです。
誰トクですかね、この情報は
まとめ
こうやってメーカーやブランドごとの違いがわかるとおもしろいですね。
サフィールノワールのクレム1925の話もさせてもらったので、簡単に違いをまとめておきます。
あと、1mlあたりの金額も比較対象として載せておきます。(税抜き定価で比較)
製品名 | 特徴 |
1909シュプリーム クリームデラックス |
・保湿、保革効果が高そう ・サラサラの仕上がり ・ツヤも出る ・乳化性 ・靴以外にも使える ・¥28.0/ml(= ¥2,800 ÷ 100ml)サラッとした透明感のあるツヤがお好みの方向け! |
クレム1925 | ・ツヤに重厚感がある ・しっとり感が強い ・保革もできる ・油性 ・¥26.7/ml(= ¥2,000 ÷ 75ml)しっかりとした重厚感のあるツヤがお好みの方向け! |
という感じでしょうか。
先ほども書いた通り、重厚感か透明感かというイメージで使い分けをしてもらっていいと思います。
1mlあたりの価格もそれほど変わらないですね。
シュプリームは革製品全般に使えるという意味では汎用性は高いと思います。
靴以外の革製品に使われる場合は、無色のクリームがおすすめです!
ただ、シュプリームを塗った靴に鏡面磨き用のワックスは乗りづらいという意見もあるようです。なので、鏡面磨きをされたい方は、クレムの方がいいかもしれませんね!
もしまだ試されたことがないメーカーやブランドがある方は、普段と違う発見がきっとありますよ。
よければお試しください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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