知人のご紹介で、コルノブルゥ(Corno Blu)さんの東京受注会にお邪魔してきました。
九州・福岡市に工房を構えられているコルノブルゥさん。
なので、九州以外にお住まいの方がお目にかかる機会ってなかなか少ないのではないでしょうか?
いくつかサンプルを見せていただきましたので、ご存知の方もご存知ない方も是非ご覧になってください。
パターンオーダー靴の試着
知人の方がオーダーされている靴(コルノブルゥでは2足目!)の試着のための時間にお邪魔しました。
こちらです。
奥が既にお持ちの靴で、手前の鮮やかな青の靴が今回制作中の靴になります。
細すぎず程よい丸みのあるトゥと、ドレッシーな穴飾りの絶妙なバランス。
鮮やかな色も相まってとても美しい。
とても美しいです!!
早く完成品が見たい!
よく見ると、どちらもチゼルトゥになっているんですが、トゥの先端上部にはちょっと革の厚みを持たせて少しだけ盛り上がるようにデザインされているようです。
だから、この靴全体でこのゆったりとした曲線を描いたような仕上がりになるのかもしれませんね。
サンプルシューズ
他のサンプルシューズも拝見しました。
ダブルモンクもとても綺麗です。
ソールもこんな仕上がりに。
とても綺麗です。(履くの勿体無い…)
こちらはブタの革です。
見たことのない雰囲気。
そしてそして…
中でも一番の存在感を放っているのは、こちらの靴です。
ホテルの部屋があまり明るくなかったので写真だとあまり伝わらないかもしれませんが、この青みを帯びたグレーのパティーヌシューズ。
もうなんか大理石の彫刻にも思えるほど、靴というより芸術品としての存在感と美しさを漂わせます。
これは履くのもったいないですね。笑
23.5cmを試着させていただく
僭越ながら僕も試着をさせていただきました。
23.5cmのサンプルシューズがあったので。
しかも、コルノブルゥさんではクオーターサイズごとに木型が用意されているそうです。
だから、23.5cmもあれば、23.75cmもあるんです!
タイトフィッティングがお好みの方にはたまらない情報です!(僕です
「え、いいんですか?すみません…」という控えめな気持ちは…
この後すぐに…
後悔に変わります…
最高すぎる
今茶色のブローグシューズが欲しい僕にとって、これは毒以外の何物でも…いえ、こんなに嬉しいことはありません。
フィット感としてはかなりキツ目なフィッティングの少し手前、程よく全体がフィットする感じです。
でも確実に全体がフィットします。
気持ちが良いです。
欲しいです。
このアイレット(鳩目)周りだけに縫い目があるデザインを『アデレード(アデレイド)』って呼ぶんですって。
アデレードが欲しいです。
既製靴とビスポークへの想い
5万円以上の革靴を履いてる日本人(男性だったかな?)って0.5%しかいないんですって。
なので、おそらく割合的には10万とか20万の靴を履かれてる方はもっともっと少数なんでしょうね。
だから、もっと多くの人に良い革靴を知ってほしい。
そのために、できるだけリーズナブルな価格帯の既製靴も作りたい。
というのが清角さんの想いなのだそうです。
木型作成に、3Dデータや3Dプリンタを取り入れられたりと、靴を作る上で革新的な方法も取り入れられるよう試行錯誤をされているようです。
しかし、ビーポークはビスポークで、靴に対するフィードバックを受けられるのでそちらも大切にしていきたい、と。
そんな想いを語っていただきました。
オーダーメニュー(値段)
Made To Order | ¥75,000-+tax 納期 約3ヶ月 |
Sulla Forma | ¥100,000-+tax グッドイヤーウェルト ¥165,000-+tax ハンドソーン&マシンステッチ ¥220,000-+tax フルハンドメイド 納期 約4ヶ月 |
Su Misura (Bespoke) | ¥180,000〜+tax ハンドソーン&マシンステッチ ¥245,000〜+tax フルハンドメイド 初回木型代 ¥35,000+tax 納期 約6ヶ月〜 |
Made To Order
グッドイヤーウェルト製法により、日本のファクトリーで製造されます。
デザインはオーソドックスなオクスフォードタイプ、スリッポンからデザインと使用するレザーを選び、20サイズ、レザー、ソールを指定して作成します。
Sulla Forma
基本のベースLAST(木型)をもとに、デザインパタンをゼロから製図し靴を作成するオーダーになります。
フィッティングサンプルから、サイズを選択して、理想とする靴のデザインを描くことができるので、革のコンビネーションやメダリオン、オリジナルパフォレーションまで細かくデザインを指定することができます。
Su Misura (Bespoke)
足の採寸を行い、個々のLAST(木型)を作成し、樹脂製チェックシューズ、レザーのトライアルシューズを経ながら、パーソナルLASTを作り上げて行きます。
伝統的ビスポークスタイルによって作り上げられる至高のオーダー。
※全てコルノブルゥwebサイトより引用
Corno Blu 東京受注会
残念ながら今回はもう予約が埋まっているそうです。
日時 | 10月26日(金) 15:00-19:00 10月27日(土) 9:00-19:00 10月28日(日) 9:00-14:00 |
開催場所 | 北品川 東京 MARRIOTT HOTEL >アクセス |
今後の受注会などの情報も更新されると思われます。
是非こちらもチェックしてみてください。
履くのがもったいないなんて書きましたが、コルノブルゥさんの哲学はそうではありません。
どんなに美しい靴も履けなければ、靴としては機能しません。その逆にどんなに快適な靴でも無粋な形状では靴として愛着がもてません。
– 略 –
顧客が履き込み,馴染ませてゆくことにより育てられ、ようやく唯一無二の一足としての靴が完成するものではないかと考えています。
※コルノブルゥwebサイトより引用
ラスト(木型)からデザインから、素材から、全てにこだわって作った靴を、お客さんが履き込むことで、ようやく完成するのだと。
機能的にも見た目にも優れた靴を提供することで、気持ちよくその靴を履いてもらいたいという職人さんの想いが伝わります。
いつかマイサイズで履いてみたい靴です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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