普段、山羊毛のブラシを使わないズボラ磨きを推奨しておるわけでございますが、お世話になっている方にクリスマスのプレゼントをいただいてしましました。
ブートブラック [Boot Black] のフィニッシングブラシ!
いやぁ、いるんですねサンタさん。
いい子にしててよかった!(やかましわ
山羊毛ブラシの使い方
僕も山羊毛はしばらくご無沙汰だったので、一応山羊毛の用途や使い方を簡単におさらいしておきましょう。
もうご存知の方な読み飛ばしていただいて結構です。
昔は鏡面をよりキレイに仕上げるためのブラシと思っていたのですが、そういう使い方ではありません。
昨今靴磨き職人さんたちがご紹介されている主な用途はこのふたつ。
- 鏡面磨きをした部分としていない部分の境界をぼかしてグラデにする
- ワックスに含まれる油分を靴全体に伸ばす
のようです。
なので、つま先やかかとのど真ん中をブラッシングするというよりは、鏡面の境目をシャシャッとやるイメージ。
具体的には、ブラシの毛先に少量の水をつけ、それを手のひらで馴染ませてからブラッシングをするのが、割と一般的な使い方のようです。
豚毛ブラシのようにガシガシこするのではなく、数回ブラッシングするだけ。
簡単ですよね。
熊野筆の製法
このブラシはメイクアップアーティスの方々が使うような熊野筆という高級化粧筆と同じ製法です。
もちろん手植えなので毛が抜けることはほとんどありませんし、毛先もホワホワです。
また、毛は山羊毛と馬毛の混毛で作られているので、山羊毛の柔らかさと馬毛の弾力を持ち合わせた、非常にしっかりとした毛束が特徴です。
靴磨きに使うブラシについてはこちらの記事でまとめていますので、よければご覧になってみてください。
プレーントゥに使ってみる
わかりやすいようにプレーントゥやホールカットの靴に使ってみたいと思います。
あえて、鏡面はグラデーションにせず、バキッと磨いた場所と磨いてない場所を分けてみました。片足だけブラッシングして違いを見てみましょう。
磨いてみてブラッシングをしてみましょう。
磨いたら、ブラシに少しだけ水をつけて馴染ませます。
そしてブラッシング。
こちらはブラッシングしていないもの。指を指している位置が、鏡面の範囲とそうでない範囲の境目です。割とわかりますよね?大丈夫ですよね??
で、こちらが境目を中心に靴全体をブラッシングしたもの。やはりある程度は境目も見えますが、靴自体にもツヤが出ているせいか、かなり境界線が分かりづらくなっています。
なってますよね??
さて、こちらの動画で3000円の山羊毛ブラシと比較をしてみましたので、是非ご覧になってみてください。
高ければいいというわけではないかもしれませんしね!
最後に
動画でもお話しさせていただきましたが、かなり使い勝手はいいです。
使っている側としては、やはり安価なブラシと比較するとその差が分かりやすいです。
ただ、もちろんある程度ちゃんと鏡面ができてることは前提で進化を発揮するブラシだと思います。
逆に僕はこのブラシに頼らなくても綺麗に磨き上げることはできるとは思いますが、それ以上に使い心地は素晴らしいブラシです。
ふわっふわだし、小さなキズもつかないし、グラデーションとかツヤとかじゃなくて、単純にこのブラシを触りたい。
なんなら泡立てて洗顔をしたい。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
クリスマスプレゼント、本当にありがとうございました!
大切に使わせていただきます!

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