こんにちは、皆さまGWはいかがお過ごしですか?
僕は愛知県に帰省しているので、名古屋を代表する靴磨き職人のひとり佐藤我久さんのGAKU PLUSにお邪魔してきました!
ご存知先日の靴磨き選手権大会で、審査員特別賞を受賞された方ですね!
まず磨いていただくにあたって、僭越ながら是非このブログでも佐藤 我久さんをご紹介させていただけたらなぁという思いがありました。
他のブログに佐藤 我久さんのプロフィールや生い立ちは書いてあるので、そうではなくて佐藤 我久さんの磨き方の特徴とかライブ磨きの魅力を是非詳しく聞いてご紹介したいなぁという意気込みでお邪魔したわけでございます。
そして、ブートブラックのアーティストパレットを使われているイメージがあったので、それについて詳しくお伺いできればなぁと…
思ってました
そうそう、思ってたはいたんです
でもそれ以上に、佐藤 我久さんという方をご紹介したい気持ちに駆られたわけでございます!(アーティストパレットのおもしろい使い方も知ることができたので、申し訳程度にご紹介しますね)
そうなんです。
単純に佐藤さんのお話を伺っていると、徐々に「あ、この人をご紹介したい」という気持ちが強くなってきたんです。
それは、恐らく佐藤 我久さんは、すごくご自分の人生を生きていらっしゃると思ったからなんですよね。
なんと言うか、映画が好きな佐藤さんは、すごくご自分の人生の主演を生きていらっしゃるような…いい表現が思いつかなくて本当に悔しいのですが、とにかく輝いていらっしゃいました。
輝いてる人に人は集まる
佐藤さんはいろんな企業さんからスポンサーとしてついてもらったり共同で製品の開発をされたりと、靴磨きだけでなく革靴業界のいろんなところで活躍されています。
今日はその理由がすごくわかりました!
結構前から名古屋で活動されていることもあり、佐藤さんのことは存じ上げていました。
実際会ってお話させていただくと、佐藤さんはとにかくキラキラしていて、話にも夢があるし、何より楽しそうにお話されている姿が魅力的な方でした。
これだけダイレクトに大好きなことをやっているのに、お金をもらって「ありがとうございました」と言ってもらえるのが素晴らしいお仕事だとおっしゃっていました。
逆に、例えば疲れてるときやちょっと調子が悪いときは帰って休む!
リフレッシュしたらまた次の日早くお店に来て靴を磨かれるという、楽しむことを大切にしていらっしゃいます。
「作業になったらもうやらないんです」と。
自分の中に嘘があると、あとで必ずどこかで支障が出る、と。
僕はこの考え方が好きです。いろんな考えがあると思いますが、楽しんで磨いた方が絶対いい仕上がりになると思いますけどね。
でも決して、「楽しければOK!楽して儲かればサイコー!」っていう考えではなくて、ちゃんとお客さんのことや業界のことを考えていらっしゃる。
もっと靴業界・靴磨き業界が良くなるにはどうすればいいか、とか、お客さんや企業さんに対しても、自分だけが良ければいいというわけではなく、みんながハッピーになるように考えて、さらに行動されていることとがよくわかります。
いろんなお話をうかがっていると、それが滲み出てるんですよね。
あ、口だけの男じゃないぞ…という。
そんなキラキラしている佐藤さんをただただ羨ましい気持ちで楽しくお話を聞かせていただきました。笑
やっぱりそういう人を喜ばせられる人、人を楽しませる人に人は集まっていきますよね。
靴や靴磨きを通して人を幸せにしたいとおっしゃっていますが、口だけじゃない強い信念を持った男が佐藤 我久さんです。
GAKU PLUS流靴磨き!
佐藤さんは靴の状態を見て、また靴のつくりを見てそれにふさわしい磨き方をしてくださいました。
※磨く前の靴
例えば、僕の靴であればイタリア系のドレスシューズで、つま先の芯材が柔らかめです。
なので、どこまでワックスの乗せるべきかとか、甲の部分にかなりシワが入っているからアーティストパレットを塗り込む前にブートブラックのリッチモイスチャーを塗り込んでくださるとか。
靴磨きの職人さんなら当たり前にやられてることなのかもしれませんが、やっぱりそういう気づかいやテクニックってなかなか素人が独学でやっているとわからないところです。(僕は絶対わからない笑)
それを説明を交えながら実演してくださるっていうのは、靴磨きライブの素晴らしいところです。
佐藤 我久さんがライブ磨きを大切にされてる理由も納得ですね。
あと、程よいところでつま先に鏡面を施してくださいましたが、鏡面とそうでない部分との境目ができますよね。
その境目をぼかして、より自然なグラデーションにするという仕上げをしてくださいました。
硬めのワックスでグラデーションしたりすると、鏡面とそうでない部分との境目に白い点々ができたりしますよね。
あれは単純に革の凹凸とワックスの間に空気が入るからなんです。
そういう場合でも使えるテクニックとして、その境目を自然に見せるためにそこでアーティストパレットを使われてました!
しかもマリン(色)で!
こういうのがおもしろいですよね。
こういう使い方ができるのがアーティストパレットのおもしろいところです。
同じこと2回言っただけですね。
アーティストパレットに含まれてる溶剤でワックスを溶かしてあげるわけですが、アーティストパレットのすごいところは溶剤が多いのにしっかり光るということです。
その特徴をよく理解されてるからこそできる使い方です。
アーティストパレットは顔料ベースのクリームなので革の色を染めるのではなく、革に色を乗せるというイメージなんですね。
アーティストパレットという名の通り、画家のように色彩を楽しんでもらいたいという思いを込められているのです。
粋なことするよなぁ、ブートブラックさんは。
最初にお伝えしたように、僕はこういうことをたっくさん聞いて記事にしようと思ってたんですね。
それをお伝えして了承もいただけたんですが、そのあとの佐藤 我久さんのお言葉。
「この記事を読んでいただいた方に靴磨き専門店に行ってみよって思ってもらえるといいですねぇ。」
これですよ…
おわかりいただけると思います。
記事を読んだ結果「是非自分の店に来てください!」ではないところ。
この言葉が佐藤 我久さんが活躍されてる理由そのものだと僕は思いました。
こういう言葉が自然に出るって、ただただ羨ましいですね。(2度目)
本当に革靴・靴磨き業界を盛り上げたいという思いを強くお持ちでした。
決してご自分の利益だけでなく靴業界全体の繁栄を考えていらっしゃいます。
そして、楽しんでやっていれば絶対に結果をついてくると、そうおっしゃっていました。
褒めすぎですかね?笑
僕は羨ましいのです!あの輝きが。(3回目)
名古屋を拠点にされていることが嬉しい
すみません、ちょっと僕の話になっちゃうんですけど、僕も愛知県出身なんですね。
なので、名古屋でこうやって靴磨きの職人さんとして活動されてることが嬉しいんです。単純に。
僭越ながら僕も、靴磨きが楽しくてこうやって靴磨きについて情報発信をさせていただいてるわけですが、靴磨きの職人さんが名古屋で活躍されてることも嬉しいし、それによって少しでも名古屋がフィーチャーされてくれたらさらに嬉しいわけです。
日本の年の中で一番行きたくないのが名古屋だって言われてますが、全く同感です僕も。笑
だって名古屋って何にもないんだもん!笑
そりゃ名古屋めしとかありますけど、名古屋コンプレックスがずっとあって大学も外に出たり就職してからも東京に転職したりしたわけです。
でもいろんなところに住んでみた結果、ようやく地元愛が芽生えました。この歳になって地元の素敵なところや会いたい人がいる地元が好きになってきました。
なので地元がこうやって取り上げられるとやっぱり嬉しいわけですね。
なので、名古屋出身ではないのにこうやって名古屋にいて活動してくださってる方を応援したい、と思うわけです。
応援したいってすごくおこがましい言い方ですけどね。
佐藤 我久さんも名古屋の人って足元綺麗だよねって言われるようにしたい!っておっしゃってくださいました。
僕にはあんなキラキラしたオーラはないけど(4回目)、僕にできることがあると信じて今こうやって記事を書かせてもらってます。
すみません、僕の話になっちゃった。笑
僕もいろんな人に磨いてもらいたいと思った
※磨いていただいた後の靴
佐藤我久さんの靴磨きを通して学んだことは、僕ももっといろんな人に磨いてもらいたいということでした。
革靴や靴磨きに関して、僕はいろいろ情報発信させていただいているわけですが、僕が知らないことがあるのはもちろん、靴を綺麗にするだけが靴磨きじゃないなって痛感しました。
靴磨きにはその場で人と話をしていろんな発見があったり楽しい時間を過ごすという価値もあるということ。
そして、わかってはいたことではありますが、実際にこうやってそれを体験させてもらってそれを思い知りましたし、その価値を発信していくことで、革靴や靴磨きの魅力がもっともっと世の中に伝わればいいなぁって思った次第でございます。
僕も、月に1度はプロの職人さんに磨いていただく機会を設けたいですね。
※かかともキレイ!
すでに靴磨きお好きな方も、興味はあるけどやったことがなくてどうすればいいかわからないという方も、良ければプロの方に磨いてもらうという選択肢があるということを是非覚えておいていただきたいです。
そうすれば僕は今日1日を幸せに過ごすことができます。
この記事を書くために朝早起きしてよかったなぁと思うことができます。
ほんとは朝食の片付けをしたいからと母に乱暴に叩き起こされただけ…
実家のありがたみを身をもって味わうことができています
皆様も素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
佐藤 我久さんのGAKU PLUSはこちら
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