グレーのワックスの微妙なニュアンス:ビーズワックスポリッシュ

グレーといえば、中学生の頃はじめてCDショップで買ったのが GRAY の Drive というベストアルバムでした。「とまどい」の J-pop らしいキャッチーなメロディーラインよりも「唇」の疾走感とギターソロの変拍子的なリズムを好んだ記憶があります。
その後、結局中学時代は GRAY よりもラルク派だったわけですが、20年以上経った今、グレーなのは夕方以降にヒゲが伸びはじめる口のまわりと毛髪と額の生え際ラインでありまして、革靴においては黒か茶という生活を営むようになりました。

え、何の話?



無彩色の汎用性

さて、今回はサフィールノワール [Saphir Noir] のワックスの話になりますが、以前著名なシューシャイナーさんが「グレーのワックスは案外便利」というお話をされてるのを以前盗み聞きして、グレーのワックスは当然グレーの靴に使えるし、ネイビーの靴にも使えるしということで僕も使ってみたいじゃないかと。
グレーの靴を目にする機会は少ないですが、僕は一応2足グレーがあるのと、最初にご覧いただいたブラックのミュージアムカーフは結構グレー感が強くて、その3足に使えそうです。
あとネイビーも数足あります。僕にとっては結構便利かもと思い、速攻でポチりました。

左からブラック、ネイビー、グレー

ご覧の通り黒やネイビーほど濃い色味ではなく、まさしくグレーという色味です。
これ、もしかしたら茶色にも使えるんじゃね?ということで、僕の好奇心を満たす実験をご紹介できればと思います。

微ッ妙〜なニュアンス

←グレー・無色→

完全に自己満なのは重々承知していますが、割とおもしろい結果となりました。
割と明るめのブラウンにグレーのワックスを乗せてみると、右足(写真左)の方がほんの少しトーンが下がったようです。ほっとんどわかんないですが目を細めてぼんやり全体をご覧いただくと、つま先中央の上あたり、ほんの少しだけ。笑
ちょっとだけ影が乗ったというかうっっっっすらアンティークというか、微妙な色の変化が見られます。

もう少し多めに重ねても良かったかな…笑

グレーなので彩度が下がるといいましょうか、つまりどんな革の色でも馴染むというか。アンティーク仕上げをするとき、こういうブラウンに黒のワックスを乗せるのは色のコントラストが強く出て不自然ですが、グレーならそこまで強くないというか。そんな磨き分けができるかなと思った次第です。
昔、長谷川さんがブラウンのエドワード・グリーンの靴にグリーンのワックスを使われているのを拝見し、なんてウィットなんだと感動し、ブラウンの靴だからといってブラウンのワックスを使う必要もないんだと概念を覆されたのを今でも覚えています。
もっと自由、もっとカラフルに磨いていいんだと感じた、あれは良い体験でした。

話が逸れましたが、もともとこの靴はブローギングやステッチの色が濃い仕上げだったので、そんな雰囲気にも合うのかもしれません。しかし、革が彩度の高いヘルシーな色なのでこの靴にはやっぱりミディアムブラウンのワックスを乗せるのが好みです。

他のブラウン系の靴でもこんな結果になりました。

←グレー・無色→

ワックスの量が多かったのか、さっきよりもわかりやすい結果です。
グレーを乗せた右足の方が1トーン色が濃くなっています。なるほど、こういう使い方か。

個人的な好みの話をさせていただくと、鏡面は落とすのが面倒なのとあまりクリーナーでゴシゴシやりたくないので、極力薄く仕上げたい派です。なので、めちゃめちゃグレーが目立つ仕上がりにはなりませんでした。よく見るとうっすらグレーという感じで、僕の使い方なら無色のワックスでもそこまで結果は変わりません。
ただ、大事なのはグレーの靴が磨けるということと、黒じゃちょっと濃すぎるんだよなぁというときに使えるということ。間違いなくこの2つです。

グレーの靴にも使ってみました。
割と明るめのグレーなので割とわかりやすい結果でした。グレーを乗せた右足の方が、少しトーンが落ちてます。もう少しつま先だけ多めに乗せると綺麗なグラデーションに仕上がりそうです。
ながら磨きだとうまく磨けないな…笑

←グレー・無色→

濃いグレーの靴にはあまり色の変化がわかりませんでした。ワックスをもっと厚く重ねればトーンも下がると思われます。この靴はちょっとムラが強いからかもしれません。

←グレー・無色→

最後に

久々にたっぷり磨き分けをしました。
夏は鏡面磨きをせず過ごしてきたので腕の衰えを感じますが、たまにやるとなかなかに楽しい。

無色だとちょっと味気ない…でもちょっとだけ濃く仕上げたい、というときにグレーなんていかがでしょうか?

鏡面磨きの方法はこちらの記事でもご紹介していますので、よければ参考にしてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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盗み聞きって言いましたけど、ちゃんと許可はいただいてるんです。石見さんが杉村さんのバーウィックを磨く動画です。

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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