映えスポット
9/11からはじまった靴博2019にやってまいりました!
みなさますでにインスタでしこたまご覧になってるのでご存知かと思いますが、賑わっております!
日本全国においでの靴好きの方の中にはもしかするとお仕事のご都合などで現地に行けなかった…という方もいらっしゃるんじゃないかと思ったわけでございます。
そんな方に少しでもこのイベントの様子をお届けできたらと、ワクワクを共有できたらと思った次第でございます。
よければお付き合いください!
とりあえず会場入り口から時計回りの順にブースなどをご紹介させていただきます。
あと、靴の紹介などはLASTの特別号に詳しく掲載されているので、そちらをご覧いただいた方がよいと思います!
駆けつけ一足
最初にご覧いただいた靴博2019のビジュアルのすぐ左にあるのが、こちらの『デイリーシューズストア』。簡単に言うとコスパ靴です。
その名の通り、普段使い用の靴が販売されているブースになります。
コスパ靴というからには、靴のことなんてよく知らない!って方にこそご覧いただきたい。もちろん靴好きの方々にも。
履き放題なので、近しいサイズのものは一通り履いてください。買わなくても大丈夫です。
とりあえず履くことが大事。
2万円と3万円(各税別)のモデルがそれぞれ3デザインずつあるんですが、結構びっくりするつくりなんです。
まぁ難しい話はおいとくとしても、単純に「えっ!3万なのに、ちょっとかっこいいじゃん…///」ってなりますから!
左5.5、右5の履き比べ
ほら、3万円だけど大事に履いてみよっかな?って気になりません?
頻発する「履けないじゃん」
デイリーシューズストアの向かい側には、シューメイキングのチャンピオンの作品が並んでいます。
まずはカラリング部門の作品。
緑が基調となりグラデーションが特徴的な作品です。
次にシューメイキング部門。
7位、土谷聡さんの作品。
平面の革をこの形にどう添わせたのか。面白い作品です。ドナルド・マクドナルド仕様というわけではないと思います。
3位、マンドールの村田さんの作品。
直球で勝負されている感じが潔くて素敵です。素晴らしい。
2位、コルテさん。
ツリーのオレンジとアッパーのパイピングが同じ色になっているのと、アッパーのブローグの模様がとてつもなくエレガントです。
とまぁ、ここまではまだ履ける靴ですねよ。
1位、G&Gのダニエル・ウィガンさん。
この作品を見る誰もが必ず口にしています。
「履けないじゃん」と。笑
ソールやヒールもすごく凝った仕様でなっていましたが、写真は撮り忘れましたmm
アート寄りの作品ですよね。
でも実はアッパーの縫製は全て手作業で行われていて、その繊細さと美しさは圧巻です。
ちなみに、こちらの記事でお会いしたダンケルマンの木型職人さんの息子さんもG&Gの職人さんで、日本にいらっしゃってるそうです。狭し!笑
11日は、チャンピオンの皆さんと、Shoegazing のジェスパー氏を含む4名でのトークショーもありました。
みんな、ほんとにデカいんですよね。
あんなデカい人たちがこんな繊細な靴を作るんだから、それも不思議ですよね。
限定という
各ブランドの別注品をこんなにも作らせちゃう伊勢丹さん、やっぱすごいですよね。
インスタアカウント(@isetanmens_shoes)にも、現地の工場でやり取りする様子がアップされていましたが、大変だったと思います。
たくさんありすぎて…
何がどう別注なのか…
どこから見ればいいのか…もう全然わからない!笑
何も考えず、ただただ指を加えて眺めるしか。
カラフルで、いろんな革があって、いいですね。
ずっと見てられる。
よく見る黒とか茶のカーフは少数で、主にコードバンのような貴重な革を贅沢に使ったものが多い印象です。
スニーカーやコンフォート系も。
あれ…ミニ四駆みたいなスニーカーありますね?
ひときわ鮮やかなブース
カジーナ(CAGIANA)という日本のブランドのブース。
夕陽やヨーロッパの海をイメージして染められたカラフルな靴が展示されていました。
カラリングのオーダーもできます。
まぁ何かとグッドイヤーの靴が多い昨今ですが、こちらの靴はボロネーゼ製法で履き心地の柔らかさも重視されているようなので、色も含めて女性の方もこういう革靴好きな方いらっしゃるんじゃないか?
足の計測器、プレゼントされてたのでもらっちゃいました。
なんかの時に持って行くので、いろんなものを計っていきたいと思います。
読み方はカジーナですが、カギアナとも読めるこのブランド。
ブランドロゴも靴の装飾にも、ちょっとした遊び心が施されています。
お土産も忘れないで!
一番奥にあります。笑
クリームとかペネトレイトブラシなどが入ってますので記念に1回まわして行かれては?
たしか1回500円だったと思います。
これ、補充は大変だと思いますが、絶対に置く場所ここじゃない!笑
リトル浅草
浅草の雰囲気がありました。
以前こちらの記事でもご紹介させていただいた鞆ゑのブースです。
初日の11日は篠笛実演が定期的に行われていました。
そんなお祭りのような雰囲気と。
ひな祭り感。
そしてこのユーモアと。笑
浅草感の滲み出るなんとも不思議な空間ですが、並んでいる靴は立派な革靴です。こちらもリーズナブルなのに本格的なつくりの、デザイン豊富な靴たちです。
いろんなリーガル
リーガルはそれ以外にも、REGAL Shoe&Co. や REGAL TOKYO などコンセプトごとにブランドが分かれているんですね。
こちらでは、REGAL Shoe&Co. の靴がご覧いただけます。
グッドイヤーの試し履きができるところがここだと思いますが、大きくアピールされていないのでちょっともったいないなと。
いろんなトリッカーズ
トリッカーズはカントリーシューズ、ブーツというイメージが強いんじゃないかと思いますが、ドレスシューズもベルベットスリッパーズもグルカサンダル?もございます。
3D〜の時代
カメラで足を撮影して3Dデータを作成し、それをもとに3Dプリントの木型と靴を作成してくれるメーカーです。
このカメラで撮影して…
プリンタで出力。
テクノロジーの時代ですよね。
オーダー後、確か2週間程度で完成するとのことです。デザインの要望もかなり細かく聞いてくれるようです。
ちなみに3Dスキャンをするとレベルアップしたときの音がなります。笑
あとこのブース、ゴルフボールとパターがあります。笑
防水体験
ゴアテックスという生地、名前は聞いたことがあると思います。
簡単に言うと、外からの水は通さないけど、中からの水蒸気は逃すというもので、ゴアテックスを採用した靴を履き、水たまりを歩くという体験ができます。
結構な水たまりですが、全然濡れない!
ゴアテックス製の手袋と普通のビニールの手袋もしていますが、ムレ感が違います!
これ、おもしろかったです。
他のブースにも女性のコンパニオンさんがいらっしゃったらもっとおもしろくなるかも…いえ、なんでもないです。
歩行補助インソール
専用の機械の上を歩くと、その人の歩行時の体重のかかり方やクセなどを解析して、上の写真みたいにシリコンの中底を3Dプリントで出力してくれるというものです。
ECCO(エコー)というブランドのQUANT-Uというサービス、60分でこの出力ができちゃいます。
インソールはハニカム構造(蜂の巣のような6角形の構造)で組み上がっていて、へたらないし伸縮性高いので、まぁ歩きやすい!
こういう足に優しい靴が1足くらいあっていいかもしれないなぁなんて思いました。
あと、アッパーに使われている革も高級ブランドが使っているものと同じだったり、デザインが豊富だったりと機能性だけじゃないファッションとしての魅力もありました。
おもしろい体験ができました。
逆輸入的オーダー
KANPEKINA というブランド。
これ実は、ビナセーコーの海外向けブランドなんです。
ビナセーコーといえばペルフェット [Perfetto]。これはフランス語で完璧なという意味の言葉なんです。
毛皮がいくつか見られますが、これらは全て本物。
この時代でありながら、希少性の高いと思われる革を贅沢につかったおもしろいデザインの靴です。
この場でオーダーも可能です。
日本の靴作りの歴史
リーガルの資料館より、普段は非公開の靴や資料などが展示されています。
1964年の東京オリンピックの公式靴の話とか、そういう日本の靴作りの歴史を垣間見ることができます。
僕はお勉強苦手なので、歴史好きな方は是非!
ビンテージシューズ
OLD HAT さんからビンテージシューズが販売されていたり、ビンテージシューズコレクター Ryo Inoue さん(@japan_shoes_1870)によるコレクションが展示されています。
Ryo Inoue さんは、170足以上日本の靴のみを収集されている方で、上の写真のような資料も展示されています。
うち、履かれてる靴は3割ほどとのこと。
贅沢!
アート視点からの靴
まずこちら。
シューレースを弦に見立てた、楽器のようなデザインの靴です。
アッパーもバイオリンの形を模しているようにも見えますし、弦が覗く穴はアコースティックギターのサウンドホールのようでもあります。
そんな遊び心が反映されているだけではなく、単純に形も作りも美しい靴が並んでいて、ますますおもしろい世界だなぁと。
点描画家 BANANA YAMAMOTO さんによる実演も見ることができました。
0.03mmのペンでただただひたすら点を打ちつづけ、こういう作品が仕上がっていくんですね。
でもきっと、点ばかりを追っていてはダメで、靴の立体感とか影の付け方なんかも意識しないといけないんだろうなぁと思うと、これはただの単純作業ではないはず。
こちらは、シューツリーという作品。
ダジャレか!ってツッコミは、すでにされ尽くしたと思うので言いませんが、おもしろい試みだと思います。
この流れでいくと、シュークリームの瓶にカスタードとか生クリームを詰めるっていうのもアートとして成立すると思いm…しませんね。
個人的には革靴でもやってほしかった感はありますかね。
アートといえば、androp さんによるアコースティックライブにも立ち会うことができました。
アートという意味で、音楽と靴が繋がった瞬間ですね。
無理やりなMCがすごく微笑ましかったです。笑
しかし何においても、やっぱり生は良いですね。素敵な歌声でした。
音楽はいい。ほんとにそう思う。
エイが飛んでる!
何種類の動物を見つけられるかな?のコーナーじゃありません。
この動物は、このために発注したんでしょうか?それが一番気になるところです。奥の壁、迷彩柄に紛れてワニが。エイも飛んでます。
木の椅子とかは、さすがにアリモノですよね?笑
エイと言えば、一番の目玉靴がこちら。
何足か売れたみたいなので驚きです。
いつ履くのか。それともコレクションなのか…。
クリームは入るのか。磨く時のクロスはひっかからないのか、とか…スゴすぎてどうでもいいイマジネーションばかりを掻き立てられる靴です。
一番テーマパークらしいブースです。
遊園地のアトラクションみたいな、そんなワクワクがありますね。
一番迷うブース
どなたに磨きをお願いすべきかという点で、一番迷うのがこちらのブースであることは間違いないです。
お店によっても来店される職人さんが日によって違うため、いつ行くかはかなり重要です。
残り3日しかありませんからね!
Old Parr はその隣
人様のOld Parr ですが
3,000円以上買ったら飲めるんですけど、普通にお金払って飲みたいやつです。
やっぱお祭りが好き!
お客さんも伊勢丹の方々、メーカーの方々、靴磨き職人の方々もそれ以外の関係者の方々も、みなさんが楽しそうに見えました。
やっぱり我々日本人はお祭りが好きですよね。
まぁ嫌いな方は来ないですかね。笑
靴のご紹介やブースの紹介などの詳細はLASTの特別号を是非ご覧になってみてください!
とにかく、靴というプロダクトそのものだけでなく、靴に関連するアート、音楽、トーク、エンターテイメントなどコンテンツがあって、靴というもののいろんな捉え方や楽しみ方を世の中に広く発信された素晴らしいイベントなのでございます。
こちらの記事でご紹介したLAST以外にもいくつか広告も出されてたみたいですし、靴好きの方以外の目にも留まったのではないかと。
まぁ、マジメぶったことも書いてみましたけど、現地ではただただ何も考えず楽しむことができます。
まだ16日までやってますので、是非足を運んでみてください。14日はスーパー混むと思いますよ!笑
Shoegazing のジェスパー氏と。
うちの奥さまに「うわ、冴えねーwww」って言われた写真を添えて。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは明日も現地で。
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