某日某所にて、革靴好きの女性が集まる会があるということで、あくまでジャーナリズムの一環としてお邪魔してまいりました(強調
参加者の女性の皆さんは、我々メンズの思う革靴とは違った捉え方をされている方が多いようでした。
ファッションとしての側面、履物としての側面、あるいはユニフォームとしての側面…。中でもファッションとしての側面が占める割合は大きく、普段どうやって靴を履いているか、というような会話が飛び交っていました。
また、今回はお仕事で靴に関わっている方も何名かいらっしゃったようで、履物としての側面の重要性についても話をされている方が多い印象でした。
当日の様子を少しだけご紹介させていただきたいと思います。
是非ご覧になってみてください。
革靴女子会のトーク内容
はじめましての方も多かったようで、ちょっと緊張した空気がありながらも座談会のようなかたちでお話が展開していきます。
革靴が好きになったきっかけとか、普段どうやって履いているか、あと悩みとか革靴女子あるあるみたいな話。
また、今後もしこの会が継続していくとしたらどんなことをやっていきたいか、みたいなお話もありました。
話せてよかったこと
- 革靴に関係する女性の方とお話ができて嬉しかった
- 革靴に携わるきっかけや、目指す理想を聞けたのはおもしろかった
- 自分と考えていることが違ったので新鮮だった
(裸足・ストッキングもいい、女の子の靴は短命、靴を増やしたくないから何でも合わせられる革靴を持っている…など) - 革靴に親しみをもってもらうためにはどうすればいいか
- そのためにはどういうきっかけがつくれるのか
もっと話したかったこと
- あれが好き!これが欲しい!みたいな単純かつ熱量のある雑談
- お気に入りの靴の話
- どんなケアをしているのか
- 普段どういった靴をどうやって履いているのか(洋服との合わせ方)
- 他の人の靴箱の中身
今後もっとやっていきたいこと
- 試着会(靴屋さん巡り)
- 足の計測会
- シューケア会(夫、彼氏の靴を磨こう♡的なバレンタイン企画)
- コーディネート会
- 女性のお悩み相談会
- 女性靴磨き職人さんをお呼びしてワークショップ
- お菓子を食べながら雑談も
ファッションとしての革靴
おもしろかったのが、みなさんご自身と周りの方との革靴に対する捉え方の違いでした。
ある方がご友人に革靴って履く?って写真を見せながら質問をしたところ、「かっこいいねぇ〜でもどうやって履いたらいいかわかんないから買ったことない」っていう意見が返ってくる。
一方、会に参加されていた方の中には「割と何でも(どんなファッションでも)合わせられると思う…」と思っている方が数名。
ファッションのスタイルにもいろいろあると思うけど、履いている方とそうでない方の間には革靴のファッションとしての側面に対する壁があるように感じました。
僕はファッションに対しては疎くて革靴そのものに魅力を感じているという、またこれも珍しいタイプの人間ですが、男性の会よりも女性の会の方がより靴をファッションとして捉えられているような発言が多かった気がしました。靴を磨くことを目的とした会だからではないからかもしれませんけどね。
また、おもしろかったのが履きたい靴を選んでからその日の洋服を考えるという参加者の方がいらっしゃる中、WEARというファッションスナップ投稿サービスにはチャーチの靴を履いていながらも、見切れてしまって靴が写っていない投稿があったり。
そういうところにも、革靴女子の皆さんとそうでない方の革靴に対する考え方の違いも垣間見ることができました。
紐靴は職場に履いていきづらい
こんな意見もありました。
「紐靴は職場に履いて行きづらい」
業種や職場の雰囲気にもよるのかもしれませんが、恐らくレディースの仕事用の靴といったらパンプスが一般的なので、紐靴は気が引ける…ということなのだと思います。
我々メンズからすると紐靴こそフォーマルという認識ではありますが、やはり革靴をファッションと捉えた時にはそうもいかないというのがレディースの革靴の特徴とも言えるようです。
選択肢が圧倒的に少ない
こんな話題もありました。
「レディースのブランドってどこがありますか?」
僕もそんなに詳しくはありませんが、カルミーナ、クロケット&ジョーンズ、トリッカーズ、ショセ…あとスコッチグレインも少しあって、ウエストンのローファーとかチーニーにもレディースはあったかな。
そのあたりのブランド名があがりました。(他にあったら教えてください
そもそもそんなに多くはないようです。なので、紳士靴と比べると選択肢が圧倒的に少ない。
また、他のお女性の靴と比べると値段も高いですね。そこも参入障壁になっているのかもしれませんね。
楽天で3,000円程度の安価な靴がたくさん売ってるみたいです。
もちろん値段が全てではないと思いますが、パンプスに比べるとそもそもの種類が少ないようです。
ケアで長持ちが響きにくい
参加された方の友人は、シーズンごとに安価な靴を履くというスタイルが多いとのこと。シーズンごとに流行りがあって、ショップ側もそれを扱っているため、安価なぶん商品の回転も早いようです。
ということもあってか、ケアをすると長持ちするんですよと説明しても「そんなに履かないし…」という返答がくる。
さらに女性用のパンプスやヒールは、かならずしもメンズの革靴ほど耐久性のあるものばかりではありません。靴の構造上ケアをして長く履くことを想定されていないものあるわけですから、シューケアが浸透しにくい業態・商品でもあるようです。
最後に
とはいえ、参加された方は同じ趣味を持った女性同士で交流ができたことを嬉しく感じていらっしゃる方が多いようでした。
これは僕も過去に、はじめて参加させてもらった ShoeShinerMeeting で同じ気持ちだったので、すごく共感できます。(SSM初回の記事はこちら)
今回はお菓子を食べながらの座談会でしたが、今後は上にも書いたような女性ならではのイベントで盛り上がっていただけたらいいなと勝手に思っています。
そしていつか、いつもむさ苦sh…いえ、男性メインの革靴のイベントに女性が増えてくれたら…なんて思っています。(失礼
以前開催した渋谷の靴磨きイベントに「華がなかった!」とご指摘いただいたので。笑
また是非取材をさせていただきたいイベントでしたが、男抜きで気兼ねなく盛り上がってもらえることを願っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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