ブランド靴職人さん

YouTube で靴制作を発信する若き靴職人モリジン・ケンさん

靴磨きセットまとめ記事
ブランド

 

YouTubeでご自身の靴作りの様子を発信されている、モリジンのケンさん( morizin_ken)にお話を伺いました。
YouTubeをはじめてもうすぐ1年とのことですが、作られている靴が非常に綺麗で(僕個人の好みもあると思いますが)さらにデザインや仕上げのバリエーションも幅広く、とても気になっていた方でした。

 

工房や森での作業が動画に登場しますが、すごく雰囲気のある動画を投稿されています。

 

モリジン・ケンさんのご経歴

 

学生の頃、ご友人の影響で靴に興味を持ち始めいろんな靴を買い漁りまくり倒し、就職してからもずっと靴が好きで、趣味で靴作りを習い始めたらドハマリしてしまい、その道に進むと決めたというようなご経歴です。
はじめの頃はアメリカンヴィンテージから入り(アレンエドモンズ、ハノーバー、オールデンなど)、次はイギリス系(チャーチ、クロケット&ジョーンズなど)、今ではイタリアンクラシック系に落ち着き、売ったりしたものもありますが全部で300足くらいは買ったかなとのこと。

 

中でもフラテッリ・ジャコメッティのペニーローファー FG257 が思い出深く、カーフだけでなく、馬革、リザード、クロコ、エレファントなど素材も豊富で、ステッチなど手作業ならではのクラフト感も良いとおっしゃってるのは靴を作られているからこそなのかもしれません。

 

FG257

 

 

 

バリエーション

 

インスタの作品集を拝見してもよくわかりますが、デザインや底付けのバリエーションを豊富にお持ちなのが靴好きとしての興味をそそられるところです。
ドレス!っていう靴もあれば、ビブラムのコマンドソールをあしらったもの、コンビブーツやローファーも。幅の広さを感じつつ、でもどの靴にもどこか共通しているのはアッパーのバランスやボリューム感にそこはかとないキレイさがあるというところ。
ちなみに建築を専攻されていたということもあり、そういう立体物の把握というかバランス感覚というか、そういう感覚に長けていらっしゃるのではないかと勝手に想像しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特にこの靴はけっこうゴツめを意識したとのことですが、ビブラムソールのボリューム感はありつつ、アッパーはすっきり感が滲み出ていますよね。

 

 

 

 

今後の靴作りについても常々考えていらっしゃるようですが、ご自分の靴だけでなく、お知り合いから要望を受けた靴も並行して作っていきたいとおっしゃいます。
欲しい靴のイメージの要望もあるのでそれに応えつつまだ作ったことのない靴に挑戦したり、今後は日本的な素材(甲州印伝、黒桟革、鯉やエイの革など)や要素を組み込んで、靴を作ってみたいとのことでした。

 

また、ご自身のアイデアを元に独自性のあるものにも挑戦していきたいともおっしゃっています。先日完成したばかりのサイドエラスティックもふと思いついたという少し特殊な形状です。

 

 

 

 

さらに、ノルベジェーゼのすくい糸に革を巻く仕上げも独自のアイデアです。こう言ったアイデアをどんどん試していきたいとおっしゃっています。

 

 

 

 

こちらは妹さんに作られた靴です。すごくかわいい。ご覧の通り、すごく幅が広いですよね。

 

 

 

というのも、300足近く買った靴は、ひとつのブランドを買うというのではなく、あらゆるブランドを買っていたというところに、ケンさんが作る靴の幅の広さの所以があるのかもしれません。
ステファノ・ビ、モレスキー、シルベスタ・ビンセント、テクニックとか…マイナーというと失礼ですが、そういったブランドまで幅広く揃えようとされていたことが影響してるかもしれないとのことです。

 

 

YouTube

YouTubeの方は当分は毎日投稿をすると決めているので、そのために靴の制作も進むという良いサイクルの中で、靴が出来上がっていく過程を動画を通して触れることができます。

 

そんな中でも、1足の靴ができるまでという動画がケンさんを印象付ける動画のひとつで、とても見応えもあります。是非ご覧になってみてください。

 

 

 

最後に

 

僕は単純にケンさんがこれから作られる靴がすごく楽しみで、きっと他にも同じように感じられてる方もいらっしゃると思うのですが、次はこんな靴!?という驚きとワクワクを提供してくださると信じています。

 

靴とは関係ないのですが、会話の中で音楽という共通点でも盛り上がりました。学生時代にトロンボーンでジャズをやられていたようで、音楽の話でも少し盛り上がりました。お互いビッグバンドジャズを学生の頃にやっていて、どんなジャンルをやっていたかみたいな懐かしい話。笑
音楽も素敵な趣味のひとつで、そんな話もまたできたら嬉しいなぁと個人的には思っています。

 

 

YouTubeはもちろん、インスタも是非ご覧になってみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

前回の靴職人さんインタビュー

100年後、100年前の革靴を目指して…福岡市の革靴職人・金子真之さん
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COMMENTS コメントを投稿する

  1. 山本君子 より:

    所さんのテレビ見ました。主人が外反母趾で靴には苦労してます。ぜひ作って下さい、遠くても採寸に行くと思います。宜しくお願いします山本

  2. せいの ゆり より:

    はじめまして、所JAPANを拝見しました。
    足が悪為 補足靴を履いています。なかなか自分に合った靴に出会えず 痛いことが感じるのが、鈍い為いつも、豆でできてはじめ気がつきます。
    ぜひ 作っていただきたく ご連絡いましました。

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