自宅ではチャーチ [Church’s] のシルバーのスリッパを履いて優雅な生活を送っております。
いやほんとはもっと落ち着いた色のスリッパがよいのですが、これしか持ってなくて…。
ですが、レザーのスリッパってとっても楽なんです。大きすぎるものでなければ足の形に馴染むので、履いていても指に変な力が入ることもありません。あと底が柔らかすぎないので、スリッパとはいえ足元がゆらゆらと不安定になることはありません。
最初はネタで購入したスリッパでしたが、実はすごく履きやすくて気に入ってしまい、手放せなくなってしまいました。
気に入ってしまうと、次に気になるのが汚れです。
恥ずかしながらこのスリッパは一度もケアをしたことがありません。せめてデリクリを塗る程度のお手入れはしてあげてもよかったなと思い反省をしていますが、何より気になるのが裏の汚れです!
汚い写真で恐縮です
最初は淡いグレーのスエードだった底面は潰れて真っ黒になってしまいました。
これをどうにかしたい!!
サフィール・オムニローション
サフィールのオムニローションを購入してみました。
靴についた頑固なシミや汚れを洗浄できる強力クリーニングシャンプーとのことです。
つまり汚れ落とし用ローション
スエードなどの起毛革だけでなく、布(コットンやナイロンなど)などの靴の汚れ落としに最適で、スニーカーにはもちろん、ムートンブーツにも使用可能です。界面活性剤の効果で、汚れを強力に落とします。
天然豚毛製ミニブラシ付き。大事な靴を傷めることなく、優しくしっかり汚れをかき出します。
スリッパの裏側のスエードの起毛はかなり潰れてしまっていることが予想されます。起毛感は復活しなくても気にしないのですが、とにかく汚れを落としたいというのが今回の目的です。
もう一度グレーの綺麗な底面を取り戻したい!
オムニローションの使い方
- 付属のブラシを使い水で全体を湿らす
- オムニローションをブラシで塗布
- 水をたっぷり目にブラシにとり、泡立たせながら汚れを浮かせかき出す
- 乾いた布をあて、汚れを移しとる
- 自然乾燥
スエードはオムニローションを使って洗浄すると油分が抜ける為、乾いた後にはスエードスプレーを使って油分補給をすると、革がしっとりし色も濃く戻るそうです。
ま、とりあえずこの黒ずんだスリッパの裏側を綺麗にしてみたいと思います。
スエードの汚れ落とし実践
ホコリや細かいゴミも付着している可能性があるので、ウェットティッシュで軽く拭き取ってみました。申し訳程度ですが。
付属のブラシを使って全体を湿らします。
同じくブラシでオムニローションを塗布!そしてブラシで泡立てます!
早速泡が汚い…。
めげずに汚れをかき出します。泡をティッシュで拭き取ると汚れが落ちているのがわかります。しっかりと汚れを落としたいので、寝てしまったスエードの毛を立たせるためにサフィールのスエードブラシを使ってガシガシブラッシングをします。
ちょっと起毛した気がしなくもない…。さすが真鍮の硬いブラシです。
サフィール スエードブラシ
さらに汚れを浮かせるために、引き続きオムニローションで泡立てて拭き取っていく。この工程を計3回繰り返しました。
そして一晩乾燥させたものがこちらです。
after
before
元の明るいグレーのスエードには戻りませんでしたが、蓄積した黒ずんだ汚れは落とせたようです。洗浄が足りなかったのか、つま先とかかとの縁の方は少し汚れが残っていました。笑
起毛感は少し元に戻った感がありますが、そもそも繊維が潰れてしまっていたようでふわっとしたスエードの雰囲気には戻りませんでした。また、今回はかなりしつこい汚れを落とすために3回ほどオムニローションで洗浄をしたので起毛面のガサつきがありました。
スリッパの裏なので全然問題ありませんが、靴のアッパーでお試しになる場合は1回で済ませるようにするか、汚れた箇所のみを洗浄してもらうのが良さそうです。
革には鞣された段階でそもそも油分が含まれているわけですが、それが抜けて硬化したものと思われます。染み込んだ汚れでなければクレープブラシや真鍮ブラシで汚れをかき出してあげるのがよいでしょう。
でもかなり綺麗になったので個人的には満足!
最後に
油分を補うために軽くスエード&ヌバックスプレーをかけておきましたが、さすがにふんわり元通りというわけにはいきませんでした。
スリッパの裏という特殊な例でしたが、洗浄効果は十分感じられました。
綺麗になったので満足しています。足に馴染んで履きやすいので(あと高かったので)このスリッパを大切に履いていきたいと思います。
夏はなんだかんだスエードの靴が活躍してくれます。色が濃いものは汚れも気にならずブラッシングと栄養補給だけで十分かと思いますが、色が薄いものは汚れが目立ちそうですね。スエードのお手入れ、よければお試しください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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