革靴ジャーナル.
LEATHER SHOE JOURNAL.
まとめ

【価格帯 × ポジション】3〜10万円で選ぶコインローファー17選|2026年版

【価格帯 × ポジション】3〜10万円で選ぶコインローファー17選|2026年版

コインローファーが気になっているけど、サイズで失敗しそう、どれが自分に合うのかわからない…そんなお悩みがありますよね?そうですよねわかります。

 

こちらの記事では、3万円台から10万円弱まで、実際に手が届く価格帯のコインローファーだけを集めました。計17足。
価格とポジションで整理してご紹介します。

 

 

 

 

価格 × ポジションとは?

 

どの靴を選べば良いかまだわからない、見当がつかない、という方のためにこちらのプロット図を用意しました。今回ご紹介する靴が、どこにポジショニングされるのかをご理解いただくと、靴選びがかなり楽になるはずです。

 

縦軸が価格で、横軸は左にいくほどカジュアル、右にいくほどドレスです。
ご予算(縦)と好み(横)が交わるあたりから、気になる1足を探してみていただけたらと思います。

 

 

カジュアル・ドレスの見分け方

じゃあ、カジュアルとドレスの違いは何なのか?

 

ローファーは革靴という括りの中ではカジュアルな履き物にカテゴライズされますが、その中でも少しカジュアル寄り・ドレス寄りといった、ポジションの違いがあります。

 

カジュアルとドレスの違いは、主に次の3つで決まります。

 

 

  1. ノーズの長さ
  2. ソールの仕様(厚いラバーソール=カジュアル寄り/薄いソール=ドレス寄り)
  3. デザインディテール(装飾が多いほどカジュアルになりやすい)

 

1.ノーズの長さ

ノーズが短いものやトウシェイプ(つま先)が丸いものは、カジュアル寄りとして扱われることが多く、逆にノーズが長くてシャープなものはドレス寄りとして扱われることが多くなります。

 

ローファーは紐靴よりも履き口が広いものがほとんどですが、その中でも微妙に履き口が広いものや狭いものなどがあり、相対的にノーズが長く見えたり短く見えたりもします。

 

2.ソールの仕様

次はソールについて。
厚底のソールは比較的カジュアルに、薄くてスッキリしているものはドレッシーに見えます。

 

つまり、ノーズが短くて丸く、ソールが厚いものはデニムや休日のスタイリングに。ノーズがシャープで、ソールが薄いものはスーツやジャケパンスタイルでの相性はよいとされています。

 

また、今回はあまり出てきませんが、ダブルウェルトとかストームウェルトといった底付けの仕様のものはボリュームが出やすいのでカジュアル要素が強いという扱いになります。

 

3.デザインディテール

また、その他のデザインディテールによっても、カジュアルとされる要素がありますので、そのあたりも知っておいていただくと靴選びが楽になります。

 

 

サイズ選びの鉄則

ローファーは、少しだけきつめを選ぶのが個人的にはおすすめです。
もちろん窮屈すぎて痛いものは良くありませんが、多少タイトフィットなほうが後々安心だからです。

 

革は履くほど伸びますし、特にローファーは紐がない分、最初から余裕のあるサイズだとかかとが抜けやすくなります。最初はジャストより少し窮屈なくらいでちょうど良く、できれば試着、ネット購入なら試着サンプルのあるブランドを選ぶと安心です。

 

ただしここは好みが分かれる部分なのと、ソックスの厚みでも調整が効くところなので、無理のないフィッティングでお選びいただくのがよいと思います。

 

 

3万円台のコインローファー7足

まずは3万円台から。
ここだけで結構選択肢があります。

 

①RUNWALK・GEL-BIZ ラギッド ¥26,950

https://walking.asics.com

 

今回いちばん安価な1足。アシックスのRUNWALK・GEL-BIZ ラギッドです。
スポーツで培ったGELのクッションやGORE-TEXの防水を革靴に落とし込んでおり、スニーカーのような履き心地なのに雨にも強いのが特徴です。「革靴は痛い・疲れる」というイメージを覆してくれる、良い入り口の1足だと思います。

 

こちらは型押しの素材感と少し厚みのある底材、あとラギッドという名の通り、少しカジュアル寄りのポジションになりますね。

 

 

②〜④Berwick・5293/4456/4545 各¥37,400

スペインブランド・バーウィック[Berwick]。種類の豊富さと良心的な価格で支持を得ているブランドです。
同じ¥37,400で、ポジションの異なる3足が選べるのが魅力です。

 

  • 5293:いちばんカジュアル。ノルウィージャン製法で厚めのゴム底。デニムやワーク系に合う、ぱっと見タフな1足

https://berwickjapan.co.jp

 

  • 4456:グッドイヤー製法で、丸みとスッキリさを兼ね備えたバランス型。デニムにもクリースの効いたパンツにも合う

https://berwickjapan.co.jp

 

  • 4545:いちばんドレス。シャープなノーズにすっきりしたゴム底で、スラックスやジャケパンにビシッと合う

https://berwickjapan.co.jp

 

同じ価格でカジュアルからドレスまで揃い、全てグッドイヤー以上の本格製法という、価格と質のバランスに優れたブランドです。

 

 

⑤コールハーン・C36537 ¥37,400

https://www.colehaan.co.jp

 

アメリカのコールハーン[COLE HAAN]。
バーウィック5293に近いカジュアルなポジションで、ナイキ傘下だった時代のスポーツ技術を継承しています。
ゴツめのラバーソールで、ラフに履ける1足です。

 

 

⑥G.H.Bass・LARSON ¥39,600

https://www.gmt-tokyo.com

 

コインローファーの歴史の原点とも言われる、アメリカの老舗ブランド。
1900年代前半には、すでに今と同じデザインのローファーを発表しており、革がうねるようなモカシンの縫い方と、サドル両端の「ビーフロール」という意匠が特徴で、装飾が多い分カジュアルなポジションになります。

 

現在のカジュアルローファーの代表的なモデルです。
ゴム底だと¥31,900ですね。

 

 

⑦トレーディングポスト・CBV1225 ¥39,600

https://www.tradingpost-online.jp

 

セレクトショップ「トレーディングポスト」の自社ブランドから、比較的最近発表された1足。
黒は、ドイツの老舗タンナーワインハイマーのボックスカーフを使用しており、育てる楽しさがあります。
シルエットは丸すぎず尖りすぎず上品で、3万円台とは思えない上質さがあります。少しドレス寄りのポジションです。

 

 

 

4〜6万円台のコインローファー4足

 

⑧FUGASHIN・FG7101R ¥48,400

https://fugashin.com

 

いくつか製法を展開しているのが特徴のブランド。
重厚に長く履きたいか、軽快に履きたいか、方向性を選べます。カジュアルすぎずドレスすぎず、オンオフどちらにも使える中庸的なバランスです。

 

ちなみに、ノルウィージャン製法・撥水レザーのモデルもありますが…

 

https://fugashin.com

 

今回は中庸的なポジションのFG7101Rで、ど真ん中のポジションですね。
シンプルでキレイめだけど、尖りすぎてない。とても使いやすいポジションだと思います。

 

 

⑨SCOTCH GRAIN・VENTO ¥48,400

https://www.scotchgrain-shop.com

 

墨田区の純国産ブランド。
ノーズは他モデルよりわずかに長めですが、派手すぎない主張しすぎない良さがあります。

 

柔らかいグリッパーソールも快適さのポイント。何より、国内の修理網が充実しているのが最大の強みで、国産で長く大切に履きたい人にまず推したい1足です。

 

 

⑩Loake・628 ¥63,800

https://www.mistore.jp

 

1880年創業、イギリスの本格靴ブランド。
マーチンのようなゴツめのPVCソールでカジュアル寄りのポジションですが、アッパーは意外と綺麗で、気持ちドレスよりの印象です。

 

 

⑪オリエンタル・ALBERS ¥68,200

https://oriental-shoemaker.com

 

奈良のファクトリーブランド。ヨーロッパのカーフを使用し、ショートノーズでちょうど良い丸みがあります。オンでもオフでも使える、国産ミドルの良心的な1足です。

 

 

7〜10万円のコインローファー6足

ここは発見の多いゾーン。人と被らない、知る人ぞ知るブランドが揃います。

 

⑫MAGNANNI・FLEX 23812 ¥77,000

https://magnanni.co.jp

 

スペインのブランドマグナーニ [MAGNANNI] です。
職人が手で染める「ハンドペイントのパティーヌ」で有名な、色気のあるブランドです。FLEXはボロネーゼ製法で柔らかく軽い、スエードのコインローファー。上品なのに肩肘張らず、コットンパンツからスラックスまで幅広く合わせられます。

 

 

⑬TLB・54503 ¥82,500

https://tlbjapan.com

 

スペインのブランドで、ヤンコの元CEOが立ち上げた実力派ブランドTLB。
フランス・アノネイのボックスカーフを使ったグッドイヤーのローファーで、トラディショナルで品があり、ビジカジからかっちりした装いまで対応できます。モカシンはスキンステッチで、繊細な魅力があります。

 

⑭TLB・ 11700 ¥88,000

https://tlbjapan.com

 

TLBのワンランク上のライン「アーティスタ」から、よりドレス寄りの1足。
革底はヒドゥンチャネルで、ノーズもきゅっと長め。マーティンと迷ったら候補に入れたいモデルです。

 

 

⑮Edhèn Milano・COMPORTA ¥85,000前後

https://edhenmilano.com

 

ミラノ発の比較的新しいブランドで、デザイン性で評価される注目株。
フックのついたアイコンモデル「COMPORTA」は、ちょっとカジュアルながら人と被らない、独特なデザインが特徴です。

 

春夏に履きたい、華やかで独創的なデザインのローファー [EDHÈN MILANO]
コインローファー、タッセル、ビット以外に最近はダブルモンクも見ますが、あとはベルジャン、シングルモンクもあるし、キルトタッセル、バタフライ、ストリング、ウイングチップなどなど…いろんなデザインがあります。 ローファーはフィッテ...

 

一方こちらはスエードのコンビローファーで、ミニマルで洗練されたシルエットが魅力。

 

 

ちょっと変わり種ですが、このエリアをどうしても埋めたくてのご提案です。笑
個人的にはこういう靴大好きなので、見てほしかった靴です!

 

⑯CAMINA・80708 ¥94,600

https://www.carminashoemaker.com

 

スペイン・マヨルカ島の名門で、1866年創業。
正確にはコインローファーではなく、フルサドルローファー・ストラップローファーに分類されますが、木型のメリハリと高いフィット感、デザインバランスの美しさに定評があります。
英国老舗ブランドが20〜30万近くすることを考えると、このクオリティで10万円を切ってくるのは大きな魅力です。

 

 

⑰Paraboot・REIMS ¥96,800

https://paraboot.shop

 

フランスの名門、パラブーツ。
分厚いモカシンとノルウィージャンの重厚ソールで、思いっきりカジュアルなポジションです。

 

自社でソールまで一貫製造する、独自のこだわりと堅牢さで、雨も気にせずガシガシ履ける系の靴ですね。

 

 

 

17足の一覧比較表

ここまでご紹介した17足を、一覧表にまとめました。気になった靴の最終比較にお使いください。(表は横にスクロールできます。価格は2026年7月時点のものです)

 

モデルブランド価格ポジション製法
①GEL-BIZ ラギッドRUNWALK(アシックス)¥26,950カジュアル恐らくセメント
②5293Berwick¥37,400カジュアルノルウィージャン
③4456Berwick¥37,400中庸グッドイヤー
④4545Berwick¥37,400ドレスグッドイヤー
⑤C36537COLE HAAN¥37,400カジュアル恐らくセメント
⑥LARSONG.H.Bass¥39,600
ゴム底¥31,900
カジュアルマッケイ
⑦CBV1225TRADING POST¥39,600ややドレスグッドイヤー
⑧FG7101RFUGASHIN¥48,400中庸グッドイヤー
⑨VENTOSCOTCH GRAIN¥48,400ややドレスグッドイヤー
⑩628Loake¥63,800カジュアルグッドイヤー
⑪ALBERSORIENTAL¥68,200中庸グッドイヤー
⑫FLEX 23812MAGNANNI¥77,000ドレスボロネーゼ
⑬54503TLB¥82,500ドレスグッドイヤー
⑭11700TLB¥88,000ドレスグッドイヤー
⑮COMPORTAEdhèn Milano¥85,000前後カジュアルグッドイヤー
⑯80708CARMINA¥94,600ドレスグッドイヤー
⑰REIMSParaboot¥96,800カジュアルノルウィージャン

 

日本ブランド、スペインブランドが多く登場しましたが、おもしろいのは、同じ日本でもスペインでもブランドによって履き心地やサイズ感が全然違います。
同じサイズ表記であっても全然違いますので、注意が必要です。

 

 

タイプ別・あなたに合う1足

  • 革靴が初めて、スニーカーから乗り換えたいなら → RUNWALKか、COLE HAAN。
    痛くない・疲れない、で失敗しにくい
  • カジュアルに気軽に履きたいなら → Berwick 5293か、G.H.Bass。
    デニムと合わせやすい
  • コスパ重視で中庸的なポジションなら → Berwick4456か、FUGASHIN
  • スラックスやジャケパンで、ドレスに使いたいなら → Berwick4545か、Trading Post
  • 国産で、長く安心して履きたいなら → SCOTCH GRAIN。
    修理も含めて面倒を見てもらえる
  • 人と被らない、発見が欲しいなら → TLBか、MAGNANNIか、Edhèn Milano
  • ドレスの本命なら → CARMINA
  • カジュアルに振り切りたいなら → Paraboot、もしくはG.H.Bass

 

コインローファーは、革靴の中で一番、入り口に近い靴です。
紐がない分気軽で、本格製法を選べば革靴本来の良さも味わえます。スニーカーよりきちんと見え、ドレスシューズより履きやすく、デザインに流行り廃りがないのでずっと使い続けられます。

 

 

番外編|10万円超のブランド

最後に、今回はあえて外した10万円を超える憧れ的な靴も、名前だけ簡単にご紹介させてください。

  • パラブーツ:アドニス
  • 三陽山長:弥三郎 + 弥伍郎
  • クロケット&ジョーンズ:ボストン + ハーバード
  • エドワードグリーン:ピカデリー
  • ローファーの代名詞 J.M.ウエストン:180
  • ジョン・ロブ:ロペス、
  • オールデン…などなど。

 

このあたりはいつかのご褒美に、という感じですね。

 

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最後に

ローファーの種類や選び方の基本については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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EDITOR / 運営者

楠美 皓平Kohei Kusumi

content creater, web marketer, videographer
革靴の取材は累計250件以上。記事や動画制作の傍ら、革靴ブランドのメディア運営・マーケティングサポートに携わっています。