革靴が雨で濡れてしまったときはもう仕方がありません。
日本では、全国平均で年の1/3は雨が降っているんです。単純計算で平日のうち1回か2回は雨が降っていることになります。
でも雨に濡れることより良くないのは、濡れた靴を放置しておくことです!
濡れた靴を放置してしまうと、後々シミができたり雑菌が繁殖して臭いの原因になったりするわけです。
そんなときこそ知っておいていただきたい雨に濡れた靴のお手入れ方法をご紹介します!
雨に濡れて乾いた後、白くなったりや表面の凸凹を除去する方法はこちらでご紹介しています。
雨に濡れた直後の応急処置
例えば雨の日の朝、会社に到着したらすでに靴が濡れているなんてことはよくありますね。
そんな時は、少しでも水分を取り除くためにティッシュなどで靴表面の水気を拭き取ってください。雨の日は水分だけでなく泥や汚れもつきやすいので、残ってしまう前に素早く拭き取るのが効果的です。
これだけですごく効果があるというわけではないのですが、汚れを革に残さないためにもこの一手間を惜しまないでください。
また、茶系の靴や薄い色の靴はシミになるのが怖いので、雨の多い季節は黒い靴を選ぶだけでもかなり安心です。
雨に濡れた靴のお手入れ
次は、ご帰宅後のお手入れです。
次の3ステップを実践すれば間違い無しです!
1, 雨水を拭き取る
雨の水分を少しでも早く乾かすために、靴の表面や靴底の水分はこの時点で拭き取っておきましょう。
内側まで雨水がしみている場合は内側も拭いて、できるだけ水分を残さないようにしてください。
2, シューキーパーを入れる
革が収縮するのは水分が蒸発するときです。
なので、靴の形を整えたまま乾かすのがいいと考えます。そのためにシューキーパーを入れたまま乾かすのが良いでしょう。
シューキーパー自体は木製のものであっても、それほど水分を多く吸ってくれるわけではありません。
もしカビを懸念されている方は、こう言った通気性の良いシューキーパーをおすすめします。
ただ、通気性重視のシューキーパーは靴の形状をどこまで支えてくれるかイマイチわからないので、僕はこのIKEAのシューキーパーを使って濡れた靴を乾かすこともあります。
靴のサイズが25cm程度までなら、ちゃんとテンションがかかるので、靴底が反ってしまったり、甲の部分にシワができてしまうこともありません。
同時に通気性もそれなりに良いので、ずぶ濡れになってしまった靴にはこれを使っています。
新聞紙を入れるという方法もよく目にしますが、湿った新聞紙をこまめに取り替える必要があります。また、新聞紙のインクが水に溶けて、靴の内側に染み付いてしまうという恐れもありますので、気になる方にはあまりおすすめできません。
何より型崩れを避けたいのでシューキーパーを入れておくことを推奨しています。
3, 濡れた靴底が空気に触れるように乾かす
靴は表面だけでなく靴底も革でできているものが多いため、靴底にもたっぷり水分を含んでいます。
それがしばらく濡れた状態で放置されると、カビが生えることもあるので靴底を空気に触れられるように壁に立てかけるなどし、少しでも早く水分を逃がすようにします。
雨の後、革靴の乾かし方
靴を乾かす際は、直射日光は避け風通しの良い日陰に置いていただくのがベストです。
直射日光に当てると水分の蒸発は早くなりますが、それによって逆に収縮や型崩れの原因になることがあります。
また、ドライヤーで乾かすのも同様の理由でおすすめできません。
靴の水分は1日では乾燥しないので、3日以上、可能であれば1週間程度乾かしておきましょう。
本当は雨の日用の靴があるととっても便利なんです。
大切な革靴を濡らしてしまうより雨の日用の靴を気兼ねなく履く方が、気分的にも楽だったりしますよね。
乾いた後はクリームで栄養補給
雨に濡れると、革に含まれる油分も出て行ってしまうため、乾いた後は必ず栄養を補給する必要があります。デリケートクリームと呼ばれるクリームで栄養補給をしてください。
洗顔後に化粧水や乳液を塗るイメージと似てますね。
スペシャルナッパ デリケートクリームはツヤ出しには向いていませんが、乾燥した革に栄養を取り戻すのに最適です。
乾燥した革のコンディションを整えるようなイメージです。
浸透性が高く、すっとクリームが染み込むのですぐに革がしなやかさを取り戻します。
最後に
繰り返しになりますが、革靴にとって雨水は大敵です。
せっかく気に入って買った靴ですし、決して安い買い物ではなかったはずです。是非ケアをして長持ちさせてあげてください。そのぶんきっとあなたの足に馴染んで味のある素敵な靴になりますよ。
たくさん書きましたが、やることはとってもシンプルで簡単です。
梅雨の季節は是非試してみてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
日常的な靴のお手入れ方法もご紹介します。是非こちらの記事もご覧ください。
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