革靴を長持ちさせるためには絶対に欠かせないシューキーパー。
このブログでも靴磨きやシューケアの情報とともに、シューキーパーの使用をおすすめしています!
そんなシューキーパーの使い方、必要な数、入れるタイミングなどを詳しくご紹介していきます。
よければ参考にしてみてください!
シューキーパーが必要な理由
まずは、なぜシューキーパーが必要なのか、ということについて簡単にご説明させてください。
シューキーパーには、革靴を本来の形に保ってくれるという役割があります。
シューキーパーを入れることで靴の反り返りを予防したり、甲の履きジワやひび割れを伸ばしてくれたりと、靴を長持ちさせるには、シューキーパーはなくてはならないものなのです。
革に深い履きジワやひび割れが入ってしまうと修復がとても難しくなってしまいますので、革靴を長持ちさせるために是非シューキーパーをご利用いただきたいのです!
シューキーパーの使い方
次に、シューキーパーの使い方です。
シューキーパーの種類によって若干違うこともありますが、靴を伸ばすという意味では基本的に目的は同じものです。
また、同じサイズ表記の靴でも靴のつくりも違えば実際のサイズも微妙に違うので、靴ごとにシューキーパーを揃えていただくのが理想です。
シューキーパーの種類と選び方については、こちらの記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
シューキーパーの種類と選び方
シューキーパーの入れ方
まずは、シューキーパーの入れ方です。
シューキーパーの形は左右違うものがほとんどです。そこに注意しながら、シューキーパーをつま先から入れます。物によっては足の外側に少し傾けてあげると入れやすいかもです。
次に、かかとをグッと押し込みながら入れます。
どうしても入らない場合は無理に押し込んではいけませんが、シューキーパーはちょっときつめぐらいがちょうど良いです。
しっかり靴を伸ばすためと、心を鬼にしてシューキーパーを押し込んでください!
かかとをしっかり最後まで押し込んだら完成です!
シューキーパーの種類によってはかかとの形状も違いますが、かかとというよりは足の指の付け根や甲の部分の革にシューキーパーがしっかりあたっているかということを気にしてみてください。
そこが一番シワになりやすく革を伸ばしたい部分です。
バネ式の使い方
例えばこう言ったバネ式(スプリングタイプ)シューキーパーの場合。
使い方は、バネが湾曲するようにつま先とかかとを入れるだけです。しかしものによっては、バネの長さが十分足りず靴を十分伸ばせないタイプのものもあります。
左:レディース用、右:メンズ用
さらにこちらのダイソーのシューキーパーは片足¥150、両足で¥300ととってもリーズナブルです。ただ、バネの力がなかなか強く、甲の履きジワは結構伸びることが多いのですが、柔らかい革が使われている靴の場合、局所的に過剰な力が加わってしまうため、逆にシワが入ってしまうこともあります。
割と固めの革が使われている靴で使っていただくのが良いでしょう。
シューキーパーの取り外し方
外す場合は比較的簡単です。
かかと部分の持ち手や金具をひっぱるだけです。
ただ、どうしてもシューキーパーが抜けない・外せないという場合は、かかと部分を少し前方に押し込んでから上に引っ張ると抜けやすくなります。
一度入ったものなので、外せます!
途中から入れてもいい
靴のシワや反り返りが気になってきて、途中からシューキーパーを入れられるという方もいらっしゃいます。
本当は靴を買うタイミングで一緒に買っていただくのが理想ですが、途中からでもないよりは全然マシです!
新品のときからでなくても、途中からでも構いません!
是非シューキーパーを使ってくださいね。
シューツリーを入れるタイミング
そして、シューツリーを入れるタイミングについてです!
靴を脱いですぐ入れる派と翌日まで乾かして入れる派があるように思います。
脱いですぐ入れる派
少し前は、湿気や水分は革靴にとっての大敵である、という認識が一般的でしたが、それは雨水に濡れた時のシミやカビをケアする方法がなかった時代の話のようですね。
逆に今では『革にとって水分はある程度は無くてはならないもの』という考え方の方が認知されつつあります。
革が変形しやすいのはいつ?
さらに、革がいちばん変形しやすいのは、汗や雨水による水分が蒸発するときなのです。
なので、シューキーパーを入れない状態で革靴を翌朝まで寝かせてしまうと、履ジワや反り返りができやすくなってしまうのです。
という意味では、靴の形を保つことを優先したいのであれば、帰宅後靴を脱いですぐシューツリーを入れるのが良い、という意見があるのも確かです。以前、雑誌か何かでもそういう意見の方のコラムを読んだ記憶もあります。
少なくとも僕は今までその方法を試してきて、何か問題が起こったことはありませんでした。
カビが生えたこともありません。
ただ、僕の場合は、3〜5足の靴を履き回しているので、毎日同じ靴を履き続けないことが前提になります。
翌日まで乾かして入れる派
逆に、翌日派は「汗による湿気を抜くために、シューツリーは翌朝に入れる」というものです。
もちろん、足は1日でコップ一杯分の汗をかくと言われているので、その考え方も間違いではないと思います。
要するに、何を優先するのかという話ですね。
水分の蒸発を優先するのか、革靴の形を優先するのか、ということに尽きると思います。昨今の認識であれば、水分に対してそれほど神経質になる必要もないと考えています。
なので、個人的には帰宅後、すぐにシューツリーを入れて形を保つという方法をおすすめしています。
あと、そのタイミングで馬毛ブラシでブラッシングして土やホコリを落としてあげてください。
基本ずっと入れっぱなし
シューキーパーは基本入れっぱなしで大丈夫です!
数は何個必要?
先ほども少しご説明しましたが、基本シューキーパーは1足につき1セット用意するのが理想です。
3足なら3個、10足なら10個と。
なので、靴を履かないときは、基本シューキーパーは入れたままにしておいて問題ありません。
毎日が保管期間
靴屋さんや百貨店で売られているブランドの紳士靴も常にシューキーパーが入ったままの状態で並んでいますよね。
シューキーパーが入っていた方が靴本来の形を保てるため、より靴を美しく見せられるというメリットもあると思います。
なければローテーション
シューキーパーを買いそびれてしまったとか、高くてなかなか買えてないという方。お気持ちはとってもよくわかります。
僕も、専用のシューキーパーがない靴があったりするので…
そういう場合は、他の靴のサイズの合うものをローテーションで入れてあげるとか、一旦ダイソーや通販で購入できる安いシューキーパーを入れてあげるのが良いと思います。
シューキーパーを入れないまま放置してしまうのは避けていただきたいところです。そして、1日履いた靴は2〜3日程度休ませてあげると、汗の水分も十分乾き長持ちしますよ。
革靴を長持ちさせる方法
濡れた靴にも
これは人によって考え方が違うかもしれませんが、僕は靴の内側までベッタベタに濡れてしまった時以外は、多少靴が濡れていてもシューキーパーを入れたまま乾燥させます。
内側までずぶ濡れになってしまった場合は、カビが生えてしまう恐れがあるので乾燥材を入れたりタオルや新聞紙などを使ったことも今までありましたが、靴が型崩れしたり変にシワの癖がついてしまうのを個人的には一番避けたいからです。
乾燥剤の入ったものもあります
木製のシューキーパーがものすごく水分を吸ってくれるとは考えていませんが、実際靴の内側にカビが生えたことはないので、問題はないと思っています。
なので、ちょっと濡れたくらいであればシューキーパーを入れてしまって、靴底に空気が触れるように立てかけて3日以上は乾かすようにしています。
濡れた靴底を地面に触れたまま放置したらカビが生えてしまったこともありますので。
おすすめのシューキーパー
高すぎず安すぎず比較的作りもしっかりしていて、おすすめしたいのがスレイプニルのシューツリーです。
2種類あって、僕はどちらも使っていますが靴にフィットしています。
安いものはS、M、Lのような3つのサイズ展開しかありませんが、こちらはサイズ展開も24〜28cmと豊富なです。
1つ目がこちら!少し丸みを帯びた設計です。
そして2つ目はこちら!こちらは1つ目よりも細身の設計です。
スレイプニルのシューツリーがおすすめな理由はこちらの記事でまとめています。
おすすめのシューキーパーのご紹介
最後に
シューツリーの使い方、特に入れるタイミングについては個人的な意見も交えてご説明しましたが、是非ご自分に合った方法を選んでもらえたらと思います。
まずは、とにかくシューツリーを使って靴の形を保つこと。
そして、型崩れやシワ、ひび割れを予防することで靴が長持ちします。せっかく気に入って買った革靴です。決して安い買い物ではありませんので、是非長持ちするようシューキーパーを使っていただけたらと思います。
是非お持ちの革靴に合うシューツリーを探してみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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シューツリー自分もすぐ入れちゃいます。問題おきたことないです。というよりシューツリーも水分を吸ってくれると思うので、入れちゃって問題ないと思ってます。
ttさま、コメントありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。ツリーによってはニスで仕上げられているものもあるので、そんなに水分を吸ってくれないこともあるかと思いますが、僕もカビが生えたこともないですし、特段問題は感じていません。