足のアーチを健康に保つための靴の選び方

柔らかい靴ばっかり履いていると足のアーチが崩れてしまって、落ちてしまって健康な体を維持できなかったりとか、ひどい時は精神疾患にも及んでしまうと言われています。

こちらの記事を事前にご覧いただいた方がより、足に合った靴を選ぶことの大切さがご理解いただけるかもしれません。
是非参考にしてみてください。



足と体を健康に保つために

足のアーチの崩れを抑えるために、そして足と体を健康に保つために、まずは足の構造を知ることが大切と考えます。
難しいことには触れず、わかりやすくご紹介していきます。なるべくね!

出典*1

足は次の3点で支えているため、その3点が地面を捉えられる必要があります。

  • 母趾球(親指の付け根の骨)
  • 小趾球(子指の付け根の骨)
  • かかと

そして、接地面の形にご注目ください。
当然ですが、土踏まずの部分が浮いています。その方がアーチのある健康的な足とされています。

しかし多くの靴は親指側に十分なスペースが無く、足が外側に圧迫されて、足の内側のアーチ(内側縦アーチ)を保つのが難しくなります。

右足のアーチの図

足に合った靴の選び方

というわけで足の健康を保つために足に合った靴を選ぶ方法をご紹介させていただきます。
選ぶポイントとしては大きく分けて4つあります。

  1. 紐靴やストラップシューズ
  2. ヒールカウンター、中底が硬い
  3. 足と靴のバランスが合っている
  4. 内振りの木型

①紐靴やストラップシューズ

まずは簡単なところです。
ローファーもいいし、アンラインドも履きたい…。

でも足のためには、靴紐やストラップでしっかり足を支えてあげられる靴を選ぶの大切です。
靴紐を締めることで靴の中で足が動くのを減らしてくれて、アーチを健康に保つ手助けをしてくれます。

そして、靴紐をしっかり結んだときに二の甲(ウエストガース)が強くしまっていることを確認してください。ここをしっかり支えてあげることがアーチを保つために必要なことです。

ただストラップシューズは、穴が2つとか3つしかない場合が多いので、調整の幅がそれほど広くないですね。靴は履いてると履き心地も変わってくるので、ご自分の好みのキツさとか履き心地がわかってくるまでは紐靴の方がいいんじゃないかなぁと思います。

②ヒールカウンター、中底が硬い

ヒールカウンターっていうのはかかとに入ってて、かかとを補強するための芯材のことです。
革靴のかかとって硬いですね。これって中に硬い革が入ってるんです。

そして、そのヒールカウンターと中底が硬いことにより、足の筋肉の制御をしやすくすることが可能です。柔らかい靴だと足の筋肉のコントロールがききにくいので、筋肉が衰えてアーチが徐々に落ちていってしまいます。(理由はこちらの記事で詳しくご紹介してます)
なので実は硬い靴を選ぶことってすごく大切。

あと、ヒールカウンターはできれば長い方がいいです。
くるを選ぶ時、土踏まずの後ろの方とか靴の外側を触ってみるとなんとなくわかるので、触ってみてください。購入するかわからない靴をあんまりぐにゃぐにゃ靴を曲げたりしたらダメですけど。

ちなみに、このかかの下にちょっと柔らかいクッション材みたいなのが入ってることあるんですよ。あれって実は足入れしたときに感じがいいだけで、必要なものではないんですよね。

クッション材を剥がした残骸

③足と靴のバランスが合っている

足と靴のバランスとは、指の付け根部分の骨(ボールガースとかボールジョイントと言います)と靴の『曲がる位置』が一致しているか、っていうことがまずひとつ。
ボールガースはここです。

靴を履いた時に『自分の足のボールガースの位置』と『革靴のサイドの出っ張ってる部分』とが、ちゃんと合っているかってところを確かめてください
靴の外から触っても十分わかると思います。

そしてもうふたつ。
ボールガースが一致した状態で指はキツくないか、かかとは緩くないか、ということを確認してください。
あくまで、足全体が靴に合っていることが大切。ボールガースにばかり目が行って、その他の部分のフィット感が疎かになってしまわないようにしましょう。

靴が曲がる位置はボールガースの一箇所だけです。他のところがぐにゃぐにゃ曲がったりしないか確認してください。

④内振りの木型

内振りの木型』であるということ。これもとっても大事です。

内振りの木型は足の向きと靴のアッパーが一致し、足底の接地面と中底の向きが一致します。
どういうことかというと、人間の足の骨を見れば一目瞭然なんですが、足はまっすぐ前を向いているときに、接地面が外側を向きます。

なので、当然靴もまっすぐ前を向いた時に中底が外側を向いているのが望ましいわけですね。
しかし靴によっては、中底があまり外側を向いてないものがあったりします。そうなると親指側に圧迫感を感じて足が外に流されてしまって、今度は小指側が痛くなってしまうこともあります。

これは靴のトップラインと紐の結び目のそれぞれの中心を結んだ線(青)と中底の向き(緑)を見比べるとわかりやすいですね。

あくまで目安とのことですが、その2本の線の角度が6〜7度あるのが望ましいと言われています。

ちなみに、これ↑ほんとに6度です。
もちろん人によって足の形も接地面も違うので全ての方に当てはまるわけではありませんが、6度以下だと先ほどお伝えしたように親指側に圧迫感を覚える可能性があるようです。

6度以下の靴は左右の靴を反対に履いてみると親指側の骨に体重を乗せやすいので楽に歩けるようになります。これびっくりなんですけどほんとです。ただし変な人だと思われるので外は出歩かないでください。笑

ちなみにですが、立っているときは足の中指が正面を向いているのが理想です。
歩く時はわずかに足全体が外側に向くのが自然ですが、ガニ股、内股などで歩くのはよくありません。ガニ股ですと外側に体重がかかり脚の外側が張ったり膝の内側に痛みが出たりします。また内股も膝に痛みを引き起こす原因にもなります。

最後に

結構盛りだくさんだったのと、この全てを網羅して革靴を選ぶのはなかなか難しいと思いますが、足にお困りの方は是非参考にしてみてください。

また、親切に教えてくださった理学療法士の稲増 圭重さんは、靴と体の研究所というところで様々な活動をされています。
僕も参加させていただいたことがありますが、歩行力upセミナーなどもされていたり、スポーツインソールの開発などもされています。

歩行力upセミナー

毎月第3日曜日開催
開催場所:東京都中央区銀座1−19−12 八木ビル3F アートスペース163銀座
※新型コロナの影響により現在開催しておりません。

スポーツインソール

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親身に相談に乗っていただけます。足でお困りの方は歩行力upセミナーに参加されてみてはいかがでしょうか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

靴が足に合わないことによるデメリットについて、理学療法士さんにいろいろと教えていただいたことをまとめてみました。 あと、ス...

(*1)参考書籍:坂井建雄、松村譲兒(監訳)『プロメテウス解剖学アトラス』第2版、医学書院、2011年、P458

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コメント

  1. MT より:

    以前、コメントさせていただきました、MTと申します。
    フィッテイングの記事、大変興味深く拝読いたしました。

    >そして、靴紐をしっかり結んだときに二の甲(ウエストガース)が強くしまっていることを確認してください。ここをしっかり支えてあげることがアーチを保つために必要なことです。

    この部分は以前の記事にありました「銀座てつじ屋」さんに取材された際のことからのフィッテイングポイントなのでしょうか?
    てつじ屋さんに関する記事も楽しみにしております。コメント失礼いたしました。

    • くすみ より:

      MTさま、コメントありがとうございます。
      てつじ屋さんでウエストガースの話をしたか記憶にないのですが、今回は理学療法士さんにお伺いした内容です。
      またてつじ屋さんにもお邪魔したいですね。ありがとうございました。

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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