カルミーナ [Carmina]工場見学

スペイン・マヨルカ島のカルミーナで新しい底付け技術の革靴をオーダー【革靴工場見学④】

靴磨きセットまとめ記事
カルミーナ [Carmina]

 

フランスのボルドー空港から約1時間半、スペインのマヨルカ島に到着しました。マヨルカの中心より少し北西にあるインカという街にカルミーナの工場はあります。

 

工場見学も楽しかったのですが、マヨルカ島がとってもいいところだったので、そのあたりも少しご紹介させてください。

 

 

カルミーナ [Carmina] について

 

カルミーナ [CARMINA] とは、スペイン・マヨルカ島のシューメーカーです。
こちらの記事でも簡単にご紹介していますが、アルバラデホ [Albaladejo] ファミリーで経営をされているシューメーカーで、今も同じ家系の方が主に経営をされています。

 

カルミーナは創設者ホセ・アルバラデホ氏の奥様のお名前。なので、レディースの革靴も実はすごく豊富なブランドでもあります。レディースの靴は後ほどご紹介しますね。

 

ちなみにですがマヨルカ島で作られているシューブランドは他にも結構あります。カンペール [CAMPER] とか、レディース専門のブランドも含め、他にも3つ4つあると教えてもらいました。

 

パルマ市内のショップ

 

マヨルカ島のなかで最も栄えているのがパルマ [Palma] という街です。
パルマ市内にもカルミーナのお店がございます。

 

木型アート

 

 

お店は奥に長く、商品の数もとっても豊富でした。一番奥にはレディースのエリアもあって、観光客の女性が靴を探されてました。

 

そうそう、公式サイトをご覧になったことのある方ならお分かりかと思いますが、カルミーナは靴のモデルの数がめちゃめちゃ多いブランドです。
革の色ごとに商品ページがあるのでよりそう見えるのもあると思いますが、それでもモデルの数は非常に多いです。

 

 

生産工程

 

工場見学をさせていただき、生産工程を見せていただきましたので、簡単にご紹介していきます。

 

木型にデザインを

 

マヨルカ島の街の名前のついた木型に直接このようにデザインを描いていきます。
幅の広い透明なテープを貼って、その鉛筆をテープに写すことで、3Dを2Dに変換する…と言った感じです。

 

パターン制作

 

このように、型紙に起こし調整した後、パソコン上でサイズ展開をします。

 

 

最終的にこのような厚紙のパターンになります。

 

革の裁断

 

先ほどのパターンを元に革を裁断していきます。アッパーは全て手作業。
職人さんがカッターでバンバンアッパーを切り出していきます。これがけっこうな早業です。

 

 

ライニングは機械。機械とはいえ、ちゃんと革のコンディションを見て、使うべきところとそうでないところを見分けて裁断をします。
テクノロジーですね。

 

アッパー制作

 

こちらもやはり女性が作業をされていました。
縫ったり接着したりすいたりして、アッパーが出来上がっていきます。

 

 

 

こちらは革の断面をギザギザにカットしている様子。
ピンキングってやつですね!

 

釣り込み

 

釣り込み以降の工程は、写真のようにレールにセットされている台が流れていくので、工程ごとに靴を移動させる必要がないというのが画期的な仕組み。
これはよい!

 

こっちの写真の方がわかりやすいでしょうか?

 

ちょうど折り返し地点

 

まずは木型にアッパーを釣り込む作業です。マシンでグイッと。

 

 

底付け

 

どんどんいきますね。笑

 

リブテープついてます

 

コルクとシャンク

 

ヒドゥンチャネルの革を起こして

 

出し縫い

 

底を仕上げて

 

コテなどで仕上げて完成です!

 

 

ただただ楽しく見させていただきました。笑
とにかく、この台が回る仕組みはすごく画期的ですよね。このタイプの工場は初めて見ました。どこも棚を移動させて次の工程へと進んでいくような工場ばかりだったので。

 

思えば自動車の工場なんかも同じかもしれませんね。

 

 

毎週出る新モデル

コードバンもたくさん

 

驚くべきはマイナーチェンジも含めると、毎週のように新しいモデルの靴が作られているということです。
確かに木型もたくさんあるし、革靴の主要なデザインはだいたいあります。

 

製造工程の各工程で目視確認でクオリティコントロールをされているとのことでしたが、それだけの種類と数を作り分けるのってなかなか大変なんじゃないかと想像します。
それにカルミーナはカスタマイズっていう自分だけの一足がつくれる仕組みもありますからね!

 

革の種類

案内してくれたサラさん

 

革もとにかくたくさんあります。アノネイ、デュプイはもちろん、聞いたことのないタンナーの革まで。

 

ホーウィンのコードバン

 

また、別の記事でもご紹介しようと思いますが、海外は案外コードバンの靴多いです。
日本ではコードバンの靴は高い値段で売られているように海外でもカーフよりは高くなっていますが、数は結構たくさんあります。
他のブランドでも同じ印象です。

 

 

ミュージアムカーフ

 

あのね、これがアノネイだよ(芦田愛菜モノマネで)

 

レディースなどにも使われる柔らかい革など

 

仕上げのされていない革は、はじめは艶はありませんが、パティーヌや染変えの仕上げができるとおっしゃっていました。
逆にボックスカーフのような艶のある革は染料などは入って行かないので、そのまま使うとのこと。

 

クロコやリザードみたいなエキゾチックレザーも豊富でした。

 

レディースの革靴も豊富

 

最初にご紹介したようにレディースの革靴も豊富です。
やっぱりメンズのものと比べるとすごく可愛らしいものばかりです。インスタに載せたのでスワイプして見てみてください。

 

 

 

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最もポピュラーなレディースの木型をご紹介します。

 

 

左から、ヒルズ [hills]、マディソン [madison]、オスカリア [oscaria]、という木型です。同じ木型でもヒールの高さ別に種類があったりします。

 

ブーツではなくフラットシューズであれば、もう少し違いが顕著だと思いますが、ヒルズが一番シュッとした木型、マディソンは少し丸みを帯びた可愛らしい木型、オスカリアはもっとカジュアルな感じです。
革靴に興味のないうちの奥さまにもいつか履いてみて欲しい靴のひとつです。笑

 

底付けの新技術

 

実は今回一番楽しみにしていたのは、これでした。
カルミーナの靴は通常グッドイヤーですが、グッドイヤーのリブテープを使わずハンドソーンウェルテッドのような製法で底付けのできる機械でつくられた靴です。

 

こちらは、サンプルとして見せていただいたものですが、確かに明らかにソールの返りが柔らかいです。アンラインド(ライニングの革が無い仕様)だったのもあると思いますが、それでも明らかに柔らかく、リブテープがないことによって、ソールも少し薄くなっているようです。

 

マネージャーさんは、この製法の名前をどうしようかと悩まれていました。
確かにハンドソーんじゃないし。笑

 

 

 

ということで、こちらの仕様の靴を1足オーダーしてきました。サイズ5の靴は在庫としてほとんどないみたいだったので。
こちらの製法は特別値段が高くなるということはないみたいなので、柔らかい履き心地を試されたいという方にはおすすめかもしれません!僕も早く履いてみたい!

 

確か7月か8月はホリデイに入ってしまって工場が稼働しない時期があるので、到着はしばらく先になるかもしれませんが、とっても楽しみです!

 

 

マヨルカ島はリゾートしても最高

 

カルミーナでは現在サマータイムで工場の稼働させているため、毎日7:30〜3:00までの時間で仕事をされています。(冬はお昼休憩ありでもう少し遅い時間に工場を稼働)
なので、3時以降はビーチに行ったり、食事を楽しんだり、スポーツをしたりと各々の時間を過ごすことができます。素敵な働き方です。

 

 

また、パルマ市内は道沿いにテーブルとパラソルが出てる飲食店が多いです。ビーチ沿いにもホテルやレストランがたくさんあって、眺めの良い中で食事を楽しむこともできます。
街並みも綺麗で旧市街にはパルマ大聖堂もあります。街の石畳はツルツルに磨かれていて革靴だと滑りますが、その風景もまた素敵です。

 

 

 

歴史的な建築物も、アーバンなリゾートエリアもあり、少し歩けば海もあり、山の上にはお城もありで、路上でジャズの演奏が始まったり、観光地としてすごくわかりやすいです。何も考えなくても全てそこに用意されてます。
国民性なのか人もすごく親切です。マヨルカ島には是非また行きたいです。

 

 

 

スペイン料理は個人的に好きなのですがパエリアを食べ損ねたので、次は是非バレンシアとかマドリッドにも行ってみたい。
ちなみにチュッパチャップスってスペイン発祥なの、ご存知でしたか?

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

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