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定番デザインもさることながら、カスタマイズも魅力的なローファー専門ブランド [VISOU]

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東京都文京区のローファ専門ブランド・ビソウ [VISOU] の石川さんにお話を伺いました。
ローファー党の皆様に、是非ご覧いただけたらと思います。

 

 

ローファー専門のオーダーメイドブランド

 

 

VISOUさんは、ローファー専門のオーダーメイドブランドなのですね!
ローファー党のワタクシとしましては、お話を伺わないわけにはまいりません!
ローファー専門ブランドにされたのは、どういった経緯だったのでしょうか?

 

ローファー専門にした理由は、脱ぎ履きの多い日本の文化にもっとも寄り添った靴ということで追求していく価値があると感じたからです。

 

フルオーダーやパターンオーダーでローファー“も”作れますというブランドは多いですが、ローファー“だけ”やっていますというところは聞いたことがなかったので、他にないサービスの提供という意味でも挑戦する価値があると感じました。

 

あとは単純に、数ある靴の中でスリッポン系のデザインが一番好きというのもあります。

 

 

 

純粋でストレートなローファーへの想い、素敵です!
ちなみに、いつ頃からスタートされたのですか?

 

VISOU(ビソウ)は2023年1月からスタートしたばかりのまだ走り出しのブランドです。なのでこうして早い段階で楠美さんに見付けて頂けたことは単純に嬉しいですね。

 

木型の製作は2021年に着手していましたので、スタートを切るまでには1年半ほど掛かりました。

 

 

いえ、逆にローファー専門でブランドを立ち上げていただきありがとうございます!
是非後ほど、木型のお話も伺いたいところです!

 

 

デザイン展開

 

 

オーダーで映えそうなおもしろいデザインもあるようですが、基本のデザインはどんなものをご用意いただいているんでしょうか?

 

はい、現在は主に「ローファー」をベースとした基本デザインをご用意しております。

 

①コインローファー

 

サドルが付いた最もベーシックなローファーです。お作りするデザインに迷われたらまずはここからでしょうか。
VISOUではモカ縫いの掛け方やサドル部の窓の形などもお好みでお選び頂けますのでオーダーで作る楽しさも感じて頂けますよ。

 

シンプルで美しい!
底周まわりもスッキリしていて、とても綺麗です!

 

②タッセルスリッポン

 

コインローファーと対をなす定番のスリッポンデザインです。
個人的にタッセル付きのローファーが好きなので素敵に履きこなして頂ける方が増えると嬉しいです。
スムースとスエードなど、素材違いで揃えたくなるモデルですね。

 

こちらも単純に綺麗ですね!
スエードタッセルは使いやすくていいですね。

 

③フルサドルローファー

 

サドル部分がソールに巻き込むような形に延長されたモデルです。サイドに曲線を流すことで靴に立体感が生まれます。
コインローファーとは一味違うクラシカルな印象が足元を引き締めてくれる一足です。

 

フルサドルもいいですね!
サドルの窓が違うと、印象も変わりますね!

 

④コンビローファー(タッセル付き)

 

コインローファーをベースにしたコンビシューズです。ローファーでコンビといったらまずは白ではないでしょうか。
タッセルをあしらうことで可愛らしい雰囲気になっています。アッパーの軽さに合わせてソールもスポンジ仕様ですので、革底に抵抗がある方にもおすすめですよ。

 

ボリュームのあるラバーソールもあるんですね!
タッセルヒモとステッチだけじゃなく、押縁にも白のライン!これを見せられるとカスタマイズ欲を掻き立てられます!

 

⑤スリッポン(ライトアングルステッチ)

 

プレーンなスリッポンに陰影が美しいライトアングルステッチを施しました。
エイジングにより深みが増すイタリア製のタンニンレザーがお手入れする楽しさを感じさせてくれます。
シンプルで飽きの来ないデザインですね。

 

少し珍しい色の型押しの1枚スリッポン!
めちゃめちゃ好みです!!

 

⑥キルト付きスリッポン

 

甲部にキルトと呼ばれるパーツを付けたスリッポンです。革の組み合わせによって印象がガラリと変わる、組み合わせが楽しくなるモデルです。
履き口が広いため、他のデザインに比べてフィッティングは多少シビアになります。
個人的に大好きなデザインなのでお洒落に履きこなしてくれるお客様をお待ちしています。

 

色のチョイスが絶妙ですね!
めちゃめちゃかわいい!!!

 

ローファー以外のスリッポンシューズも順次作製していきますのでお楽しみに!

 

 

装飾の多いモデルも、コンビ映えしてめちゃめちゃ素敵ですね!
いやぁ、しかし定番も綺麗です!
中でも人気のデザインはどちらでしょう?

 

やはりサドルがついたローファーですね。
定番で使い勝手が良く、オンオフ使えるので人気です。サドル部分をソールまで伸ばしたクラシックな印象が強いフルサドルも人気があります。

 

 

 

色と革も見た目に大きく影響しますが、先ほども申し上げたとおり、サドルの窓で全然印象違いますね。
これは興味深い!逆に悩みそう!

 

個人的にはタッセル付きのスリッポンが好きなのですが、こちらは好みがハッキリ分かれますね。おしゃれで可愛いと捉える方もいれば、オジサン臭いと嫌煙される方もいらっしゃいます。

 

 

僕もタッセル派ですが、フルサドルもいいですよね。ローファーだけどエレガントさ、あると思います!
タッセルの好みは年代も影響してそうですね。一昔前の餃子靴にタッセルがついていた、なんて聞いたこともありますので。笑

 

美観へのこだわり

 

デザインバランスがどれも素敵だなぁと思いました!

木型のシルエットも影響しているものと思われますが、デザインバランスや美観的なこだわりはどんなところなのでしょうか?

 

はい、まずは木型のフォルムを損なわないようラインを引くことと、使い勝手を考え余計なデザインを入れずになるべくシンプルにまとめるように心掛けています。
また、お客様が履いた時に靴だけが浮かないようにすることも常に意識して製作していますね。

 

 

オーダー靴は、ともするとデザインや素材が先行になりがちですが、コーディネートが難しかったり飽きが来て履かなくなってしまっては勿体ないので、何かを盛り込んだら何かを外すといったようにお客様の雰囲気も踏まえて全体の調和を大切にしています。

 

 

いやぁ〜耳が痛い!
靴単体でモリモリにしてしまうと、浮いてしまうという失敗、僕も何度かしてきました。笑

 

靴はあくまでも装いの脇役。
ただし、お客様の魅力を引き出す名バイプレーヤーになり得るものですので製作の際には一足一足お客様を思い出しながら細かいディテールを決めていくことも多いです。
パターンオーダーを謳っていますが、サンプルをその通り作ることの方が珍しいかもしれません。

 

 

また、ローファーを含めスリッポン系の靴は機能を重視するか見た目を優先するかによって紐靴以上にデザインバランスが変わる履物だと思います。

 

特にスリッポンに付き物といってもよい履き口が“笑う”という現象。
これには多くの要因が関係していますが、主に足と木型の相性によるところが大きいものです。ただし相性が良くてもデザインバランスによっては容易に起こり得ます。
既製品のローファーなどで履き口が狭いものが多いのは笑いが起きにくいよう工夫しているためですね。

 

ただ、せっかくのローファーでも足首付近まで覆ってしまっては見た目が野暮ったく重くなりがちでスマートさに欠けます。

 

私個人の意見にはなりますが、スリッポンはある程度甲の出る浅めのバランスが恰好いいと思っています。大人の余裕といいますか、なによりソックス選びが楽しくなりますしね。
VISOUのデザインはそのことを念頭に、かかと抜けや履き口の笑いが起こり難いギリギリを攻めるようにしています。

 

 

はい、同感です!
履き口が狭いものも硬派ですが、僕も足首から甲をできるだけ出したい派です。
「履き口」と「笑い」のトレードオフ、すごく難しいところかと思いますが、そこをコントロールできるのはオーダーならではですね。

 

残念ながら、現在のベース木型は細身のため足根部にボリュームがある方(全体に丸みを帯びたお足)は笑いが起こりがちです。
木型の修正も無料で行っていますが、今後はそういったお客様でも綺麗に履ける木型も開発していきたいですね。

 

 

木型の修正もやっていただけるのですね!
ローファー党には親切なサービス!

 

 

脱ぎ履きの多い日本人のために

 

 

スバリ、石川さんの思うローファーやスリッポンの魅力とは何でしょうか?

 

なんといっても一番の魅力は脱ぎ履きのしやすさではないでしょうか。

 

紐付きの靴でもスリッポン同様に紐を結びっぱなしで脱ぎ履きしている方が多くて、日本人にとって靴紐を結ぶという行為がこんなにもハードルが高いんだということを最近特に感じます。
長らく草履文化だった日本人のDNAに刻まれているのではないでしょうか。

 

 

街で緩んでいる靴紐を見ると、足をホールドするという紐靴の役割って浸透してないんだなぁと思ってしまいますよね…。

 

高級靴、オーダー靴を履いていらっしゃる方でも同じ状態です。せっかくの良い靴がもったいない。

 

だったら、最初から紐のない靴の方がだらしなく見えないじゃないですか。靴ひもを結ばない人というマイナスな印象も持たれない。ですから、VISOUではそういった面倒臭がりな方のために素敵な足元を作っていこうと思っています。

 

余談ですが、ブランド名VISOU(ビソウ)は「美装」。美しく装うからとっています。
だらしなく見えない足元を作ることが、装いの第一歩だと考えています。

 

 

デザインと革を選んでカスタマイズ

 

 

オーダーの際はどんな革が選べるのでしょうか?

 

革は、

  • 国産のスムースレザーと同型押し
  • (英)チャールズFステッド社のスエード
  • (伊)バダラッシィ社
  • オットチェント社のタンニンレザー

が基本料金内でお選び頂けます。

 

アップチャージメニューとして、

  • (仏)アノネイ社カーフ
  • (独)ワインハイマー社カーフ

も取り扱いがございます。

 

 

今現在は私一人で製作していますので、お客様のご要望には出来る限りお応えしています。
たとえばローファーのサドル部分に開ける窓の形もお選び頂けますし、何か希望があればオリジナルでもお作りします。
他にはモカ縫いの種類やミシンステッチの色も選べます。

 

とはいえ、よほどお客様の中で明確なイメージを持たれれていないとそこまで選べないので細かい箇所はお任せになることがほとんどです。

 

 

VISOUさんはマッケイと伺ってますので、履き心地も軽やかな靴に仕上がると思いますし、見た目も独創的にカスタマイズしてもらえるのは、ローファーという靴との相性の良さを感じますね!

 

 

ローファー専用木型とフルオーダー

 

 

やはりローファーの木型は紐靴とは考え方が少し違うものと思われますが、是非木型へのこだわりも聞かせてください!

 

そうですね。木型は一番こだわっているところです。
そもそも紐靴とローファーでは甲部分のフィット感を調整出来るかできないかという根本的な違いがありますので当然木型の考え方も変わります。

 

単純にローファーを作るなら甲を低く、履き口をタイトに、中底面をフラットにすればある程度の形になりますし、履き口も広がりにくく今あるローファーはそういった設計のものがほとんどです。

 

ですが、アーチサポートのない底面は疲れやすいですし、甲の圧迫がある場合は思っている以上にしんどいですよね。そういったことも踏まえてVISOUの木型ではアーチサポートを効かせつつ、甲で押さえるのではなく全体で分散して押さえが効くよう設計しています。

 

 

確かに、ローファーは紐靴と比べると足が疲れやすいことが多いです…。
アーチサポートも好みがあると思いますが、個人的にはローファーでも多少サポートしてくれるものが好きです。
VISOUさんのローファー木型、めちゃめちゃ足入れしてみたい!

 

とはいえこれがなかなか難しく、当初は自分で木型を削っていたのですがどうしても答えが見出せず時間ばかり掛かってしまっていました。

 

これではいつまでたってもスタートできないと思い、途中からモデリストの松田哲弥さんに切削をお願いしました。これまで数多くの既製靴木型の開発に携われて経験豊富な方でしたが、この木型はかなり苦労したとおっしゃっていました。
打ち合わせと修正を繰り返して完成までに1年以上掛かりましたから。

 

その甲斐もあって、これまでの既製靴とは違ったフィッティングに仕上がったと感じています。
現在はモデルが1型のみで、ローファーというデザインの特質上決して万人向けのブランドではありませんが、ぜひ多くの方にご試着頂きたいです。

 

 

履き心地だけでなく、見た目やデザインバランスにも影響するのが木型の難しくおもしろいところですよね。

 

 

 

フルオーダーも可能ということですが、その場合は木型から作成していただけるんですね。
やはり、足にお困りの方も多い印象でしょうか?

 

はい。パターンオーダーでも乗せ甲や幅出しなどの修正をしていますが、それではご対応が難しい方には木型から作成するフルオーダーでも承っております。

 

こちらは外反母趾に困っている女性のお客様の関心が高いですね。
やはり足のトラブルを抱えていらっしゃる女性は多く、必然的にフルオーダーへの関心に繋がっています。男性でもトラブルを抱えていらっしゃる方はいますが、女性ほど多くはありません。

 

でもそういったお客様の場合はお話ししていくと紐靴を望まれている方が多いんですよね。

 

ローファーを作っていて矛盾しているようですが、私もそのようにお勧めします。
健康な足でない場合はオーダーでお作りしてもスリッポンという構造上、ご満足いただける結果が得られ難いですから。そういった場合にはしっかりと紐靴を結ぶ重要性をお伝えした上で紐靴のデザインでお作りします。

 

とくにトラブルがある訳ではなく、単に足幅が細い、かかとが極端に小さいなどの場合にはフルオーダーで木型を削って幅を合わせることでスリッポンタイプでも問題なくお作り出来ます。

 

 

親切ですね!
痛いと結局その靴を履かなくなってしまう方がほとんどですし、逆に、履ける方にはVISOUさんの靴を大切に履いてほしいということでもありますよね。

 

 

VISOU について

 

住所 〒112-0004
東京都文京区後楽2-18-19
窪寺ビル1F
TEL 03-3868-7018
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜
オーダー費用 ・パターンオーダー:¥88,000(税別)〜
・フルオーダー:¥170,000(税別)〜
webサイト https://visou.jp

 

 

 

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