M.MOWBRAY のワックスクリーナー、もっと早く出会いたかった…

何かと時短と効率を求められる昨今。
鏡面磨きにかかる時間が10分とか20分とか昔はよくそんな話をしてて、それなりの鏡面をそれなりの時間で仕上げられるまでにはなったと自負してますが、人生で一番時短したいのは鏡面磨きのワックスを落とす工程である、と唱え続けてきました。

先日アールアンドデーの方に教えていただいた M.MOWBRAY のワックスクリーナー。
ワックス専用のクリーナーに一石を投じたい。やっていきましょう。

液体かペーストか

鏡面磨きのワックスを落とすクリーナーにもいろいろありますが、大きく分けて2つあると思います。ペースト状のものと液体状のもの。
今回はご覧のとおり、ビンに入った液体タイプのものです。ペースト状のものもいろいろ使ってきましたが、製品ごとにすごく使用感の差があるということはないように思います。

液体タイプペーストタイプ
メリ・揮発するのでサッパリ
・穴飾りに残らない
・革に染み込みにくい?
デメ・革に浸透しやすい・革表面に残る

それぞれの特徴をまとめてみましたが、いかがでしょう。
超個人的な感覚ですが、クリーナーというものは液体の方が『使い勝手』の面で良さそう、というのはそれほど間違ってはないように思います。
使ってみてわかったこともありました。そのあたりも後ほど。

ワックスクリーナーの使い方

  1. ワックスクリーナーを布に取る
  2. 鏡面磨きを施した部分を優しく拭き取る
  3. 1〜2回ほど拭き取ると古いワックスが溶けクロスに付着するので、仕上げにステインリムーバーで残りのワックスを拭き取る

これがワックスクリーナーの使い方です。
これを読む限り、ワックスクリーナーで全部落とすというよりは、溶かして柔らかい状態になったワックスをある程度落として、残りは水性の優しいステインリムーバーで落としてくださいね、という意図が読み取れます。
※ステインリムーバーのご紹介はこちら

ワックスクリーナーの注意点

  • 強力なクリーナーのため「塗布量が多すぎる」「力強くこすりすぎる」などによる色落ちやシミのできる場所があります。
  • 万が一多くつけすぎた場合はそのまま通気性の良いところで放置し、揮発させてください。
  • ハイシャイン(鏡面仕上げ)の除去以外の目的でのご使用は避けてください。
  • 革によっては色落ちするものがあるため、必ず目立たないところでお試しください。

『強力なクリーナーのため』という注意書きがありました。先ほど液体のメリット・デメリットを書きましたけど、液体のものは革に浸透しやすいので、強くこすりすぎると革を傷めてしまう原因になります。
でも、個人的にはそんなにめちゃめちゃ強いという感覚はありませんでした。

ワックスクリーナー使ってみた

前置きはここまでです。実際に使ってみましたので、いくつか例をご紹介していきます。
まずは黒のメダリオンの装飾が施された靴。

クロスにワックスクリーナーを3〜4滴染み込ませワックスを溶かすように優しく拭き取っていきます。
落ちます!
決して強くこすってはいませんが、表面のワックスが溶けて動いているのがわかります。

まずここでわかった液体タイプのメリットは、液体なのでどれくらいワックスが落ちているかが一目でわかるということです。ペースト状のものって革表面にある程度残った状態でワックスを落とすので、ワックスがどれくらい残っているかがわかりにくい。もうワックスが残っていない革の毛穴が見えている部分であっても、ペーストのクリーナーが上に乗ることでそれをわかりづらくしてしまいます。
もうひとつ、溶けたワックスが革の表面で動いているのがわかるので、ワックスが溶けていない部分がわかりやすい。
このあたりが液体タイプのワックス専用クリーナーの最大のメリットだと思います。

最初につけた3〜4滴だけで革の毛穴が見えるまで落とせました。
ドバッと落とすのではなく、少しずつ溶かしてそれを拭き取っていく感じです。どこにワックスが残っているかそうでないかの判断がしやすいので、これなら革を擦りすぎてしまう心配もないんじゃないかと思いました。

こんな感じでしっかり落ちるので、面倒なのでステインリムーバーも使ってません。ステインリムーバーは無くてもサッパリ落ちたので満足。
かかとも同じく3〜4滴を1回だけで済みました。

液体タイプのもうひとつのメリット。
クリーナーが揮発するので、サッパリ仕上がるということです。ペースト状のものはメダリオンの穴に入り込んでしまうことがありますが、そんな心配もありません。

あと香りの話。
例えばリグロインのような強い溶剤って、使用時のニオイがキツかったりしますよね。でも、このワックスクリーナーはそれが全くありません。
ステインリムーバーをお持ちの方はご存知かと思いますが、あの優しいにおいとほぼ同じなので、全く嫌じゃないです。
茶色のビンに入ってて『強力なクリーナー』と書かれてたので、いかにもニオイ強そうだなぁと想像していましたが、全くそんなことありませんでした。
大変おみそれいたしました。

黒以外の靴にも使ってみる

こちらは結構厚塗りをした鏡面だったので、3〜4滴染み込ませた状態で2回拭き取りました。ご覧のとおりつま先の毛穴が表面にあらわになっているのがおわかりいただけると思います。
塗ったのは無色のワックスだったので、多少の革の色が落ちているようですが、靴の方は全く変色している感じはありません。
これは、使いやすい!

もうひとつ、これはいじわるな実験ですが、自分で染めた靴に使ってみました。注意書きのところで、色落ちの可能性があると書いてありましたので、どの程度か一応確認してみました。そんなにワックスは乗っていない状態なので、多少クロスに色移りしているようです。
でもこれは他のクリーナーでも一緒。自分で染めたので色止めなどもしてないですし、いつも色落ちします。
サッと拭き取るだけなら革表面の硬くなったロウ分が取れて、サッパリします。

最後に

思いついたままダーッと書いてしまったので、最後にもう一度まとめておきます。

  • ちゃんと落ちる
  • ワックスが落ちているのがわかりやすい
  • ワックスが残っているところもわかりやすい
  • 揮発するのでサッパリ仕上がる
  • 香りはキツくない…てかほとんどない

ワックスの落ちてる落ちてないがわかるというのは、革を必要以上に擦ってしまうリスクを減らすことができると考えます。
使い勝手も香りもクセがないし、個人的にはもっと早く出会いたかった。鏡面を落とすのが億劫じゃなくなりそうです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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くすみ
東京
1986.9.25 愛知県生まれ
『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。
前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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