130年の歴史を誇る、ウレンズ [WREN’S] のシューケアグッズをレビュー
WREN’S ってシューケアブランド、最近目にすることが多くなりました。
調べてみると、去年の3月に上陸したばっかりなので、まだ割と最近日本に入ってきたブランドです。
未知のシューケアグッズ使ってみたい欲求を消化するために、セット一式手に入れましたのでちょっと使ってみようと思います。
よければお付き合いください!
目次
WREN’S(ウレンズ)とは?
WREN’Sとは、1889年にWilliam Edward Wrenが靴の聖地、イギリスのノーサンプトンにて設立したシューケアブランドです。
引用:WREN’S webサイト
以前、キングヤード [KING YARD] というシューキーパーの記事(こちら)をご紹介させていただきましたが、そのキングヤードを取り扱っている荒川産業が代理店をされているようです。ちなみにシューキーパー同じのを2個買い足して3つ持ってます。笑
1889年というともう130年ほど続いているシューケアブランドというわけです。
130年って長いですよね。歴史を感じます。
WREN’S のwebサイトを読んでみると、レザー貿易展示で最優秀賞を授与されたり、国王によってRoyal Warrant(英国王室御用達)に認定されたりした過去もあるようです。
あと、日本語表記の際は、ウレンズになります。
発音するタイプのWですからね!
レザークリームの成分
成分は、ロウ・油脂・有機溶剤、とあります。
説明にもある通り、ウォーターベースのクリームなので水分も多め。見た目や使い心地についてもまた後ほどご紹介しますが、乳化性クリームの部類ですね。
ビーズワックスやカルナバワックスも含まれているようですね。
磨いたあとのツヤ出し効果も期待できそうです!
レザークリームの使い方
レザークリームの使い方は、他の靴磨き用のクリームと基本的にはほぼ同じです。
- ブラシやクリーナーで汚れを落とす
- 布やブラシに少量取り薄く塗りのばす
- 5分乾かして布やブラシで磨き上げる
簡単なのは正義。
ま、とにかく使ってみましょう!
使ってみる!
かなり前にプレゼント差し上げた奥さまのしばらく履いてない靴で。(泣
なかなかに乾燥してるはずです。
ウォーターベースでぷるんぷるん
手に取るとこんな感じ。
ウォーターベースだけあってぷるんとしたクリームです。イメージしていた靴磨き用のクリームというよりは、デリケートクリームに近い触り心地ですね。
香りは海外のホテルにおいてあるシャンプーとかボディージェルとか、そんな香りです(伝われ
少しロウの甘い香りも混ざってる気がします。
伸びもいいですね。
水分多めなせいか革にすーっと入っていくのがとってもよくわかります。
やっぱりこの靴乾燥してたんだ。
奥さま、もう少し頻繁に履いてくれたらちゃんと手入れして差し上げますのに…。
すーっと入っていくので、楽しくてついつい塗りすぎてしまうことがあっても、必要以上の量は革の表面にとどまってくれるようです。
なのでベタつきが残ることはありません。
奥さまへの愛情も相まって、つい塗りすぎてしまったようでしっかりクリームも入ったようです。
ブラッシングではなくても、あえて乾拭きだけにしてみようかな。
さらっと潤う
左足(写真上)のみ塗ってみましたが、革が潤って柔らかくなり、よく見ると甲の部分の履きジワが軽減されてるのがわかりますね。
塗ってしばらく待って、乾拭きしたらおしまい!なので、はじめての方や靴磨きが面倒だという方には簡単でいいかもしれません。
ちょっと塗りすぎたけど、さらっと仕上がりました!
このさらっと感は乳化性クリームの良いところです。あと、水溶性も高いため色が指に残ったりすることもありません。ハンドソープで簡単に落ちますね。
ワックスはかなり柔らかめ
ではお次は WREN’S のワックス、クラシックポリッシュ [CLASSIC POLISH] です。
ワックスには珍しく、ラノリンが入っています。ラノリンは動物性の油脂で、デリケートクリームとか乳化性クリームに時々みる成分ですね。
開封時はかなり、かなり柔らかめです!
片足仕上げるのに40分近くかかりました!笑
これは少しフタを開けて乾かしたほうが良さそうです。
しばらく置いてドライにしてみましたが、これは石油っぽい溶剤のにおいがするので、フタを開けっぱにしておくのはちょっとキツいです。
クリーナー兼保革レザーローション
こちらはクリーナー兼保革のためのレザーローション [LEATHER LOTION] です。
汚れ落としというよりは、サフィールのローションに似ている感じですかね。
先日の雨でやられてしまった靴に使ってみたのがこちらです。
左足:塗布後、右足:塗布前
右足は乾燥してクタクタですが、左足はローションを塗布してしっとりになりました。
もともと塗られていただクリームの色も落ちたようなので、クリーナー効果も発揮している印象です。ツヤはレザークリームほどは出ませんがしっとり感は十分得られます。
ちなみに、クリーナーらしい溶剤系の香りも少しありますが、こちらも海外の香りがします。
ただ、やっぱりちょっとツヤが欲しいよねって。笑
ということでこの靴にもレザークリームを塗って、今回はブラッシングしてみます。
パリッとツヤが出て引き締まりました!
いいですね!やっぱりこうでないと。
でもやっぱりワックスで鏡面磨きもしたいよねって。
ワックスは5日くらい乾燥させてだいぶ硬くなりました。これなら塗り重ねやすいですね。
乾かしてみてよくわかりましたが、このワックスはどちらかというとねっとり系。
あと、鏡面磨きをしていて、気付いたことがありました。
湿らせた布でワックスを塗り重ねた部分以外を磨いたところ、このようにクリームが溶けてツヤがくもってしまいました。
写真上(左足)、履きジワのあたりのツヤが!
クリームがウォーターベースなので、水溶性が高く水で溶けてしまった模様。
ちなみに、反対の足(右足)は油性クリーム(クレム1925)で磨いた後に鏡面磨きをしたものです。
こちらも同じ条件で履きジワのあたりを湿った布で磨いていますが、左足のようなくもりは見られません。
雨にがっつり濡れてしまうと、油性でもそんなに違いはない気がしますが、ワックスで鏡面磨きをしっかりしたいなら油性クリームの方がこういうリスクは少ない気がします。
なので先ほどのレザークリームは、鏡面磨きまでがっつりやりたい人というよりは、簡単な手順で靴のお手入れができれば十分!という方、もしくは簡単なので初心者の方に向いているというのが個人的な感想です。
デリケートジェル
デリケートクリームもあるんです。
商品名はデリケートジェル [DELICATE GEL] ですね。
こちらもウォーターベースで伸びがよく、手に取ると何というか整髪料のジェルみたいな触り心地です。
そうそう、髪がパリパリになるアレです。
こちらも同じく海外の香りと、さらに新車の香りを足して2で割った香り。(伝われ
同じ系統の香りですが、レザークリームとはほんの少し違う香りです。僕にとってはちょっと強く感じますが、決してイヤな香りではないですよ。
ちょっとサイズがキツめの靴があるので、その靴の内側に塗って履き心地を柔らかくしていきましょう。
キツく感じる部分の内側に塗り込んでから履くと不思議と履き心地が柔らかくなります。でもやっぱり長く履いているとだんだんキツさで疲れてくるので、靴を足に馴染ませるための方法として何度か繰り返すのが良さそうです。
ちょうど今まで使っていたデリケートクリームが少なくなったので、まだ履き慣れていない靴を馴染ませる要因で内側にどんどん塗っていきたいと思います。
靴脱いで僕の足が良い香りだったらその時はすんません
ほんとはさっきの雨に濡れた靴が乾燥していたので、その靴に塗ろうと思ったんですが、ローションだけで予想以上にしっとりしてしまったので、使う機会を失ったというのが正直なところです。笑
最後に
この香りは絶対好きな方がいらっしゃると思います。
一部の東急ハンズとかロフトにおいてあるみたいなのと関東圏だとriat という靴修理店で取り扱いがあるみたいです。なので、もし店頭で試供品を見つけたら少し髪に塗って香りを楽しんでみてください。(整髪料ではない
amazonとか楽天にも売ってますね。
特にレザークリームとデリケートジェルは、簡単な手順で靴のお手入れができれば十分!という方、もしくは簡単なので初心者の方に向いているという感じがします。
気になった方は是非試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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