こちらの記事でご紹介させていただいた、絶対買わないけど靴を見て試着してあーだこーだ言う会を開催しました。
ご参加いただいたのは計9名のジェントルメン。皆さま、ありがとうございました。
僕は本当に靴を買おうと決めた日でないと、なかなか靴を見にいっても試着させていただくことがない人生を送ってきました。
なので、会の進行もしなければなりませんが、今回はできるだけ僕自身もいろんな靴に触れていこうという決意で臨みました。
そしたらそしたら、思わぬところでおもしろい発見があったり、憧れの靴を足入れできたりと、有意義な時間を過ごせました。
いろいろと思ったことがあるので、僭越ながらご紹介させていただきます。
当日の流れ
簡単に流れだけざっくりご紹介します。
0次会で夕方から酒を飲み
ロイドフットウェア
一軒目はロイドフットウェアへ。
トレーディングポスト
お次は、トレーディングポスト。
わたくしは、ガジアーノガーリングという大きな大きな沼の中にしっかりと片足を突っ込みました
ベルルッティへ
僕も試着すればよかった。
エドワードグリーン
何名か有名どころを試着されて…
阪急メンズ館
サントーニ。
ルーディックライター(Ludwig Reiterって綴りなんですね。知らなかった…)
ロブさま。
ミュージアムカーフやばい!という叫びがあちこちで響き渡ります。
シティーⅡ。
これも憧れであります。
ウィリアム。
試着は惜しまずした方がいい
ちょっと思ったことを書かせていただきます。
試着させてもらうことに、申し訳ないという気持ちを覚えることもあるでしょう。
店員さんの時間は割くわけだし、買うかわからない商品に触らせてもらうわけだから。
この会を開催する前もそう思っていました。
でも、靴に足を入れてみた方が、得られる情報は圧倒的に多いです。
というか見ているだけだと、何もわかりません!
あの靴いいなぁとかその程度で終わってしまう気がします。
でも靴を実際に試着させてもらうと、どれだけ足にフィットするのかしないのか、痛いのか痛くないのか、硬いのか柔らかいのか、他の靴と比べてどうだとか…とかとか…
足を通していろんな情報を得ることができますね。
これを思い知りました。
逆の意味でもそうです。
エドワード・グリーンはイギリス代表と称して(今回僕が行きたかっただけ)まわるお店の中に入れたのです。
憧れていた黒のストレートチップのひとつであるチェルシーに足入れをさせていただくと、僕が思い描いていたフィット感と履き心地は得られなかったわけです。
これは別にチェルシーが悪いっていってるわけではなくて、僕の足が小さくて薄いのでチェルシーに合わなかっただけ。
あぁ、僕が目指す黒のストレートチップはチェルシーではなかったのかと思うと、なかなか寂しい気持ちになりました。
見た目には、このいかにも靴!って感じの王道な感じが好きではあるんですが、ブランド名と商品名だけで靴を買うべきではないのだということを思い知りました。
ジーパンにチェルシーという僕の中でやってみたかった組み合わせは叶いましたけどね。
全然欲しいですけどね
偏見は捨てた方がいい
今回ひとりでは絶対に行かないであろうベルルッティにもお邪魔しました。
フランス代表のお店として。
それなりに大人数でワイワイ店の中に入ったら嫌な顔もされるだろうなぁって思ってたんですが(多少はされたんですが)、ベルルッティのお店の方の接客には脱帽でした。
正直偏見があったんです。
超スーパーハイブランドだから、そりゃお高くとまってるんでしょ?って思ってたんです。
まぁそれは間違いなかったんですけど(笑)、それでも尚すごくホスピタリティーのある良い接客をしていただきました。
革の特徴やあの独特の染色についていろいろ丁寧に教えてくださったり、試着したいという旨を申し出ると、どうぞどうぞと言って実際に足を触って(サイズは測らず!)その人に足にあった靴を持ってきてくださるという。
対応してくださった店員さんは女性の方だったんですが、商品の特徴や性質、ケアの仕方まで全て十分理解されていて、説明も上手でと。
最後も出口までお見送りしてくださるという、すごく貴重な、なんというかプロの接客を味あわせていただきました。(タダで)
僕はいつか大金持ちになったらベルルッティは必ず買います。
そして、あのお店にときどきお邪魔して色の染め替えやベルルッティ専用のワックスでのお手入れを、シャンパンを飲みながらしてもらいたいというひとつの夢ができました。
そう、偏見の話に戻りますが、できれば試着させてもらってベルルッティはこういう靴かぁっていう程度で終わるかなって思ってたんです。正直そんなに好みの靴もないしなぁと。
だからこそあえてベルルッティを選んだわけでもあるんですけど、それを大きく覆された上に、なんならそんなことを思っていた自分に恥ずかしさを覚えるほどでした。
人に物を売るってこういうことかぁというプロの接客を思い知りました。
でもやっぱり、あの革に文字が彫ってあるものは、ちょっといかついのでできるだけシンプルなのがいいなぁと個人的には思ってます。笑
個人的には一番いい体験でした。
いい靴ってなんだろう
いい靴ってなんだろうっていうのがわかんなくなっちゃいました。笑
もちろん海外の靴には関税がかかっていて高いのも当たり前なんですが、僕の場合20万円出さなくても足に合う靴は日本で買えるし、いい靴と思っていた革靴が足に合わなかったしと、結構最近いろんな出来事があって、自分にとっていい靴というのがわからなくなってきました。笑
でも昨日思ったのは何よりいろんな靴を見に行って試着させていただくのってすごく大事だなってことです。
靴を前から眺めるだけでなくて、履いた時に自分の頭の位置から靴を見てテンションが上がるか上がらないかもわかるし、何より履き心地もわかりますからね。
仲の良い友人が大学生の時に言ってました。
「トキメキはなぁ、その辺に落ちてるもんじゃねぇ。自分で探しに行くもんだ。」
って。笑
みなさんも是非たくさん靴を見て履いてみてください。
店員さんのご迷惑にならないようにだけは気をつけて。
shoegazermeetingは、また秋に次は青山で開催しますので是非一緒に靴を見に行きましょう!
最後に恒例の
シューサークルです。
そして、撮る人を撮る。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!