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革靴や靴磨きをより多くの人に知ってもらうためのディスカッション

[Loose & Colorful] For ladies page
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昨日はSNSで繋がりのある靴好きの方々と靴についてのディスカッションをしてきました。

 

革靴や靴磨きをより多くの人に知ってもらうには

 

というお題です。

 

 

 

メンバーはシューシャイナーミーティングを開催されているmaezawaさん(@shoeshineleathe)と…

 

 

 

そして、社内外で靴磨き活動をされているこひ先生(@k_leather_lover)。

 

 

 

そもそもなんでこんなことをしてるかというと、一言で申し上げるのは非常に難しくいろんな経緯があるんですが、靴や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしいという欲求が集まったメンバーそれぞれにあるのだと思います。

 

結論、今回は答えが出なかったんですが、我々の考えたこと、僕の思っていることを簡単に整理したいと思います。

 

 

問題意識

 

靴ってお手入れして大切に履くことで、長く履けるし愛着も湧くし、すばらしいよね。
でもやってる人ほとんどいないよね。

 

っていうところをどうにか変えていきたいと思っています。
それってなんでなんだろうねと。

 

革靴の金額が関係してる?

10,000円未満の靴を履き捨てている方って圧倒的に多い気がします。

 

それが悪いことだとかそういう話じゃなくて、お手入れすることに楽しさや素晴らしさを感じている我々がそれを知ってほしいという話が根底にあることをご理解ください。

 

 

じゃあ30,000円の靴を買ったらお手入れするようになるだろうか、というとそうではありませんよね、きっと。
でも仮に新しい靴を買った人・買う人に対して何かシューケアについて触れるきっかけがあれば変わるんじゃないかと。

それはどこなのか、いつなのか、ということについてペルソナの田所くん(30歳・独身)がどうしたらシューケアをはじめてくれるだろうかというところが主な議題でございました。笑

 

 

8,000円の履くためだけの靴を買う人と、10,000円とか15,000円以上の靴を買う人の間に大きな溝(キャズム)があるような気がします。
例えば、高校生のローファーなんかはサイズが変わる可能性がある、とか。
他にも、経済的に、もしくは何らかの理由で購入しない人は絶対にいらっしゃるだろうと。

 

だから、靴の金額だけで見た最下層のグループを上に引き上げるというよりは、もう少し上の10,000円とか15,000円以上の靴を仕事で履いている人たちをターゲットにしようと考えます。
実際に世の中のビジネスマンはそういう靴を選ばれているけれども、ケアをしていない方が多いのではないでしょうか。
それが今回の田所くんです。

 

上司が靴を綺麗に履いていると、部下の靴も綺麗である確率が非常に高いようですが、それを唱えるのは参加者のひとり、こひ先生。

 

これは、シューケアという文化を伝える上司という偉大な伝道師的存在の人が身近にいるからであると考えると、そういう人と出会うことのできる機会が作れはしないだろうかとか。

 

お手入れすると業界が儲からない?

 

靴をお手入れすると長く履けるので、靴メーカーは儲からない?だから啓蒙活動をしない?という話もありました。
その可能性もあるかもしれませんが、決してそうではないと僕は思ってます。

 

靴磨きを『靴を長持ちさせるただの作業』と認識するか、『道具を大切にする行為』もしくは『趣味の一環』として認識するかで大きく変わってくると思っています。

 

革靴を大切にする行為として、認識する人が増えれば足数を揃える人も増えるでしょうし、新しい靴を欲しいと思う人も増えるのではないでしょうか。
靴ファンが増えることで、単純に業界が活性化するということは往々にしてあると考えます。

 

 

ただ、メーカーにそれを伝える気がないんじゃないか、という問題も話にあがりました。僕は完全に盲点だったんですが、確かにそうかもしれません。

 

スコッチグレインは新しい靴にお手入れの仕方の書いた紙を一枚入れてくれるし、銀座本店では靴と一緒にクリームいかがですか?と勧めてくれます。
僕が知らないだけかもしれませんけど、これをやってるメーカーって他にあるんでしょうか?

 

メーカーさんが革靴ファンを増やす活動をしてないわけではないと思います。
しかし、スマホサイトが無かったり、キャンペーンサイトにもかかわらずSNS投稿で画像が表示される設定になっていなかったりと、歯がゆさを覚えます。

 

 

中国、インドなど人口増加が見込める国への販路拡大を検討されているメーカーさんもあるような話も聞きました。
それはもう、ある種正解の選択だと思いますが、日本でブランディングを確立する前に、海外でのブランディングって可能なんだろうかと。
もちろん日本ブランドという大きなバイアスがかかるかもしれませんけどね。

 

男性だけの世界?

靴磨きというと一般的には男性をイメージしがちです。
そこって変えられるんじゃないかと思ってます。

 

そもそも女性の靴、特にヒールやパンプスは構造的に修理をして長く履くことをあまり想定されていないつくりの靴なのだそうです。
また、ファッションとしての靴でもあるので流行り廃りがあるわけで、同じ靴を長く履かないケースも多いはず。

 

 

でも、百貨店の売り上げで見ると、男性靴に対して女性靴が5倍売り上げているという話も聞いたことがあります。靴の寿命のサイクルが早いせいもあるかもしれませんが、こちらの方がシューケアの浸透を見込める市場があるようにも感じます。

 

なので、女性のシューケア人口をもっともっと増やすことができたら、それに伴って男性のシューケア認知とそれに比例して人口も増えるんじゃないかなんて思っています。

 

女性はネイルをしていたり、お料理をされる方も多いはずなので、男性がご自分の靴だけでなく、女性の靴もお手入れする、みたいな文化が浸透したら素敵だなぁなんて思ったりもしてます。

 

 

最後に

 

ばーっと書いたのでとりとめの文章になってしまいましたが、多くのモノを所有しないミニマルな時代だからこそ、ちょっといいものを大切に使うみたいな文化って理解されやすいんじゃないかと思うのです。

 

別に10足も20足も靴をもってるコアな靴ファンを増やしたいというのではなく、僕はまずシューツリーを入れてクリームを塗ってブラッシングした時の感動を少しでも多くの人に知ってほしいのです。

 

 

 

できれば靴関係のいろんな方のお話をうかがいたいです。
是非お知恵をお借りしたい。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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