こちらのカバン、結構長いこと使ってます。
時々お手入れはしていますが、だんだんシワが深くなったり、使用感が出てきていますね。
色落ちの原因は擦れや乾燥
エナメルのような革表面に樹脂加工の施された革でない場合、 革の色が落ちることがあります。主な原因はこのあたりです。
- バッグの擦れ
- 乾燥
- 雨水など水分
これは柔らかいカバンなのでダメージは少ないかと思いますが、もっとしっかりとした硬いカバンだと四隅をぶつけてしまったり、擦ってしまうことってありますよね。
あとは雨水によって色落ちしたり、革は濡れた後に乾燥すると色が抜けたような見た目になることもあります。なので、防水スプレーをしておくことで、革の色落ちはもう少し防ぐことができたと思います。
補色はしてこなかった
今までこのカバンは、シューケア用のクリームやオイルなどを使ってお手入れをしていましたが、基本的には全て無色のものを使ってきました。
なので、黒のクリームで補色をしたことはありませんでした。靴と違ってバッグは肌や洋服に直接触れることがあるので、色のついた靴用のクリームだと色移りしてしまう可能性があるからです。
ということで、使用感の出てきたこちらのカバンにしっかり色を乗せて、若返らせたいと思います!!
レノベイティングカラー補修チューブ
こちらを購入しました!
サフィールのレノベイティングカラー補修クリームです。こんな特徴があります。
- 皮革製品全般に使用出来る着色補修クリーム
- キズをカバーし自然な仕上がりで色落ちの心配はない
- クリームの重ね塗りや、他の色と混ぜ合わせての色調整も可能
色数がすごい!
サフィールのレノべイティングカラー補修チューブ。色数がかなり豊富です。全47色展開!
使い方
参考の動画があります!
まずは、クリーナーなどで汚れを落とします。
クリーナーなどをお持ちでなければ、固く絞った雑巾で拭いてあげるだけでもいいと思います。傷などであれば、サンドペーパーで少しだけ表面を平らにしてあげても良いようです。
次に補修クリームを薄く塗りますが、チューブが空いてないので、フタの反対側を刺して穴を開けます!
一旦手で伸ばしてから薄塗り
ぬりぬり
イメージ的には、黒い樹脂のようなクリームで、色の膜を作るような感じです。
薄く塗らないとポロポロと溢れて落ちてきますね。
色が濃すぎる場合は薄め用のレノベイティングクリームで色を調整して使ってください。
カバンやシボ革など革の表面積が大きい場合は、こちらのユニバーサルレザーローションに混ぜて量を増やして使用するといいみたいです。(動画参照)
一通り濡れたら、十分乾かします!
塗ったクリームが乾いたら、靴以外にも使える乳化性クリームなどで仕上げをします!もちろん靴の場合は、靴用のクリームで問題ありません!
今回は、サフィールノワールのレノベイタークリームを使って栄養補給と保湿をしていきます。名前が似てますね!
最後に、乾拭きをしてあげて完成です!
今回はシボ革なので隙間にクリームを行き渡らせるために、乾拭きの前に一応ブラッシングをしました。
補修クリームを塗った部分はこんな感じに仕上がりました!
水で落ちる
クリームを直接塗らずに、手の甲で伸ばしてから塗りましたが、水で擦ったらポロポロと落ちました。
水には強いクリームだと記載があったので、バッグに塗ったものは簡単には落ちないと思いますが、強くこすると落ちやすいかもしれません。一部の靴用のクリームは指に色が残るものもありますが、このクリームはそういうわけではないので使いやすさがありますね。
服に色が移る心配はないか…
ちょっと心配なのが、服に色が移る心配がないのだろうか?ということです。一応製品説明には色移りはないと書いてあるのと、仕上がりもベタつきはなくさらっとしているので、そこまで心配はしていません。
僕は白シャツを着ることが多いので、色移りは怖いです。
ただ、今回色落ちが気になっていた部分は、カバンの外側。服に直接触れる部分ではないので、それほど心配する必要はないかもしれませんが、念のため知っておきたいところです。
検証方法は簡単です!
補修クリームを塗った部分を布でこすって色が移るかどうかを調べるだけ。
乾いた布だと全然大丈夫そうですね。
他の革製品にも使えます
靴は色付きのクリームを入れるので、全く必要としてきませんでした。
例えばレザージャケットとかカバンとか家具とか、革製品全般に使えるクリームも中にはあるわけですが、僕はカバンや他の革製品にはことごとく無色(ニュートラル)のクリームを使ってきたので、靴以外の補色に関しては結構無頓着でした。
代用もできそうですが…
ただ、中には補色もできて、栄養補給もできて、さらっと仕上がるクリームもあったりしますね。
今回のように、上から仕上げ用のクリームを塗る必要のないものです。どちらかといえば、ひとつで済むのであれば、その方が便利です。
さらに、今回のレノベイティング補修クリームは、浸透するというよりは、革の上に膜をつくるようなイメージでしたが、こちらの1909シュプリームクリームデラックスは、染料成分も顔料成分も入っているので、補色効果も期待できます。
しかし、色数はレノベイティング補修クリームの方が圧倒的に多いです!
47色ですからね!
1909シュプリームは7色展開なので黒や茶などであれば全然いいと思いますが、そうではなくてもっと鮮やかな色、赤や黄やピンクなどの革製品をお使いの場合は、レノベイティング補修クリームでないと色の補修はできなさそうですね。
修理に出すと、数千円は平気で取られますから、レノベイティング補修クリームと仕上げ用のクリームと合わせて¥3,000で済むのであれば、とってもリーズナブルですね!
仕上げ用クリーム
レノべイティング補修クリームを塗ったあとに、革に栄養を与えるクリームやローションがひとつあると、便利です。
今回は、レノベイタークリームというビンに入ったものを使いましたが、革の面積が広いものについては、こういったクリームよりローションタイプの製品の方が塗り伸ばしやすく、使い勝手がいいです。
レノベイタークリーム
ユニバーサルレザーローション
最後に
ビフォーとアフターを並べてみましょう!
ビフォー
アフター
パッと見はほとんどわかりませんね!笑
でも色落ちしたところは、しっかり補色できています!
ビフォー
アフター
色落ちの度合いがそれほどひどくなかったので、すごく若返ったというわけではありませんが、しっかりお手入れをすること自体がとても気持ちの良いものに感じます。
ちょっと手間ですが、色褪せてしまった革製品を復活させて、また大切に使ってあげるって気持ちのいいことだと思います。
僕は靴にしかお金を使わないのでちょっと極端ですが、だからこそ靴選びって難しいなぁと思うのです。
ぱっと見すごく素敵だなって思った靴も長く履くことを想定しておかないと、結局履かなくなってしまったり、なんて可能性もありますからね。
よければカバンやレザージャケットなどの色補修試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
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