9/17、新宿伊勢丹メンズ館での #ISETAN靴博2021 お披露目会にご招待いただき大変幸甚に存じます。
「どうやら今年はないらしい」とどこかで耳にしたのを真に受け、完全に気を抜いておりましたが、ずらっと並んだ別注モデルのラインナップを目の当たりにし目の覚める思いでした。
とにかく、このご時世にもかかわらず開催していただきありがとうございます。
期間 | 9月25日(土)~10月5日(火) |
会場 | 伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 |
※今年は催事場ではなくメンズ館のB1にて開催
さて、いろいろ伺うと靴博2021の見どころはたくさんあるようですが、今回は商品に関してのご紹介です。商品展開に関しては次の4つの切り口での展開となっています。
- ホーウィン社とのコラボ別注モデル
- ヴィンテージオールデン100足
- 新定番のコスパ最強靴
- 著名人コラボカジュアルシューズ
ご紹介してまいります!
①ホーウィン社 [Horween] とのコラボ別注モデル
アメリカの老舗タンナー・ホーウィン社と言えば、馬の臀部を使った希少性の高いシェルコードバンが有名ですが、その他にもクロムエクセルやハッチグレインなど、ホーウィンを代表する革はいくつかあります。そんなホーウィンの革を使った各ブランドの別注モデルが一堂に会す、これがまさしく今回のキラーコンテンツ。
25ブランド50型以上の展開(色違い含む)。通常はホーウィンの革、特にコードバンなどを使っていないブランドも伊勢丹が間に入ることによって、この靴博のために実現したモデルもあります。
クロケット&ジョーンズ [Crockett&Jones]
型押しコードバン
マーブルコードバン
人気モデル・ボストン2をホーウィンのマーブルコードバンと型押しコードバンの2つを使ったモデル。
型押しは #8(バーガンディー)とウイスキーの、ご存知希少なコードバンです。また、マーブルのブラウン(左)とブラック(右)。ブラックはかなりグリーンぽい色味が特徴的で、そもそもマーブルのコードバンが日本に入ってくるのがかなり希少であるとのこと。
早くも問い合わせが非常に多いようで、初日この靴を目的に並ぶ方も多いのではと予想されています。
こちらは計4色で ¥165,000。
チャーチ [Church’s]
ウイスキーコードバンとブラックのコードバンを使った2色2モデル。
ウイングチップモンクのピカデリー [Picadilly] と、セミブローグダービーのクロムウェル [Chromwell] です。
木型は現在では廃盤になってしまった 73 ラストを使用し、現行の 173 よりもショートノーズでクラシックな見た目に仕上がっています。
こちらが ¥181,500。
エンツォ・ボナフェ [Enzo Bonafe]
人気のスプリットトウダービー・ベーリング [Bering] に、同じくホーウィン社のハッチグレインコードバンを使用したモデル。ブラックと #6(ワイン)の2色展開です。
ヴィブラムソール仕様で、¥242,000。
カルミーナ [Carmina]
グリーンとブラウンが大胆に混ざったマーブルコードバンのタッセルローファー。
そして、天然ゴムのラテックスソールを使ったマーブルコードバンのダブルモンクキャップトウ。
どちらも ¥139,700。
ジャラン・スリウァヤ [Jalan Sriwijaya]
贅沢に #8(バーガンディー)コードバンを使ったレースアップブーツ。ストームウェルトでダイナイトソール仕様です。
かなりお値打ちな ¥66,000。
ちなみに、「靴博期間中はジャランスリウァヤの靴をお買い上げの方には、オリジナルシューキーパープレゼント」というイベントも開催されています。
右はトリッカーズ [Tricker’s] のカントリーブーツ・ストウ [Stow] にクロムエクセルを使ったモデル。リッジウェイソール仕様で、¥96,800。
パラブーツ [Paraboot]
ご存知パラブーツのアイコンシューズ、Uチップのシャンボード [Chambord] とスプリットトウのアヴィニョン [Avignon] の#8(バーガンディー)を使ったモデル。
もちろんノルウィージャン製法でオリジナルラバーソールです。
どちらも、¥132,000。
ヴァイバーグ [Viberg]
カナダのワークメーカー・ヴァイバーグ。
今回はラギッドなテイストのブーツやカジュアルなミュールを展開されていますが、綺麗なスエードを使ったサイドジップのブーツや短靴などを展開されているブランドです。
日本でヴァイバーグの卸しをされているダラスさんという方が、ホーウィン社の代理業もされていて、それがきっかけで今回のコードバン別注企画に至ったとのこと。
三陽山長
今年、ブランド20周年である三陽山長からは創設初期の木型 R202 を採用したパンチドキャップダービー。ブラックとダークブラウンのクロムエクセルを仕様し、ダブルソールでヴィブラムを使った2モデルは、¥75,900。
サンダース [Sanders]
ミリタリーコレクションから、キャップトウダービーとレースアップブーツ。
どちらもブラックのクロムエクセルを使用し、ブラックとカーキ、両色のシューレースに対応した2モデルです。
ダービー ¥63,800 、ブーツ ¥74,800。
リーガル [Regal]
色合いの違うマーブルコードバン2色をアッパーに使ったプレーントウダービーのコンビ。
ストームウェルトで場所によってステッチの太さも違う、凝った1足です。
¥159,500。
レイマー [Raymar]
静岡・焼津の人気のD2Cブランド・レイマーからは、丸みのある木型を採用したウイングチップダービー。
ソールもボリューム感があって、ハッチグレインを使用したカジュアル要素強めの1足。
やっぱり安心の価格、¥38,500。
グラントストーン [Grant Stone]
2016年に創業したアメリカ人ディレクターによる中国製ブランド・グラントストーンから、バーガンディーのマーブルコードバンを使ったプレーントウダービーです。
¥124,300。
今回の靴博ではポップアップも開催されるということで、ホーウィン社のコードバン以外にもクロムエクセルや、仏アノネイ社のベガノなどを使ったモデルも展開されます。
ノリエイ [Noriei]
姫路のメーカーが展開するブランド・ノリエイ [Noriei]。木型から全て姫路で生産されているブランドです。
独特な木型が特徴的なグッドイヤーウェルテッド製法の靴を作られています。磨き工程(グレージング)や染色などを施していないナチュラルなコードバンを仕様したプレーントゥダービーです。もちろん、ホーウィンのシェルコードバン。
こちらは、¥165,000。
ユケテン [Yuketen]
1989年にLAで日本人がスタートしたブランド。
ホーウィン社のキャリコというスエードを使用したモカシン、¥86,000。
レースアップブーツにはテキスタイルプリントと、同じくホーウィン社のクロムエクセルを使用した独創的な2モデルです。ブーツは ¥198,000。
ローリングダブトリオ [Rolling dub trio]
浅草発のブーツブランド・ローリングダブトリオ。
ブラックのコードバンを贅沢に使った11インチのエンジニアブーツと6インチのレースアップブーツの2足展開です。
前者 ¥275,000、後者 ¥187,000 です。
ヴィバ [Viba]
フィンランドのブランド・ヴィバ。
ラテックスソール仕様でホースフロントを使ったカジュアルシューズです。
こちらは、 ¥24,200。
その他のブランド
- オールデン
- キーストーン
- ナイジェル・ケーボン
- バーカー
- ヒラキヒミ
- ユニオン・インペリアル
- リクチュール
- レンド
②高円寺サファリ・ヴィンテージオールデン
靴博という名前だけあって、もともと靴にまつわる様々なことを取り扱いたいというコンセプトがあり、今ではすっかり耳慣れた『サスティナブル』の観点で取り扱う靴が並びます。この靴博でなければ相容れない、高円寺のヴィンテージシューズショップ・サファリ [Safari] さんと伊勢丹のコラボです。
去年もありましたね。
サファリさんが、この 靴博2021 に向けてヴィンテージオールデンを100足ご用意されており、それが一気に大放出される模様。
ウイスキーコードバンやラベロコードバンのような希少性の高いモデルなどもあるようです。
③新定番のコスパ最強靴
こちらは去年も展開されていましたが、伊勢丹メンズがおすすめする『新定番』というコンセプトで展開される時代のニーズを捉え、価格も抑えられた靴たちです。
コスパ靴として名の知れたブランドから多数のモデルが展開されます。
また、伊勢丹の店頭で利用できる足型3D計測・YourFit365 のデータに基づいて開発されたミレニアルラストも若い世代に合わせた履き心地を実現します。
クルーガー&ブレント [Kruger&Brent]
もともとはスペインのコスパブランド・バーウィックが持っていた商標を使った、クルーガー&ブレントというブランド。
同じくグッドイヤーとアノネイのカーフを使用したコスパ靴で、フレンチなコインローファー、ストームウェルトのプレーントウダービー、そしてストレートチップという汎用性の高い3モデル展開です。
ソールは3モデルいずれも耐久性に優れたレザーソール・JRソールが使われています。ちなみに、伊勢丹でJRソールでオールソールをすると ¥23,000 かかりますが、こちらは ¥24,000 という薄利と思われる価格です。笑
スコッチ・グレイン [Scotch Grain]
スコッチグレインからは、ミレニアルラストのダブルモンクとフルサドルのローファー。
いい意味でらしくないドレッシーなローファーが上質なレザーも展開されています。
マドラス [madras]
創業100周年のマドラスからは、ミレニアルラストを採用した激渋のグレーのストレートチップとプレーントウ。そしてキルトタッセルの3モデル展開です。
裏地にはゴアテックスを使用したり、ボロネーゼマッケイなどの仕様もマドラスならではかと。
鞆ゑ
浅草の紳士靴専門商社のオリジナルブランド・鞆ゑ(ともえ)。
スニーカーのようにカジュアルユースで使ってほしいというコンセプトで、フレンチなローファーと、カジュアルやミリタリーテイストのダービーシューズが展開されています。セメンテッド製法で履き心地の良さも意識された靴になっています。
④著名人コラボシューズ
著名人と靴メーカーのコラボモデルも展開されます。
アニキこと片野さんとリーガルのコラボモデル。
コロニークロージングの高田さんとスピングルムーブのコラボスニーカー。
ドラマ陸王のシューズデザインをされた五宝さんとルコックスポルティフとのコラボスニーカー、などが展開されるようです。
とりあえず商品だけでしたが…
他にもコンテンツがまだまだあるみたいです。
溢れるジャーナリズムでもって、またレビューなどさせていただきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
去年のレビューもよろしければ。
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