気持ちも足元も緩めるときがあっていい

日本には足元に関わる慣用句がいくつかあります。
「足元を見る(1)」とか「足元にも及ばない(2)」とか「お足元の悪い中…(3)」とか、パッと思いつくのはそんなところです。
直接的な表現を避け、遠回しにものを伝える日本人らしい文化だなぁと思いつつ、最近ふと感じたのは靴紐にまつわる出来事でした。

恥ずかしながらしばらく『気を引き締める』という感覚とは程遠い生活をしてきたのですが、最近心地よい緊張感を覚えることがあり、僕はスーツに黒のストレートチップを履いて出かけたわけですが、玄関で靴紐を結ぶタイミングで「っしゃ!」と気合が入り『気が引き締まる』のを感じました。僕の靴はキツめのサイジング故なおさらです。
人によってはネクタイや道着の帯なんかも同じかもしれませんが、僕の場合は『足元』の靴紐を強く結ぶという行為が気を引き締めるためのスイッチになってるんだなぁということに気付きました。



締めすぎも辛ない?

靴は足元を守り歩行を補助する道具でもあります。
靴紐をしっかり結んで足を固定することは『足元を固める(4)』ことにつながって、さらには『足をすくわれる(5)』きっかけを遠ざけてくれたりするのでは、なんてことがあるのかもしれません。
そんな自己暗示が効いたのか無事にその日を終えることができたのですが、たまにはそういう緊張感も悪くないと感じられたのが新鮮だったのをよく覚えています。久々すぎたのもあって。笑

人生で一度や二度はそんな緊張感に満ちた1日があって当然ですが(一度や二度では少なすぎるかもしれませんが…)、最近は少しずつカジュアルで楽な装いが主流になってきていて、足元を引き締める機会が減っているのかなぁと。ファッションの話になると流行との関係もありますが、良い意味でリラックスして仕事をしたり人と会ったりしたいと思ってる人も増えてるんじゃないかなぁと。
…それが時代の流れなのかなぁなんて思ったりします。
本当は足をしっかり固定できる靴を履いた方が足の健康には良いので、靴紐はしっかり締めるべきなのですが、毎日毎日気持ちも足元も引き締まっている状態が続くとやっぱり人間は…というか少なくとも僕は疲れて嫌になってしまいます。

緩めるのも必要

なので時には気持ちと足元が引き締まらない日があってもいいでしょうし、というか逆に意識的にオフの時間を設けることも必要かもしれません。
僕がローファーが好きなのはやはり楽さ故なのと、だからこそ緊張感を伴う紐靴を履く機会を心地よいと思えたのかもしれません。

今年に入ってから、何故かそこはかとなく楽しい毎日を過ごせているのは、良い意味で自分に諦めがついたからかもしれません。やる気が出ない日もあるし、ダメな日は何やってもダメなので。笑
日々自分を追い込む、アスリートのような人にはとても憧れますが、僕にはそういう生き方はできないとここ数年で気付き、それ以来いかに自分が心地よく過ごせるかを追求してきたからです。
今年に入って、夜は仕事しないって決めたし映画をたくさん見るようになったし、しっかり飯も食うし。
日々リセットができている気がします。
そのうち #丁寧な暮らし みたいなハッシュタグつけてSNSに靴のお手入れの写真を投稿したりするんでしょうか。笑

つまり何が申し上げたいかというと、時には気持ちを緩めてみるって必要なことかもしれないということです。そのためには何かに捉われ過ぎず、緩く考えて行動するタイミングがあってもいい。
夏は嫌いですがローファーを履ける季節がそろそろくるかなぁと思うと、なんかもうワクワクしてしまいます。

ただひとつ、いくら緩くても自分のやるべきことは見失わないでいたいと思います。

最近テレビを見る生活になったのですが、土曜の情報番組かなんかで嵐の櫻井翔さんがグレーの3ピースにグレーのチゼルトゥのホールカットを履かれていて一方的に親近感を覚えました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

  1. 足元を見る:相手の弱みにつけこむこと。
  2. 足元にも及ばない:力の差が大きく隔たっていて、比較の対象にすらならないさま。
  3. お足元の悪い中:雨や雪で地面が歩きにくいこと。
  4. 足元を固める:自分の立場や状況を安定させること。
  5. 足をすくわれる:隙をつかれて失敗させられたり痛い目に合わされること。 相手に出し抜かれたり逆転されたりされる様子。

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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