革靴用クリームっていろんなブランドから販売されていますが、数百円のものから¥2,000を超えるものまで種類は様々です。
クリームごとに、ツヤに特化してるのか、保湿効果が高いのか、補色効果はどうなんだ、みたいなところを金額も含め、まとめてみました。
※今回はクリームだけにフォーカスしていますので、ワックスについては触れていません。
こんな感じで、ツヤ、保湿、補色、伸び、香り、コスパ、の6つの要素で採点しています。
よければ参考にしてみてください。
ちなみにコスパという項目は、内容量 / 金額 というクリーム1mlあたりの金額で換算しています。
サフィール
サフィールには、通常ラインと高級ラインのサフィールノワールがあります。
その中からひとつずつ、『ビーズワックスファインクリーム』と『クレム1925』と『スペシャルナッパ デリケートクリーム』の3つの名高いクリームを比較してみます。
ビーズワックスファインクリーム
ちょっとした保湿と艶出しなら、とりあえずこれひとつあれば間違いはありません。さらに、なんと76色と他のクリームではありえない色数を誇っています。これは絶対使わんでしょう!みたいな色も正直ありますけどね。笑
そして、何と言ってもコスパが良いので、初心者の方が気軽に買ってもらえる乳化性クリームだと思います。
CREME1925
化粧品などにも使われるシアバターを含む、サフィール最高峰のクリームです。
しっとりと伸びもよく、重厚感のあるツヤが出るのが特徴的です。これから革靴をしっかりケアしていきたい、という方におすすめです。
プロのシューケア職人さんも、百貨店の靴売り場の方も多くの方が推奨されているクリームです。
スペシャルナッパデリケートクリーム
シープスキン、ラムスキン、ヌメ革など、艶のないデリケートな革を保湿するためのクリームです。
また、しばらく手入れを怠て、すっかり乾燥してしまった革を蘇らせ、ひび割れなども防いでくれます。革本来の美しさを維持したい場合にはとてもおすすめです。
M.モウブレイ
革靴の汚れ落とし『ステインリムーバー』でも名高いM.モウブレイのクリームから、『シュークリームジャー』と『デリケートクリーム』をご紹介します。
モウブレイは汎用性が高い、スタンダードな商品が多い印象のブランドです。
シュークリームジャー
良い意味でクセがないクリームです。程よいツヤも出るし、保湿も十分できるので、間違いはないです。程よいツヤというのも、ワックスで靴を磨くことを前提としているので、乳化性クリームとしては文句のつけようがないクリームです。
デリケートクリーム
保湿クリームの代表といえばモウブレイのデリケートクリームです。革靴の保湿に何を使っていいか困った場合は、いったんこれであ違いはありません。
何と言っても容量60mlで¥1,000という、圧倒的なコスパの良さも特筆すべき特徴のひとつです。他のクリームはもっと高いですからね。
ひとつ持っていて間違いはないです。
コロニル
もともとはドイツのレザーケアグッズのブランドです。日本にはコロニルジャパンが設立されています。
その中から、『1909 シュプリームクリームデラックス』をご紹介します。
1909 シュプリームクリームデラックス
保革、栄養クリームの最高峰のクリームです。浸透力は抜群で、ロウの成分が入っていないのにツヤも出るという。さらっとした透明感のあるツヤです。ベタつかないので靴の内側に塗っても良いし、香りも良いです。
コルドヌリ・アングレーズ
もともとはシューキーパーで有名なフランスのブランドなので、その名前を聞けばシューキーパーを思い浮かべる方が多いかと思います。
今回は、『ビーズワックスクリーム』という靴クリームをご紹介します。
ビーズワックスクリーム
その名の通り、ビーズワックスを主成分としたクリームです。こちらも浸透性としっかりとした艶が特徴的です。サフィールに負けず劣らず良く光るクリームです。
コロンブス
ご存知国産のシューケア用品ブランドです。
そのコロンブスのトップシャイニスト独自の判断基準を採用し、磨きのプロ達が作り上げたジャパンメイドのブランドが『BootBlack』です。
その中から『シルバーライン シュークリーム』と『アーティストパレット』をご紹介します。
シルバーライン シュークリーム
革にツヤを与える鉱物系のワックスと、劣化を防ぐビタミンEを配合した国産のクリームです。
伸びもよく、程よいツヤも出ますが、しっかりと光らせるにはワックスを使ってツヤを出すのが良さそうです。
ただし、こちらのシルバーラインは初心者向けのラインなので、コスパと色数重視の商品です。
アーティストパレット
アルガンオイルが含まれているので、革に栄養補給をすることはできます。
ただ、他のクリームと違うのは顔料ベースのクリームなので、クリームの色はあくまで乗せるだけ。革に色が浸透して補色するというわけではないのです。
だから逆に、気分によって今日はこの色を乗せてみよう、というように色を使って靴磨きを楽しんでもらうためのクリームです。
補足情報一覧表
少し触れたクリームもありましたが、1mlあたりの容量、色数の補足情報をいくつか掲載しておきます。
こちらも参考にどうぞ!
品名 | 価格/容量 | 色数 |
ビーズワックスファインクリーム | ¥18.0 | 76 |
CREME1925 | ¥26.7 | 13 |
スペシャルナッパデリケートクリーム | ¥29.3 | 1 |
シュークリームジャー | ¥18.0 | 18 |
デリケートクリーム | ¥16.7 | 1 |
1909シュプリームクリームデラックス | ¥28.0 | 7 |
ビーズワックスクリーム | ¥20.0 | 6 |
シルバーライン シュークリーム | ¥14.5 | 40 |
アーティストパレット | ¥57.1 | 20 |
最後に
今回ご紹介したものは数あるクリームの中の一部になりますが、有名なところはある程度網羅できているのではないでしょうか。
まとめてはみたものの、六角形の面積が広ければ良い、コスパがよければ良いみたいな話ではないと思っています。使い方や目的によって選ぶクリームが違うので、あくまで並べて特徴をまとめてみた、という感じです。
これから靴磨きを始められたい方、もしくは新しいクリームを買って試してみたい方に参考にしていただけたら幸いです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。
はじめてでも簡単!革靴の磨き方(クリーム・ブラシなどお手入れ方法)
靴を磨くことって、靴を美しく保つだけじゃなくて靴を長持ちさせることにも繋がるんです。さらに、靴を磨くことで物や人を大切にする心を養うことにもつながると僕は信じています。
靴を磨くことって、靴を美しく保つだけじゃなくて靴を長持ちさせることにも繋がるんです。さらに、靴を磨くことで物や人を大切にする心を養うことにもつながると僕は信じています。
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