先日購入した、スコッチグレインにプレメンテナンスをしていきます!
プレメンテナンスとは、新しい靴を履き下ろす前の一番はじめのお手入れのことです。
ファーストケアって言われたりもしますね。
どうもはじめまして、くすみ(kusumincom)と申します。
服でも靴でもそうですが、僕は買ったらすぐ使いたいタイプの人間なので、このプレメンテナンスは正直面倒です。笑
だってすぐにでも履きたいんだもん!
でも、このプレメンテナンスをやるのとやらないのでは、靴の持ちが全然変わってくるので、是非というか必ずやってください!
なぜプレメンテをするのか
はい、ここがすごく重要です!
革靴は作られてから購入されるまでにそれなりに時間が経っていることも多いので、革が乾燥している状態なんです。
海外の靴なんてまさにですね。
また、百貨店の靴売り場では、ものすごい数の靴が並べられていて、全てをお手入れしているとは考えにくいです。
もちろん箱の中で保管されているものを買うわけですが、ずっと箱に入ったままでも時間が経つと次第に乾燥していきますからね。
なので、クリームやオイルを塗り込んで革に栄養や油分を与えて革を柔らかくすることで、ひび割れを防ぐというのがプレメンテナンスの役割です。
さらに、靴ズレが無くなったり、足に沿った自然な履きじわが入りやすくなります。
靴を買ったらプレメンテナンス!
男は黙ってサッポロビール!
プレメンテの手順
簡単にご紹介すると、手順はこんな感じです。
2.古いクリームを落とす
3.デリケートクリームやオイルを塗って革を保湿する
4.クリームで仕上げる
こんな感じです。
是非鏡面もしたいところですね!
タピールというブランドのレーダーオイルを塗ると革がすごく潤います。
レーダーオイルを塗ったら2〜3日寝かせた方がいいので早く履きたい僕としては、ちょっと悩ましいところですが、レーダーオイルだけは確実にやります。
さて、この後『4.クリームで仕上げる』の工程ですが、
どのクリームで仕上げるか…
これが問題です。
この靴ではいろいろ試してみたいことがあるんです。
まずデザインではなく、革質とサイジング重視で靴を選んだことが僕にとってはなかなか冒険でした。あとは、スコッチグレイン の匠ジャパンでのオールソール交換も試して見たいことのひとつです。
いつもと違うクリームで育てたい
こういった黒の靴は必ずクレム1925でしっかりツヤを出してきましたが、この靴に限ってはあえてこの自然なツヤを活かしたまま自分の足に馴染ませていきたいなぁ…って強く思っています。
なので、クレム1925をはじめとする油性クリームやロウ分の多いクリームは使わず、デリケートクリームとブラッシングだけで育ててみようと思っています!
あくまで革本来のツヤを尊重するというようなイメージですね。
クレムを使った黒の革と、デリクリだけで履き馴らした革とでは、経年変化にどう違いが出るのか…ちょっと楽しみだなって思ってます。
じゃあ補色はどうするか…
ただし問題は、無色のデリクリだけで育てた場合、補色をどうするかというところです。
どうなんでしょうか?
僕の黒靴にはかならずクレムの黒が乗っているので、補色しないというケースは今までありませんでしたが、デリクリだけとなるといつか補色が必要になる気がします。
でもロウ分の多いクリームは極力使いたくない…。
となると、このクリームの出番かと。
M.モウブレイのシュークリームジャー。
もちろんロウ分も含まれてはいますが、油分が多めでそれほどツヤを出すというクリームではありません。
もし補色が必要になったらですよ?
そんなバンバン使うことはありません。笑
ということで、基本的には僕が持っているこの辺りのデリケートクリームでお手入れをしていこうと思います。
豚毛ブラシは黒用のブラシを使うので、その点だけご了承ください!笑
というわけでプレメンテ開始
というわけでようやく本題でございます!
はじめまして、くすみと申します。
前置きの長さには定評があります。
靴紐をほどいて馬毛ブラシ
まずは、靴紐を外し付属シューキーパー を入れ、一応馬毛ブラシでブラッシング!
新品の靴なので、馬毛をする意味はそれほど感じていません。笑
あくまで儀式として、そして靴に対する敬意のような、そんな感じです。
これからこの馬毛でブラッシングしていくからね、というご挨拶です。
僕は何を言ってるんですかね…笑
一応汚れ落とし
馬毛の感覚に慣れてもらったところで、簡単に革表面のクリームを落とします。
工場見学でも拝見しましたが、靴にクリームやワックスを塗られている工程がありました。
しばらくはロウ分のないクリームと付き合っていくんだということを認識してもらいます。
ロウに頼るなよと、自分が輝けよと。
自分への戒めも込め。
僕は何言ってるんですかね。笑
ライニングにも潤いを柔軟性を
靴の内側に張られている素材も革ですね。
なので、内側の革(ライニング)にも保湿をしていきます!
先日手に入れたばかりのリッチモイスチャーです。
決してたくさん塗るわけではなく、少量を塗り伸ばします。グイグイ押し込んでいく感じです。
リッチモイスチャーは油分が多くちょっとベタつきがあるので、デリケートクリームを塗ってもらうのもおすすめです。
タピールのレーダーオイル
さあ、僕の大好きなタピールのレーダーオイルです。
このオイルをうっすら塗るとあっという間に浸透して、驚くほど革が柔らかくなります。
ただ、塗りすぎるとオイルが表面に浮いて、クリームのツヤが出にくくなります。今回はクリームで仕上げないので問題ないのですが、革本来のツヤも大切にするため塗りすぎには注意します。
靴全体にうっすら塗り伸ばすのをそれぞれの足に2回ずつ。
これだけでかなり柔らかくなります。
おすすめです。
2日寝かせましたが、つま先やかかと以外の芯材の入ってない部分はすごく革が柔らかくなりました!
見た目にはそれほど変わりませんが、足に馴染ませるために家の中で履いたまま仕事してました。笑
ソールも
靴底には何もしてないので、ソールガードを塗りましょう。
この靴、かなりソールが硬く反りが悪いです。
反りが良い方が、つまりソールがやら若い方がつま先の磨耗も少なくなりますので、なるべくこまめにソールガードを塗って、ソールの革をほぐしていきます。
今後はナッパ
今後は栄養メインということで、サフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームでお手入れをしていこうと思います。
気分に応じて、革の反応を見て、他のデリケートクリームを使ったり使わなかったりしようと思います!
いやぁ、これが楽しみだなぁ〜
ロウに頼らない輝きを楽しみたい
最後になりますが、クリームでツヤツヤに仕上げるのも靴磨きのひとつの醍醐味です。
しかし、革質の良い靴なので、その革が持つ本来の輝きを大切にしたいということで、このような試みを思いついた次第でございます。定期的に情報発信していきますので、ご期待ください!
平紐に交換しました!
鏡面したらあとは晴れの日をまつのみ!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
プレメンテナンスについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。是非参考にしてみてください。
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馬毛ブラッシングの挨拶のところで吹きました、、、
スコッチグレインいいですね、僕もいつかは(飽和状態なので10年くらい先になります)履いてみたい靴です。
成長過程楽しみです!
はらさんさま、いつもコメントありがとうございます!
不思議ですね、僕も別に飽和状態じゃないわけじゃないんです。靴箱には収まってないですし…笑
でも欲しいんですよねぇ、病気ですね。笑
ありがとうございます!僕も成長過程楽しみです!
スコッチグレインはアウトレットだと¥10,000程度安くなるのでおすすめではありますが、在庫とサイズはあんまり多くないですね。7/14(土)にセールがありますよ!僕も銀座本店に行きます!
もしよろしければ!!
いつも、勉強になります。
おそらく私の履いているものと同じモデル(色は違う)と思われますがやっぱりスコッチグレインのソールは硬いですよね。。。
柔らかくなる方法を模索中です
白桃さま、コメントありがとうございます!
明日いよいよ履き下ろせるかなと思ってます!なのでその硬さを存分に実感しようと思ってます。笑
時間をかけて履き慣らすしかないんでしょうか…ソールガードをこまめに塗っていこうと思いますが、この硬さは改善しますかどうか…笑
実は私もGWに土岐でセール品を買いました。
ニアミスしていたかもしれませんね。
ソールがカッチカチで靴擦れしそうで履き下ろす勇気がないです。笑
少しずつミンクオイル塗って様子を見ています。
あら、そうなんですね!笑
狭いなぁ〜!
実はさっきコンビニ行くときちょっと履いてみたんですが、確かにソールは硬かったです!
でも僕は足全体にフィットするサイズで選んだので、全くどこかが擦れたりということはありませんでしたよ。
サイジングと靴擦れって関係あるって聞いたことありますけど、ちょっとだけそれを実感した気がします。