クリーム・オイル革靴

靴磨きクリーム全12種類の特徴を整理してみたけど、まだわからないことは多いですね…

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クリーム・オイル

男子には収集欲求というものがありますよね?

 

キン消しだったり、ポケモンだったりと我々は生まれた時から何かしたの収集欲求を満たさなければならない社会の中で育ってきました(社会のせい)

 

 

 

 

 

結果こうです…

 

 

 

個人的にはまだまだ足りませんけどね。(どっちかというと今はクリームよりも靴が欲しい)

 

 

というわけなので、僕の欲求を満たすために集められたクリームたちを整理する意味も込めて、今一度クリームの特徴をひとつづず確認していこうと思います!
ちょっと長いですが、よければお付き合いください!

 

 

クリームの性質を比較

 

こちらの靴にいろんなクリームを塗ってみて、成分やツヤ、仕上がりを比較してみたいと思います!

 

 

今回使用するのはこちらの11種類+1クリームです!

 

①サフィールノワール・クレム1925
②サフィールノワール・レノべイタークリーム
③サフィール・ビーズワックスファインクリーム
④M.モウブレイ・シュークリームジャー
⑤M.モウブレイ・クリームナチュラーレ
⑥ブートブラック・シュークリーム
⑦ブートブラック・アーティストパレット
⑧コロニル・1909シュプリームクリームデラックス
⑨ブリフトアッシュ・ザ クリーム
⑩タピール・レーダーフレーゲ
⑪ダイソー・靴磨きクリーム
+(プラス)
⑫イングリッシュギルド・ビーズリッチクリーム

 

 

+1クリームというのは、昔持っていたけど知人に譲ってしまったクリームなので、それを思い出しながらなんとなくやっていきます。笑

 

 

仕上がりはこんな感じ

クリームを塗って仕上がりを見てみましたが、ぱっと見違いがわかりにくいので、仕上がりは先にご覧いただくことにします!

 

 

 

 

 

ご覧の通り…

劇的な差はないですね!

 

 

 

 

見た目じゃないんだ!中身なんだ!ってことをお伝えするために、ちょっと趣旨を変えましてクリームの特徴や使い勝手をご覧いただこうと思います!汗汗汗

 

 

クリームの性質…の前に

クリームの性質を語る前に、お伝えしておきたいことがあります!

 

クリームのツヤについて

まずツヤについてです!

ツヤが出るから素晴らしいクリームかと言うと、そうではないということです。(なんか言い訳っぽい)

 

もちろんご理解いただいている方も多いと思いますが、ツヤが出ると言うことは、つまりロウ分が多いクリームであるということですね。ロウ分が多いと言うことは、つまり革表面に膜ができるわけです。

 

ロウ分の膜で革表面の毛穴をふさいでしまうと、革本来の持つ通気性を損ねます。
ツヤに関しては単純に好みですね。

 

クリームの水分について

次に、水分や油分についてです!

 

水分の多いクリームは塗り伸ばしやすく浸透性も高いですが、乾燥も早いです。

逆に、油分の多いクリームは乾燥する早さは水分が多いクリームよりも遅いのですが、ベタつきやすく土やホコリが付きやすくなってしまいます。

 

この辺りのトレードオフというか一長一短であるということもお伝えしたいことです。

 

クリームの有機溶剤について

最後は、有機溶剤についてです。
クリームに限らずクリーナーなどにも『有機溶剤』が入っています。

文字通り溶剤はモノを溶かす効果があるものもありますが、必ずしもそうでないものもあるようです。

 

アセトンやベンジンと聞くといかにも革に良くないイメージがありますが、溶剤については諸説あるため革に良いのか悪いのか、ということが僕もイマイチ理解できていません。

 

なので、今回は、溶剤が入ってる・入ってない程度の比較にとどめておこうと思っています。

 

 

 

要するに、何がどうだから革に良いか・悪いのかという判断がすごく難しいということです。
それを前提に、クリームの使い勝手や特徴をご紹介していきたいと思います!

 

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クリームを塗っていく

ツヤ・仕上がりに関してはご覧いただいたとおりなので、それぞれの特徴をご紹介していきます!

 

①サフィールノワール・クレム1925

 

ご存知クレム1925です。

 

他のクリームと見比べるとおわかりいただけると思いますが、ツヤに関しては申し分ないクリームです。
クリームは指の温度で柔らかくなるので塗り伸ばしやすく、香りも靴のクリームの中では悪くない方です。

 

 

成分は主に、蜜蝋、カルナバワックス、シアバターです。シアバターが常温で固形なので体温で溶かしてあげると浸透性がよくなるという特徴があります。

 

他の成分がどれだけ含まれているかわかりませんが、やはり比較的油分は多めです。そのせいかクレムを塗りすぎると他の乳化性クリームよりは若干ペタッとした仕上がりになります。

 

でも、逆に水分の多いクリームは乾燥も早いのです。
乾燥しにくいというのが油性クリームのひとつのメリットじゃないかと思います。

 

 

※クレムだけで仕上げた靴

 

 

というように保湿効果も高く、重厚感のあるツヤも出て素晴らしいクリームです!
ロウ分は多いので塗りすぎにはご注意くださいね!

> クレムの詳細はこちらの記事へ

 

 

②サフィールノワール・レノべイタークリーム

 

レノべイタークリームです。

 

ねっとりとした触り心地です。
主成分は、蜜蝋、ミンクオイル、ラノリンなどで、ミンクオイルとラノリンがこのクリームのねっとり感を存分に引き立てているようです。

 

 

水分は比較的少なめで、ねっとりしているとは言っても塗り伸ばしやすくツヤもしっかり出ます。
イメージ的にはクレム1925が油性で靴に特化したクリームなのに対して、レノべイタークリームは靴以外にも使える乳化性クリームと言ったイメージです。

 

乳化性クリームだからか仕上がりもそれほどベタつきはありません。

 

 

※レノベータークリームで仕上げた靴

 

 

香りも良く、すごく万能なクリームです。

> レノべイタークリームの詳細はこちらの記事へ

 

 

③サフィール・ビーズワックスファインクリーム

 

ビーズワックスファインクリームです。

 

乳化性クリームとしては非常に安価で色数も多いのが特徴のクリームです。
蜜蝋と、革靴用のクリームではあまり聞かないアーモンドオイルが含まれています。

 

 

サフィールの製品全般に言えることだと思いますが、他のブランドのクリームと比べて溶剤のにおいは控えめなものが多いと思います。

 

クレムほどバキッとしたツヤは出ませんが、ある程度しっかりツヤが出て程よいしっとり感も得られる、靴磨きを始めたいという方にはとっつきやすいクリームです。

 

※ビーズワックスファインクリームを塗った靴

 

> ビーズワックスファインクリームの詳細はこちらの記事へ

 

 

④M.モウブレイ・シュークリームジャー

 

シュークリームジャーです。
水分と溶剤が比較的多めなイメージです。

 

そのせいか塗り伸ばしやすく、さらっと仕上がります。
それなりに溶剤の香りも強めです。

 

 

クリームを塗った後、指に色がつくとなかなか落ちてくれません。
おそらく染料ベースのクリームかと思われます。
ツヤ出しというよりは、潤いと補色効果に特化したクリームというイメージです。

 

 

⑤M.モウブレイ・クリームナチュラーレ

 

クリームナチュラーレです。

 

シュークリームジャーとは対照的にこちらは溶剤フリーで、天然由来の素材だけを使ったオーガニックなクリームです。
香りも良く、仕上がりのさらさら感と程よいツヤが特徴的なクリームです。

 

 

主成分は、シダーオイル、パームオイル、ビーズワックスなどで、ベタつきもなく自然な仕上がりになります。

 

無色はカスタードクリームのような見た目で、水分も比較的多めです。
フタの裏についた少し乾燥したクリームを塗ると若干の塗り伸ばしにくさを感じることがあります。

 

※クレム1925とナチュラーレの比較

 

 

「無添加」という感じがして好印象なクリームです!

> クリームナチュラーレの詳細はこちらの記事へ

 

 

⑥ブートブラック・シュークリーム

 

シュークリームです。
カスタードクリームは入ってません←

 

水分は少なめ、溶剤が多め、という印象です。かなり灯油っぽい香りがします。

その割には、モウブレイのシュークリームジャーに近い感じでさらっと仕上がります。やはり乳化性クリームだからでしょうか…

 

ロウ分もしっかり入ってる印象です。

 

 

ロウ分も相まってツヤもしっかり出ますね。

 

 

⑦ブートブラック・アーティストパレット

 

アーティストパレットです。

 

常温で液体のアルガンオイルが入っているので、しっとり感は得られます。

 

顔料ベースなので革を染めるというよりは色を乗せるだけという使い方ができるクリームです。あえて革と違う色のクリームを乗せて仕上げの変化を楽しむという、少し特殊なクリームです。

 

色数も20色と、遊び心がありますね。

 

 

結構ツヤもでます。
油性なので他の乳化性クリームと比べると、仕上がりは若干ペタつきます。若干ですけどね。

 

※アーティストパレットで仕上げた靴(右)

 

> アーティストパレットの詳細はこちらの記事へ

 

 

⑧コロニル・1909シュプリームクリームデラックス

 

1909シュプリームクリームデラックスです。
いまだに名前を言う時まごつきます。笑

 

サラサラ系クリームの代名詞です。
水分はかなり多めなので潤いの持続力はすごく長いわけではありませんが、浸透性も高く潤い効果はしっかり得られます。

 

 

ご覧の通り、さらさらの透明感のあるツヤが出ます。
フッ素化炭素樹脂というフライパンのコーティングに使われるような素材が含まれているため、撥水性も高まります。

 

※シュプリームで仕上げた靴

 

 

香りも良く、靴以外の革製品全般に使えるので、靴以外の革製品がお好きな方にもとってもおすすめなクリームです。

> シュプリームの詳細はこちらの記事へ

 

 

⑨ブリフトアッシュ・ザ クリーム

 

ザ クリームです。
化粧品会社と合同で開発されたというこのクリーム。

 

溶剤も使われているようですが、溶剤らしいにおいは全くありません。
水分も油分も多く、どちらかというと革への栄養を重視したクリームという印象です。

 

 

いつまでも塗っていたい、すごく使いやすいクリームです!

 

 

⑩タピール・レーダーフレーゲ

 

レーダーフレーゲはクリームというよりは乳液です。

 

タピールは素材に対して強いこだわりを持ったブランドです。
製品に使われている素材はすべてオープンにしているという心の広さ。

 

 

自然派なシューケアグッズ展開なので、それほどツヤも出ないんでしょ?なんてあなどってはいけません!
別の記事でもご紹介していますが、意外としっかりツヤが出ます。

 

しっかりツヤが出る割にさらっと仕上がる。
それでいて革に優しい…。

 

※レーダーフレーゲとシュプリームの比較

 

 

正直、これ一本あればいいかもという気にさせてくれる乳液です。

> レーダーフレーゲの詳細はこちらの記事へ

 

 

⑪ダイソー・靴クリーム

 

ダイソーのクリームです。
水分と溶剤は多めです。
100円なんだから逆にいろんなオイルが入ってたら困ります!他のクリームが売れなくなっちゃう。

 

 

水っぽいクリームなので、モウブレイのシュークリームジャーと似ているイメージです。

 

 

ちゃんとツヤも出ますが、なかなか溶剤のにおいがキツイので、レーダーフレーゲの後にご紹介してしまったことを後悔しています。
革にいいのかなぁという不安は多少残ります…

 

指にもクリームの色が残るほど、補色効果は高そうです。

 

※ダイソーのクリームで仕上げた靴(右)

 

> 100均のクリームはこちらの記事へ

 

 

⑫イングリッシュギルド・ビーズリッチクリーム

 

ビーズリッチクリームです。
こちらは人にゆずってしまったので昔の記憶をさかのぼってのご紹介です。

 

※クレムとビーズリッチクリームの比較

 

 

クリーム自体はロウ分が多めというイメージです。
柔らかく塗り伸ばしやすいクリームで割としっかりツヤも出ます。さらっと仕上がります。

 

黒しか試したことはありませんが、染料は強めです。
かなりしっかりと黒いクリームでした。パッと見はそれほどわかりませんが、色あせてきた靴にはビーズリッチならバキッと染色してあげることもできるのではないでしょうか!

 

個人的にはオロナインの香りと似てる気がしてます。

> ビーズリッチクリームの詳細はこちらの記事へ

 

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クリームの値段

クリームの値段を掲載しておきます。
安ければいい、高ければいいというわけではありませんが、あくまで参考としてご覧ください!

 

ブランド・ワックス 値段 内容量
サフィールノワール
クレム1925
¥2,160 75ml
サフィールノワール
レノべイタークリーム
¥2,376 75ml
サフィール
ビーズワックファインクリーム
¥972 50ml
M.モウブレイ
シュークリームジャー
¥972 50ml
M.モウブレイ
クリームナチュラーレ
¥2,160 80ml
ブートブラック
シュークリーム
¥1,080 55g
ブートブラック
アーティストパレット
¥2,160 35g
コロニル
1909シュプリームクリームデラックス
¥3,024 100ml
Brift H
ザ クリーム
¥3,240 75ml
タピール
レーダーフレーゲ
¥2,590 100ml
ダイソー
靴クリーム
¥108 15g
イングリッシュギルド
ビーズリッチクリーム
¥2.160 120ml

※値段は2018年5月のamazonの値段を参考にしています

 

 

まとめ

まとめって言うとすごく大げさですが、全体的に思ったことを書いておこうと思います。

 

 

乳化性クリーム、油性クリームに限らず、革に良さそうな成分の名前を羅列して差別化を図っているクリームは多いです。
しかし、成分の詳細を明記しているクリームはほとんどないです。

 

なので、保湿効果に優れた〇〇オイル配合!って書かれてても、それが0.1mlしか入ってなかったとしたら、それってどんだけ効果あるの?って話になりますよね。

 

なので、成分だけでクリームの良し悪しを語るのもちょっと違うかなぁという気がしています。

 

 

 

そして、気になるのはやっぱり有機溶剤の存在ですね。

 

個人的な意見としては、仮に有機溶剤が革に無害だった場合、具体的な成分名を書けばいいと思うんですよ。「揮発性をよくするためのエタノールです」みたいな。

 

でも書かない。

 

ということは、やはりそうでないものも多少なりとも含まれている可能性って考えてもいいと思うんです。

 

やっぱり古いクリームの成分やロウ分などを溶かす成分が少なからず入っていて、それは革にはそれほどいいものではないっという可能性はあると思っています。
そう思うと、やはりナチュラーレとかレーダーフレーゲは安心かなって気がしますよね。

 

クリームを生成する上で必要不可欠な素材なのだとは思いますが、その辺を今後クリアにしていきたいと思っています!

 

 

 

あとは、何よりお手入れの頻繁にしてしまったり、過度にクリームを塗りすぎないことですね。

 

ツヤが出るのが楽しくて、ついついお手入れを頻繁にやってしまうこともありました。あと、クリームを塗りすぎてしまうこともありました。
油分が多くなりすぎてしまうと、革が柔らかくなって型崩れをすることもあります。

 

多くはないと思いますが、少なからず水分を吸ったり吐いたりしているわけですから、必要以上に油分やロウ分で革を覆ってしまうのも避けたいところです。

 

 

そのかわり、帰宅後のブラッシングは徹底したいですね!

 

 

デリクリでもやりたい

こうなると今度はデリケートクリームについても比較をしたくなってきますよねぇ〜!
もう病気です。笑

 

 

次回はこの4つをやろうと思います。

 

⑬サフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリーム
⑭ブートブラック リッチモイスチャー
⑮モウブレイ デリケートクリーム
⑯モウブレイプレステージ リッチデリケートクリーム

 

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人間は比較したい

でも何かこう似たものがあると、ついつい比較をしたがるのが我々人間です。
贅沢な生き物だと思いませんか?

 

 

つい先日もやってしまいました。

 

※個人的には西の方が好みでした

 

学生時代、はじめてバイトしてもらった給料でコンビニのプリンの食べ比べしたのを思い出します。
今年の夏はチョコミントのアイスの食べ比べをやろうと思います!

 

 

 

でも、こうやって一度に全てを使ってみると、想像以上にそのクリームの特徴がわかります。
コーヒー飲んでも一晩寝ちゃうと味なんて忘れちゃいますもんね。笑
やっぱりその場で飲み比べるのが一番わかりやすいです。

 

あれ、僕だけですか?

 

とにかく、普段は何気なく使ってるんだなぁってことがよくわかりましたね。笑

 

 

 

ちょっとダラダラ書いたので、読みにくい部分もあったと思いますが、少しでも参考になれば幸いです!
今後はもっと見せ方考えます!

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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