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梅雨の季節なので、水に強い革靴用クリームがどれなのか検証してみる

早いものでもう6月です。
6月と言えば梅雨。我々靴好きにとっては非常に厄介な季節です。

使うクリームによって水の浸透に影響があるのか?もしくは、クリームって水との親和性どうなのか?ってところを検証してみました。

乳化性クリームと油性クリームのちょっとした特徴なんかもご理解いただけるかもしれません。
よければお付き合いください。

紙にクリームを塗る

とりあえず紙にクリームを塗りますね。
多少の誤差はあると思いますが、できるだけ同じ量のクリームを塗るよう意識しています。

乾いたらもう一度重ね塗りします。

あ、クリームによって色の違いがあるのは大目に見てください!

そして、一晩寝かせて乾かしたものがこちら。

油性クリームの2つは、紙に油分が浸透しています。

左:クレム、右、アーティストパレット

水滴を垂らす

こんな感じで水を垂らします!
これで、水がどれくらい浸透するのか、もしくはしないのかというのを検証してみようというわけでございます。

油性2種類、乳化性7種類

なるべくメジャーなクリームを選んでいるつもりですが、僕が持っている種類の関係で、油性のクリームが2種類。
そして乳化性のクリームが7種類で検証をしています。

油性 ・サフィールノワール クレム1925
・ブートブラック アーティストパレット
乳化性 ・サフィール ビーズワックスファインクリーム
・コロニル 1909シュプリームクリームデラックス
・モウブレイ クリームナチュラーレ
・モウブレイ シュークリーム
・ブートブラック シルバーライン
・ブートブラック 通常ライン
・BRIFT H ザ クリーム

油性クリームは水分が入っていないのが特徴です。
また、コロニルのシュプリームも撥水効果が高いと言われていますが、その辺りがどう影響してくるのか気になるところです。

油性とか乳化性とか、何それ美味しいの?って方は是非こちらの記事もご覧ください。

https://kusumin.com/%e9%9d%a9%e9%9d%b4%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a0%e7%a8%ae%e9%a1%9e%e6%af%94%e8%bc%83%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

2分経過

水を落として2分経過しました。
ブートブラックシルバーラインの水滴が早くも滲みはじめています。他のクリームの水滴はまだ動きがありません。

ブートブラック シルバーライン

3〜4分でかなり紙に浸透したようです。3点あった水滴も1点になっています。

5分経過

5分経過。
シルバーライン以外にも、ナチュラーレやモウブレイのシュークリームは、かなり水が浸透し始めています。

また、ビーズワックスファインクリームやザ・クリームも少しずつ変化が見られます。

10分経過

ナチュラーレ、モウブレイのシュークリーム、ザ・クリームはかなり浸透が進みましたね。

ちょっとここからはサクサク行きましょう。

20分経過

もちろんお気付きかと思いますが、油性クリームの2種類は、紙に水が浸透していく様子が全く見られません。

30分経過

この辺りから、ブートブラックの通常ライン(ブラックと表記)と、シュプリームも徐々に浸透しているのが確認できます。

40分経過

50分経過

60分経過

ここへ来て、とうとうシュプリームも…。

ちなみに、紙をしたから見るとこんな感じです。

水が浸透しているものは紙の色も変わって見えますね。

180分経過

油性クリームは最後まで浸透を許さず、紙の上で乾いていきました。
紙が水を吸って歪んでいる様子が全くないことがお分りいただけると思います。

ロウ分と油分は水に強い

本来靴に塗る量よりかなり多いクリームを塗っているので、この効果がそのまま革靴でも再現できるとは思っていません。
でもやはりロウ分と油分が豊富な油性クリームは水には強いことがわかります。水を弾く、もしくはクリームの成分が水に溶けていない、と言ってもいいのではないでしょうか?

これで梅雨を乗り切れる!ということではないし、水が浸透しないから優れたクリームであるという意図の検証でもありませんが、成分的に水との親和性が低い(良くない?)のは油性クリームというのは間違いないようです。

クレム1925の詳しいご紹介はこちら

逆に、シュプリームは水分が多いクリームであるにも関わらず、撥水性をうたっているだけあって、乳化性クリームの中ではかなり水の浸透が遅く見えました。

あと、今回試したクリームの色も全て同じではないため、クリームの成分にも誤差がある可能性もあります。色によってワックスの配合が違うとかね。
そういう不確定な要因が多々あると思いますので、参考程度にお考えください。

とは言え、油性クリームを塗っていても、雨に濡れたら銀浮き(革表面のデコボコ)ができたり、雨ジミができた靴もあるので、油性クリームを塗ってもある程度水は浸透するものと思われます。
でも逆に、油性クリームの成分が水に溶けなかったのであれば、雨に濡れてもクリームの成分が革に留まりやすいということも言えるかもしれません。
乳化性であれば水に溶けて革の外へ出てしまう可能性もありますので。

雨に濡れたらちゃんと乾かして、その後しっかりお手入れをしてもらうのがいいと思います。

もっと言うと『雨の日に履かない』が正解ですね!笑
まぁ、そんな梅雨の雨に濡れた靴のケアすらも楽しみつつ、憎き梅雨の時期を乗り切りましょう!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
雨に濡れた靴のお手入れもお忘れなく!

https://kusumin.com/%e5%a1%a9%e5%90%b9%e3%81%8d%e3%81%8a%e6%89%8b%e5%85%a5%e3%82%8c/

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コメント

  1. 白桃 より:

    こんにちは。
    いつもブログ興味深く拝見しております。

    今回の記事とは関係ないのですが、ブログを拝見してcarminaに憧れ、今回公式ショップでカスタマイズオーダーしようと検討しております。
    (他の記事を拝見してシューツリーもついて百貨店並みの価格と言うのには大変驚きました。)
    carminaを選んだ理由はしっかり絞られた踵なのですが、くすみ様のジョレットは踵部分の経年変化はいかがでしょうか?
    carminaの履口は明らかに踵よりも狭いと思いますが、広がってしまったりしていますか?シューキーパー で維持できていますか?
    差し支えなければ経年変化について教えてください。

    • くすみ より:

      白桃さま、コメントありがとうございます!(リプライ遅くなってしまい申し訳ありません)
      実は僕もオンラインのカスタムやってみたいと思っているんです!
      さて、ジョレットのかかとですが、よれてしまったり伸びてみっともなくなってしまったり…ということは全くありませんよ。
      僕がガシガシ乱暴に履いてないからというのもあると思いますが、シューキーパーでも特段影響は無いように思います。
      参考になれば幸いです。

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革靴ジャーナリスト/ブロガー

Kohei Kusumi

『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。
シューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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