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単純な靴磨きだけじゃない…クレム1925のニュートラルの4つの使い方

靴磨きセットまとめ記事
クリーム・オイル

 

一番コスパの良い…いや、ある意味一番コスパの悪いクリーム…かもしれません。
こちらの靴磨き用・油性クリーム “クレム1925″のニュートラル。

 

 

 

今回は、こちらのクレム・ニュートラルの便利な使い方を4つ、ご紹介させていただきます!
これ、絶対持っておくと便利です!

 

なので今すぐ買ってください!
このページは閉じてもらっても結構です!今すぐ買って!!笑

 

 

 

クレム1925とは

 

ご存知無い方のために、一応クレム1925についてご紹介をさせていただきます。こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ここでは簡単なご紹介です。

 

クレム1925は『油性クリームという部類の、革靴のお手入れに使うクリーム』です。
主な成分は油脂、ロウ、有機溶剤で、革に栄養を与えることで革の状態を維持し、クリームに含まれるロウ分でしっかりとツヤの出るクリームです!
それはそれは重厚感のある、しっかりとしたツヤです!

 

 

なので、基本的には靴のアッパー(靴底より上の足を覆う革)に塗って、お手入れをするためのクリームであるという前提をご理解ください。

 

クレム1925・ニュートラルの使い方

単純に革靴のお手入れとしてのクリーム、という用途ではなく結構いろんな使い方ができるのがクレム1925のすごいところ!

 

どうもはじめまして、くすみ( instagram)と申します。ここからがようやく本題でございます!
今回ご紹介したい4つはこちら。

 

①普段の靴磨きに
②革の色を選ばない
③ワックスを落とすクリーナーに
④鏡面磨きのキズ補習に

 

順番にご紹介していきます!

 

①普段の靴磨きに

これは先ほども書きましたが、クレム1925は普段の靴のお手入れに使うというクリームです。

 

クリーナーで汚れ落としをした後、クレムを塗って…

 

 

 

豚毛ブラシでブラッシングをする…

 

 

 

すると、こんなにもツヤツヤになります!

 

ビフォー・アフター

 

これは本来の使い方なので、ご存知の方も多いと思います!

 

②革の色を選ばない…だけじゃない!

靴の色に合わせて、クリームを選びたいというとき。
黒の靴なら気にすることはありませんが、茶系の靴や珍しい色の靴をお持ちの場合、クリームの色って迷いますね。

 

 

そんなときは、とりあえずクレム1925のニュートラルを持っておけば安心!
ニュートラルは革の色を選びませんからね!

 

 

さらに、革の色とステッチの糸の色が違う場合、革の色に合わせてクリームの色を選ぶと、ステッチまで色が変わってしまいます。

 

 

なので、そこを気にされる方は、ニュートラルは必需品!

 

クリームを増やしたくない方にも

 

あと、必要最低限の道具しか持ちたくない!という方にもおすすめです。
ニュートラルを一色持っておけば、何色もクリームを買わなくても済むし経済的で省スペースです。

 

色の調整も可!

特に色の薄い革の靴をお持ちの場合。
他の色とニュートラルを混ぜることで、色の調整ができます。

クレム1925・全色カラーサンプル!

 

 

色の調整が必要なくらいなら、ニュートラル塗っておけばいいかなって思いますけど、まぁそれはいいでしょう!笑

 

グレーをニュートラルで薄めたもの

 

こちらの②に関しては、クレムじゃなくても別のクリームでもいいんです。
ただ、むしろここからが大事なところです!

 

③ワックスを落とすクリーナーに

クレム1925のニュートラルは、鏡面磨きのワックスが落とせます!

 

 

いやもう万能すぎてコスパがいいのか悪いのか…笑
ひとつあるとほんとに重宝します!いろんな使い方があると書いたのもご理解いただけると思います。

鏡面を素早く落とすクリーナー

 

④鏡面磨きのキズ補習に

 

 

もちろんガッツリ削れてしまった場合は難しいのですが、これくらいのちょっとしたキズくらいなら、クレムを塗ってちょっと整えるとこうです!

 

 

いやぁ、これは便利!

鏡面の傷はクレムのニュートラルでOK!

 

 

おすすめしない使い方

クレム1925は、スエードのような起毛革や、爬虫類の革エナメルには使えません。
しかし、それ以外ならクレムひとつあれば事足りるわけですね。

 

他にも少しだけ注意点をご紹介させてください。

 

肌や洋服に触れる革製品には不向き

 

油分とロウ分の多いクリームなので、財布やバッグに使うと若干ベタつきが残ります。

 

クレムはあくまで靴専用。
肌や洋服に触れる革製品に使うのは、ベタつきの少ないクリームを使っていただくのがよいですね!

 

こちらは靴にも他の革製品にも使えるクリームです。
クレムと違って乳化性のクリームなのでさらっと仕上がりますね。

 

レノベイタークリームのご紹介

 

 

クリーナーも強めがおすすめ

 

クレムは油性のクリームなので、水性のクリーナーだと十分落ちない場合があります。
なので、普段のお手入れで使っていただく場合は、クリーナーも少し強めのものを使っていただくのがおすすめです。

 

 

 

こちらは水性も油性も両方の汚れ落としができるクリーナーなので、どっちかというとこれがおすすめです。

ツーフェイスプラスローションのご紹介

 

 

個人的な楽しみ方

ここからは完全に僕の自己満の世界なんですが、あえて無色のクリームで革靴の経年変化を楽しむのも全然アリかなぁという気がしています。

 

あえて補色をしない靴磨き

さっきご覧いただいたこの靴も…

 

 

 

こちらの靴も…

 

 

あえて、補色をしていません!
つまり基本的には無色のクリームでお手入れを続けている靴です。
特にこのローファー、最初はもっと鮮やかな色だったんですが、補色をしないとだんだんなんとも言えないくすんだ色合いに。笑

 

これもなかなかおもしろいんじゃないかなぁと、個人的には経年変化を楽しんでいます。

 

 

別に正解はないんですよね。
いろんなやり方があっていいと思います。それを模索するのも、こういった趣味の楽しみのひとつかなぁと考えています。

あえて補色せず革靴の経年変化を楽しむ

 

 

最後に

こんなにツヤがでて革もしっとりするのに、鏡面を落とすクリーナーとしても使えてしまうこのクリーム。
すごくコスパはいいんですが、いろんな使い方がありすぎて逆にコスパ悪いんじゃないかって思えてしまうほど。笑

 

クレム1925は ¥2,000(税抜)です。
鏡面落とすのはもっと安いクリーナーもありますからね。笑
そういうことです。

 

でもほんとに何かと便利なこのクリーム。
本格的に靴磨きを始められたら、是非ひとつ持っておかれることをおすすめします!

 

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
こちらのページでクレムについて、もっともっと詳しくご紹介していますので、よければご覧になってみてください!

 

サフィールノワールの革靴用クリーム、クレム1925の素晴らしさ [Saphir Noir CREME1925]
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  1. zen sato より:

    youtubeではいつもお世話になっております。この記事を読んでからワックスクリーナーはクレムのニュートラルを愛用してます笑(その後、サフィールのナチュラルクリーナーで全体をすっぴんに、これもくすみさんの影響ですね) 

    他のクリーナーに比べると保革成分も多く、革への負担が少ないと感じているので、本来の使い方で使うことのほうが最近は珍しくなってます。

    有機溶剤は確実に革の色、塗膜にダメージ(染料色抜け、顔料剥がれ)を与えますが、革本体に対しては目に見えるダメージ(銀面が荒れる、繊維が脆くなりクラックの原因になる等)というより、浸透、脱脂されることにより革内部の水分と油分のバランスが崩れ、傷つきやすい状態になることを革へのダメージと呼んでいる気がしていますが、くすみさんはどう思われますか?

    有機溶剤はとにかく悪!ということではなく、特性を理解し、適切に使用すれば逆に革の状態を長持ちさせる方向へ安価に導いてくれるのでは?と最近感じています。

    ちょっと実験中でして、革に有機溶剤を塗布しつつも、その都度クリームやオイルでバランスを整え続けたら、将来的に革の状態はどうなるのか?ということをしています。

    もし、特に擦ったりしてなくても銀面が荒れたり、繊維が崩れてきたのが目に見えてわかれば、革本体に対しても有機溶剤はダメージを与えるし、それは蓄積してケアをしても解決されないということが判明します。

    逆にバランスを整えていれば銀面も荒れないし、繊維も崩れないということであれば、有機溶剤は色、塗膜に対しては扱いを気をつけなければいけませんが、革に対してはほぼ問題ないということになります。

    現状、顔料の塗膜は完膚なきまでに消え去りましたが、革の表面、繊維は見た目には変化なく、ケア製品の優秀さを感じています。 また進展ありましたらコメントします!

    • くすみ より:

      いつもありがとうございます!
      液状のクリーナーは特におっしゃるとおり回数が増えることで革の繊維層まで脱脂してしまい、革の柔軟性を損なうことで硬化し、ひび割れなどを招く可能性があると考えています。しかし、クリーナーで拭きあげるときの力加減がわからず、銀面をごりっとやってしまう方も多いと聞きます。それはクリーナーだからというか水をつけた布でも力加減によっては同じことが起こる可能性があると考えていますが、有機溶剤には革表面の塗膜や顔料を溶かす効果もあるはずですので、断言はできませんね。
      有機溶剤はクリームにも入っていますので悪というわけではなく、溶剤によって油分やろう分の浸透性を高め、革の繊維層まで浸透させられるというメリットもあると思っていますが、この辺りは根拠がないのであくまで想像の域をこえません。
      溶剤の種類も油分や揮発するものや界面活性剤として働くものがあるので、溶剤とひとくくりにするのも本当はふさわしくないのかもしれませんね。このあたりは難しいところです。
      非常におもしろそうな実験ですね。satoさんの探究心には頭が下がります!また是非いろいろ教えてくださいませ!

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