靴を磨かずに、人と会わずに夏が終わっていく寂しさを実感する身辺雑記

僕が靴磨きをして1番感動したのは、祖父が教えてくれた方法ではじめて自分の靴を磨いてツヤが出た瞬間でした。当時祖父が教えてくれた靴磨きの手順の中にクリームという言葉は出てこず、KIWIのワックスを布で塗って中国製の豚毛のブラシでブラッシングをし、母にもらったストッキングで仕上げるというものだったので、今となっては耳を疑うような方法だったわけですが、そのときはツヤがでるその行為を純粋に楽しく感じていたわけです。
祖父への親孝行がそれほどできなかったことへの反省でもあり、僕が靴磨きを続けることで祖父への恩返しになればなぁという思いもあります。
ま、ただそれは自己満足でして、恩返しとは言うものの結構前に祖父は亡くなってしまっているので僕の満足でしかありません。

ちなみに2番目は靴磨きを通して知り合った友人と一緒にイベントを企画して、100名近い方にご来場いただけたことでした。100足磨くというゴールは達成できなかったけど、企画の段階からイベントを終えるまでずっと楽しかった最高のイベントでした。
靴磨きを始めたことで、SNSを通じて同じ趣味を持つ人に出会え、フレンドシップも芽生え、友達は少ないタイプの僕に濃い人間関係と、笑いだけで内容の伴わない最高の会話を経験させてくれました。
そういう人生に関わる大きな出会いを与えてくれたこの靴磨きに感謝をしつつ、きっかけではあったけど結局自分にとって靴磨きという行為自体は人様の靴を磨くわけではないので、やっぱり自己満でしかないなぁと感じます。

靴を通じて企画したイベントで僕は靴を磨きたかったのではなく、彼と一緒に楽しい時間をいかに作るかということを企画し、イベントをやらせてくれませんか?とおしゃれなカフェにメールを送って承諾いただけるプロセスが楽しかったからだし、拙すぎる運営でも当日来てくれた人が酔っ払いながら「最高だった」と言ってくれるのが嬉しかったからなのでした。
人生は暇つぶしだなんて言ったりもしますが、自分だけでなく周りの人も楽しく感じていただける、最高の暇つぶしでした。これを思い返すだけで僕は靴を磨いてきてよかったなぁと思えるし、協力してくれた方々や一緒に企画をしてくれた友人への感謝の気持ちがいまだに湧き上がってくるわけです。

そんな無条件で活力を見いだせるイベントが去年も今年も奪われ、久々にあった友人と内容のない話を肴に楽しく酒を飲む機会も奪われ、なんとなくそういう日々に慣れ、もはやこんなイレギュラーな年が人生のうちに一度はあってもそれはそれかな、なんて他人事のように思ったりすることにそろそろうんざりしはじめています。
だからといって何かを批判する気は起こらず、メンタリストが炎上しても少なからず彼のYouTubeにはお世話になったし、芸人がコンビを解散してもあの番組に出演していた〇〇芸人の皆さんがその魅力を伝える熱量には感動を覚えたし、テレビ番組のコメンテーターがあーだこーだと言っても日本は相変わらず安心安全で臨むの一点張りで、結局自分の身を守ることは自分で、自分をモチベートするのも自分だし、この世の中を楽しく過ごすと決めるのも自分なんですよね。

靴磨きをされている方から、人を喜ばせたい、誰かを笑顔にしたいという想いが感じられると素敵だなぁと思いますし、僕も僕なりの方法でそういう活動がしたい。

ま、世の中の動きがどうであっても、ワクチンを打った左腕から鈍い痛みを感じても、僕にとっては靴を磨くという行為は散漫な集中力をそうさせない効果があるし、心を落ち着ける何かがあるし、その20〜30分間を無条件に没頭させるチートコマンドでもあります。
そもそも履く機会が少ないので靴を磨くこともめっきり少なくなり、まだ履き下ろせてない靴が2足もあるのが不本意だけど、なんかうまく行かないときはとりあえず部屋の片付けと靴磨き。ほんとこれ。

あなたにとって靴磨きとは何ですか?
靴磨きをするのはどんなときですか?

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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