黒の靴が3足くらい揃うと、茶色の革靴が欲しいなと思う時期がありました。
そこで買ったのがこの靴。
今となっては僕の実験材料として裏方で活躍をしてくれている実験くんです。
これは僕の失敗談も含まれているんですが、茶色の革靴を育てることの楽しさを覚えた時のことを是非ご紹介させてください!
この記事は、これから茶色の革靴を買ってみたい!と思われた方に読んでいただいて、少しでも茶色の革靴の楽しさを知っていただけたら嬉しいです!
黒とは違う茶靴の魅力
まずお伝えしたいのは、茶靴があると楽しみの幅も広がるということです!
黒靴と比べると色も違えば、革の質感も違います。
足元の印象も違ってきますね。
茶色の幅広さ
まずは色です!
一言に茶色と言っても千差万別!
いろんな色がありますね。濃い茶色、薄い茶色、黄色っぽい茶色、赤っぽい茶色などなど…もうこれだけで一気に幅が広がりましたよね。
ブラウン以外にも、ライトブラウン、ダークブラウンがあったり、ボルドーやバーガンディーと言った赤系の茶色があったり、コニャック、マホガニー、タバコブラウン系の黄色っぽい茶色もあったり…
とにかく、茶色と一括りにするのは申し訳ないくらい幅が広いです。
革の風合いを楽しむ
茶色の靴は黒の靴よりも革の風合いが出やすいです。ということはつまり、黒い革靴よりも経年変化も目立ちやすいと考えて良いのではないでしょうか?
革の質感、ツヤ、色合い、シワ、使い込まれた感じ…それら全てが黒い革靴よりも顕著に表れます。
その分、愛着も感じられるようになるし、何よりその経年変化を楽しむことができます。
黒の革靴にももちろん『育て甲斐』はあるんですが、茶色の革靴はそれが顕著です、という話ですね。
コーディネートの幅も広がる
ファッションに疎い僕があんまり話をしたくないところなんですが…笑
黒の革靴と茶色の革靴だと、やはり見た目の印象も違いますね。黒はやっぱり、ビジネス!フォーマル!って感じが強くなりがちです。
足元が引き締まる気がするので、僕は黒い革靴が大好きなのですが、茶色の靴を買ってみていろいろ考え方が変わりました。
前職はスーツを着ない仕事だったのですが、紺やグレーのパンツに茶色の靴を合わせてみたり。ジーパンに茶靴を合わせてみたりと。
茶色だと若干カジュアルなイメージになるので、カラフルな靴下でおしゃれをしてもいいんでしょうね!
黒の靴ならきっとどんなパンツを履いてもいいんでしょうけど、茶色だと合うもの・合わないものもあるだろうし、そんな難しさもありますね。
最初はお手入れが難しいかも
しかし、革の表情がわかりやすいがゆえの難しさもあるわけです!
単純に外からの刺激に対してはすごくデリケートなので、シミ、色落ち、変色、そしてキズなどが目立ちます。
順番にご説明していきます。
シミや汚れが目立ちやすい
雨によるシミ(雨染み)や汚れが目立ちやすいです。
また薄い茶色だと、雨だけじゃなくて油汚れなんかも残りやすいです。ちょっと食べ物を落としただけで、すぐにシミになったりしますね。
黒の靴は黒のクリームでシミも汚れもキズも埋めてしまえばいいのですが、茶色の革靴だとなかなかそうはいきません。
あと、キズも目立ちやすいです。これは幸い小さなキズだったんですが…
周りは別に人の靴なんてそれほど見てないとおもいますが、自分の気持ちが下がりますよね。笑
変色もしやすい
外からの刺激は、何も雨や汚れだけではありません!
クリーナーやクリームのお手入れもちょっとした変色の原因になりことだってあるのです!
上の写真はほとんどお手入れされていなかった靴にクリームを塗った時の変色です。
革が乾燥していると、クリームの油分などを吸って革が変色しやすくなります。
なので、お手入れを怠った靴にクリームを入れる時は、まず見えないところで試してからクリームを塗っていただき、変色が気になるようなら少しずつ塗っていただくか、変色しにくいデリケートクリームを試してみてください。
そして例えばワックスを落とすとき、クリーナーでつま先周辺をゴシゴシこすってしまうと、一瞬で革を傷めてしまいます。
革が傷んでしまうとうっすらあとが残る場合もあります。そうなるとワックスで覆って隠すしか手はありません。
シミも変色も、僕は何度も経験してその度に焦って補修をしようとして失敗してきました。
そこから学べることも多いのですが、やっぱりなるべくそうなるのは避けたいです。
油分が少なめなので、変色しにくいデリケートクリームのご紹介はこちら
おすすめのデリケートクリーム
履く日が限られる
なんて言ってるとせっかく買った茶色の靴を履く日が限られてきます。笑
やっぱり雨の日は気軽に履けないですし、ぶつけてキズをつけたりしないよう、歩き方にも気をつかうようになります。
それも楽しさだったりします。
逆に晴れの日は思う存分茶色の革靴を履いてください!!
磨きの幅も
靴磨きの幅も広がります。
クリームもワックスも色がたっくさんあるし、仕上げの方法にもバリエーションをつけることができるので、いろんな仕上げ方を楽しむことができます。
クリームの色
まずはクリーム。
革の色にあったクリームを選ぶのももちろんいいのですが、あえて無色のクリームを使ったり、濃い色、薄い色を選ぶこともできます。
それで徐々に色の変化を楽しんでいく。そんな楽しみ方もあるのではないでしょうか?
先ほども靴の色のところでご紹介しましたが、クリームにもいろんな色があります。
※こちらの色はあくまで一例です
普段のお手入れに関しては、こちらの記事をご覧ください!
ツヤの出るクリームの塗り方や、ブラッシングについてもご紹介しています。

ワックスの色
以前中古で買ったこちらの靴。
小さなキズや跡が残っています。その跡をあえて残すように、最初は無色のクリームでお手入れをすることに決めています。
つま先を少し濃い色で仕上げるアンティーク仕上げは大好物ではありますが、必ずしもアンティークだけが正解ではないと考えます。
もっといろんな楽しみ方があっていい。
ナンバーワンじゃなくてオンリーワンです!笑
黒の靴に青系のクリームやワックスを使う方もいらっしゃいますが、茶色にそれ以外の色を使ってもいいんですよね。
でもそれが楽しい
正直いろいろ大変です!
まぁ面倒。笑
ただ、twitterとかインスタの人様の投稿を拝見すると、履きこまれて磨き込まれた艶やかな靴が否応無しに出てきます。
丁寧に履きこまれた靴は、もうパッと見ですぐにわかります。
何かその靴が放つ魅力があるからです。
だから、それを目指して日々茶色の靴と向き合い、茶色の靴を育てていくのです。僕はそこに楽しさを感じています。
まだ茶色の靴お持ちではないという方も、是非茶色の靴にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
別に茶色でなくてもいいと思います。赤でも青でも、いろんな色がありますからね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い靴に出会えることを願っています!

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毎度拝見させていただいております!
茶色の靴磨くの楽しいですよね(*^^*)
傷をあえて残して磨くのも
最近は僕も楽しめるようになりました♪
少し傷があると
つま先部分に色ムラがでるので
薄くワックスで仕上げると
木目調みたいに見えて素敵です笑
そらさま、コメントありがとうございます!
僕も以前は傷やシワ、色ムラを隠すように手入れをしていましたが、最近はそうではない磨き方も楽しめるようになりました!
いろんな楽しみ方があっていいですよね!正解はありませんからね!
これからも是非楽しんでくださいね♪