『夢をかなえるゾウ』という本の冒頭に、靴を磨きなさいという課題がありました。どういう話だったかは忘れましたが、この本では靴を磨くことを人生を変えるきっかけのひとつとして取り扱っているのは確かです。
靴を磨くことと出世と何の関係があるんだ?と思っている方に読んでいただけたら嬉しいです。靴を磨くことに今までとはちょっと違った価値観を見出していただけることを願ってこの記事を書きました。綺麗な靴と仕事の関係について、少しだけ個人的な想いも交えつつご紹介したいと思います。
短い記事なのでよければお付き合いください。
足元を見る・見られる
靴が相手の情報の90%を読み取る要素であるというカンザス大学の心理学者の研究結果があるようです。
具体的には、性別はもちろんのこと、年齢、収入、そのときの感情や性格などが靴を見るだけで判断できるという研究結果です。
これ、すごくおもしろいと思うんです。いやいやそんなわけあるはずないでしょって。90%は言い過ぎでしょって。笑
足元を見るといえば、よく例に挙げられるのはホテルマンの方やホステスさん。彼らは足元を見て、その人が出世するか判断されると言うのはよく聞く話です。深くは言及しませんが、この場合、お客さんがお金を持っているかどうかを判断するひとつの判断材料になっていると考えてよいでしょう。
『足元を見る』というのはひとつの慣用句のようではありますが、ま、とにかく一部の業種によって人によって、靴(足元)というのは人を判断する上で、非常に信憑性の高い要素として認識されているのは間違いなさそうです。
靴を磨いたら出世する?
靴を磨いたら出世する?なんてそんな話あるんでしょうか?
靴磨きをすることが直接的に出世や仕事の成果につながるわけではないと僕は思います。きっとこの記事にたどり着いたあなたもそう思っているんじゃないかと思います。
仮に出世した人全員が靴を磨いていると仮定しましょう。そんな社会だったと仮定しましょう。
その場合、立場的に人の上に立つような方々は、自分たちも上の人の足元を見て育ってきただろうし、もしかしたら上の人から靴を磨けと言われたかもしれない。また、他人に対しても成長(出世)の余地があるかどうかの判断材料のひとつとして靴を見ている可能性もあります。
つまり、靴を磨くことに価値が見出せる人は、すでに靴を磨いている人から注目される可能性が高いということです。それはすなわち出世するチャンスがあるかもしれないということ。
また、靴が綺麗な方の多くがそうだと思うのですが、絶対に靴を踏まれたり蹴られたくないです。
すごく気をつかって歩くようになるし、そのおかげで所作にも気を遣うようになります。あと、電車でも足を投げ出して座ったり足を組んだりしません。
同じく手入れされた綺麗な靴を履かれている方は、やはりスーツやタイにも気をつかわれている方も多いという印象です。オシャレでなくても相手に不快感を与えないような、きちんとした服装をしている場合が多いです。つまりそういう方は周りに対しても気配りができる人でもある思うのです。
むしろ靴を磨くよりそっちの方が大事。笑
でもとにかく、靴が綺麗であるということはお客さんに対しての敬意というか身だしなみという意味での気遣いでもあるのは間違いありません。
明日大切なプレゼンがあるから靴を綺麗にしていこう、という発想は、明日のプレゼンの資料もう一度見直しておこう、というような準備にも近い思考のような気がしませんか?それってつまり仕事がデキる人になる第一歩だし、その先に出世が待っているというのは想像に難くありません。
大事なことを見極めてしっかり準備ができる人は、いずれ仕事でも結果を出すでしょうと、そういうことです。
最後に
靴を磨いたら出世するかと言われればそうではないのですが、靴を磨くことで育まれる価値観や信念というのもがあると思っています。
靴を磨くというのは、革靴を仕事道具のひとつと捉え大切に扱うということ。ものを大切に扱うことで愛着や価値観を育み、さらには周りの人やものを大切にすることもできると思うのです。
街ゆく人の靴を見てみるとおもしろいですよ。綺麗な靴をお召しの方から何か感じるものがあるかもしれません。
『夢をかなえるゾウ』もよかったら読んでみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。

COMMENTS コメントを投稿する