シューズラックの前で、しばらく動けなくなった。
ホコリをかぶった靴が、何足もある。
買ったときはあんなに嬉しかったのに、今は申し訳ない気持ちで眺めている。
自分の靴に対するワクワクを忘れてることに、本当はうっすら気付いてたけど見て見ぬフリをしてました。
ブラウンスエードのローファーみたいな、僕が使いやすさを感じる靴で、なおかつデザインも履き心地も気に入ってる靴だと、ついそればかりを履いてしまう。
そうなると、必然的に履かない靴が出てくるわけで、その靴を自分の洋服にどう合わせるのか、どんなときに履きたいのか…というちょっと頭のカロリーを使う判断が後回しになりがち。
だいぶ減らしはしたものの、まだ30〜40足ある靴の大半が、育ちきらずホコリをかぶっているという、革靴愛好家を名乗っている身としてはなんとも嘆かわしい状態がもうけっこう長いこと続いてる。
一方で、最近洋服は少し増えました。
昔の洋服はもうごっそり処分した。セカストとかに持っていけばそれなりのお小遣いにはなったんじゃないかと、後悔するくらいは処分した。
特にパンツは、丈や裾幅も若い頃の好みとは変わってきたので、それに伴い靴の好みもここ数年でかなり変わった実感もある。
歳を重ねるにつれて、ツヤ感の強い素材より、落ち着いた質感のものやマットな質感の素材を選ぶようになったし、ドレス感強めのものよりもカジュアルな要素の強い靴を好むようになりました。
ま、スムースレザーのドレスシューズ、特に紐靴は30代前半で結構買って、それなりに持っているからというのもあるかもしれないけど。
スエードもけっこう増やしたので、次は「ブラウン系の上品型押しのタッセル」があったらすごく便利なのになぁとぼんやり思い、シューズラックの前で靴を眺めてみたのですが…
「そっか、全然履けてない…」
と固まってしまい、ケアすらも満足にできてない靴に対してちょっと申し訳ない気持ちになったのでした。
ブラウンの型押しは絶対に使いやすい。それは間違いない。今すぐにでもほしい。
でも思えば、無いもの・足りないものばかりに目を向けてるなぁと。
恐らく新しい靴を手に入れれば嬉しいし、それはそれで楽しいんだけど、きっとまた履かない靴が1ペア増える。
せっかくこんなに靴があるんだから、もう少しこの靴たちの出番を増やすように頭を使ってみたらおもしろいんじゃないか?
いやむしろ、新しい洋服も増えたわけだし、その洋服と相性がいい靴だってあるんじゃないだろうか?
みたいなそんな気持ちの変化がありました。
どうせいつかは上品系ブラウン型押しタッセルはオーダーするんだろうけど、今ある靴ともう一度しっかり向き合って、丁寧に履いていく過程を改めて楽しんでみたいなぁと。
そんなふうに考えはじめると、途端にこのシューズラックにお宝が眠っているかのような高揚感を覚えたのでした。腹の下のほうからじんわりと湧き出てゾクゾクする感じ。
新しく届いた家具を組み立てるときのあのドキドキ感とか、子供と一緒にレゴブロックを組み立てるときのようなワクワク感みたいな。
そいえばこの靴、まだ馴染みきってないんだよなぁ…とか
甲の靴はどういう洋服に合わせるのがいいかなぁ…とか
そんなことをなんて考えながら、シューズラックとクローゼットを行ったり来たりする。
昔はこういうのを純粋に楽しめていたなぁと、当時の気持ちを思い出して少し新鮮な気持ちになりつつも、そういうのを忘れてしまってたんだなぁと少し自分の変化に対しても寂しさを覚えたりする。
昔はそういうのが楽しくて、インスタやったりブログ書いたりしてたことを思い出し、子供が生まれたり(もう5年も前のことですが笑)、仕事の仕方が変わっていったりしたことで、普段何気なく過ごしている自分にも変化があったんだなぁ、そしてその変化が結構積み重なったのかなぁと、それなりの時間の経過を感じました。
ぼーっと生きてると(割と日々一生懸命生きてるんですが笑)、そうするとつい自分の気持ちや感情の変化なんて全然気付けないし、もし気付いたとしても見て見ぬふりをしてしまう。
そのときの記憶や感情、考えてることなんかを靴の写真と一緒に書き残していったら、後から自分でも読み返したくなるかな、なんて思ったりして、今この記事を書いています。
先日の保育参観で着た、チノとオックスフォードのボタンダウン。
洋服があまりにもシンプルなので、厚みがあってツヤっぽい、カジュアル感強めのローファーです。
コードバンらしい大きなシワとツヤもたまにはいい。
そしてこの分厚いサドルも。
保育園の活動を一生懸命やっていた息子が本当に誇らしかった。そしてパパを見つけてニコッとしたときの顔もよかった。
子供の行事は、ローファーかレイジーマンでいきましょうね。紐靴履くと園や学校の玄関で行列ができますよ。
白くなった甲を少しだけオイルアップのが楽しみです。























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