脱ぎ履きが楽で、足元も軽くキマるローファーも、まだまだ好んで履いていますが、ローファーばかりだと疲れるお年頃になってきました。
僕は身長がそれほど高くないので、若い頃は「大人っぽい格好」に憧れてました。
それで昔はスーツをオーダーしたり洋服をたくさん買ったりもしましたが、結局30代後半になりその頃に買った洋服がことごとく稚拙な選択であったように思えて、最近ほとんど処分しました。
そんな中、最近は長く愛用できるものを中心に身のまわりのものを選びつつ、楽な靴…言い換えれば今までのように「頑張りすぎない靴」が増えていっているように思います。
今回の靴
- Brand : FUGASHIN
- Model : TOJOTEI-R
- Style : Apron Front Derby
- Leather : Suede Brown
- Size : 5
- Sole : Norwegian Welted + Original Bubber Sole
スエードでノルウィージャン
FUGASHINのこちらの靴。
ご覧の通り、ブラウンのスエード、ノルウィージャンウェルト製法、ラバーソールと、雨でも安心という言葉が真っ先に思い浮かぶ、そんな靴です。
そんな靴ですが、「雨でも安心」というのはあくまで副産物的なものでしかなく、それ以上に履き心地がすごくラクだったことを強くお伝えしたいのがこの記事の目的です。
ゴム底って今までそんなに選んで来なかったので、すごくいろんな種類のものを知っているわけではありません。むしろ、ぱっと見で重そうだなって思っても実はめっちゃ柔らかいみたいな、ギャップを感じさせるゴム底って結構たくさんあるなぁという印象で、やっぱり革靴って履いてみないとわかんないよね!という結論に落ち着きます。
こちらがまさにそんなゴム底でございました。
FUGASHINのオリジナルラバーソールで、ぱっと見重めな印象ですが(重さはそれなりにありますが)、これがめちゃくちゃラクでした。
以前修理屋さんでソールをカスタマイズしていただいたとき、ゴム底の性質のひとつに「ねばり」という表現をされていました。つまり屈曲性のよさ、みたいなものです。
このソールはすごくねばりがある印象。
履き始めからぐにゅっと靴が曲がります。
ソールの話からさせていただきましたが、おそらくアッパーがスエードであることも足あたりがよくストレスを感じさせない原因かと思われます。
甲低め、かかと小さめ
前足部は幅がありますが、甲は比較的低めで、かかとは小さめな木型という印象です。
僕の足は、第二から第三の甲にかけて少し高いので、外羽根とスエードがそんな足を優しく包み込んでくれるみたいなそんな履き心地です。
こんな足です
まわりくどい言い方になりましたが、つまり木型が僕の足に合ったということです。
かかとも比較的小さめで、収まりがよかったです。
以前から展開されているUチップのモデルからノーズを少し短くされたとのことで、トウシェイプは少し短くころんとしたかわいらしいシルエットになっています。
なので、ドレス感はかなり控えめです。
スタイリング
という感じで機能性は抜群かと思いますが、このノルウィージャンのナチュラルなステッチは、やはりカジュアルな印象になります。あと、ツヤ革じゃないことと、丸みの強いシルエットもドレッシーな印象を薄くする要因かと思われます。
なので、個人的にはデニムに合わせるのが一番しっくりくるポジションの靴です。
ただ、インスタを拝見してるとパラブーツをジャケパンで合わせられてる方も多くいらっしゃるので、そんな履き方もあるんだろうなぁと思います。
先日、デニムにこの靴を合わせる動画を撮影してみましたので、よければご覧ください。
少し前に、FUGASHIN のインスタアカウントにノルウィージャンのモデルがいくつか投稿されていて、とてもおもしろかったです。
企画中(試作段階?)の商品もいくつか投稿されていましたが、こだわった仕様のものもいくつかあったり、他のブランドがやってないちょっと尖った靴とかもあったりで、技術の幅広さを感じました。
そもそも、グッドイヤーもノルウィージャンも、ボロネーゼもハンドソーンも幅広く展開されているブランドってそうそうないですよね。
インスタ:@fugashin_tokyo
一部の百貨店やセレクトショップでFUGASHINの取り扱いがあるとのことですので、是非ご覧ください。

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