シューキーパー

シューキーパーの素材・種類の違いと選び方(シューツリー)

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シューキーパー

靴のお手入れの最も楽しい瞬間のひとつ。
それはシューキーパーを入れて、靴をしっかり伸ばす瞬間と言っても過言ではないのではないでしょうか?
そのためには、靴をしっかり伸ばして本来の靴の形を保つことができるシューキーパーを選ぶ必要がありますね!

 

というわけでこの記事では、シューキーパーの素材や種類と、何より大切な『シューキーパーの選び方』をご紹介しています!

靴に合うシューキーパーを選んで、是非シューキーパーのかかとをグッと押し込んだ時の快感を味わっていただきたいと思います!
是非参考にしてみてください!

 

 

 

木製シューキーパーの種類と価格

 

木製シューキーパーの種類と価格についてご紹介します。ここでは4つ。
価格についてはあくまで参考程度にお考えください。

 

  1. シングルチューブタイプ
  2. ダブルチューブタイプ
  3. ネジタイプ
  4. スプリングタイプ(バネ式)

 

シングルチューブタイプのシューキーパー

 

シューキーパーの前と後ろの木材を、一本の金属とバネでつないだタイプのものです。
つま先が左右に分かれていて、靴の中に入れるとそれが左右に開きます。

 

主につま先部分に木材が使われているため、細身で高さが低めの靴に適しています。
ローファーや紐のない靴に適したシューツリーです。

 

値段は¥2,000〜¥5,000が相場といった感じです。

 

ダブルチューブタイプのシューキーパー

 

こちらもつま先の木材が分かれており横方向のバネのテンションをかけられるのと、前後をつなぐチューブが2本あるので縦方向にしっかりと均等なテンションをかけることができます。
また、シングルチューブに比べて、靴の甲やかかとにしっかり木材が使われているため、靴全体形にテンションをかけられるシューツリーです。

 

やっぱりこれを一番おすすめしたい!!
ちゃんとしたシューキーパーを使うのって、靴のテンションだけでなく自分のテンションも上がりますからね!(ドヤ

 

値段は¥2,000〜¥7,000が相場といった感じです。もちろんもっともっと高いものもありますが、ダブルチューブでも割と安価なものはあります!

 

 

ダブルチューブのおすすめのシューキーパーはこちらです。
こちらがすこし丸い形状。

 

こちらは少し細めの設計です。

 

ネジ式のシューキーパー

 

ネジで前後の木材の幅を調整することができるため、靴に対して適切なテンションをかけることができます。汎用性が高いシューツリーです。

 

つま先部分にバネが使われていますが、甲やかかとだけでなく、靴全体に沿って木材がつかわれているので、ダブルチューブよりさらに靴をしっかり固定することができます。

 

ただし他のシューツリーより比較的お値段は高め、という印象です。
¥6,000〜¥9,000が相場といった感じです。

 

スプリング(バネ式)のシューキーパー

左:IKEA、中央・右:ダイソー

 

かかと部分とつま先部分にテンションをかけられますが、縦方向に過度なテンションがかかります。
サイズは選ばない汎用性の高いシューキーパーではありますが、柔らかい靴に使うにはテンションが高すぎるため不向きです。

 

 

値段は、数百円〜¥2,000が相場といった感じです。

 

 

木製シューキーパーの素材

 

一般的な木製のシューキーパーの素材ごとの特徴についてご紹介します!

 

シダーやブナなど、材質の違い

 

シューツリーにもいろんな種類の木材が使われています。
それぞれ特徴が違ったり見た目も違うのですが、まぁ参考程度に読んでいただければ結構です!笑
木材で選ぶのって結構難しかったりするので。

 

木材 特徴
シダー 香りがあり、防臭・殺菌効果に優れる
ブナ 耐久性があり、腐りにくい
カバ 耐久性があり、高コスパ
ライム 軽く、耐久性もある

 

シダー

一番の特徴は香りです!
耐久性に優れた針葉樹の素材として有名でもありますが、シダーツリーは香りも特徴で、防臭効果・殺菌効果が期待できるシューツリーをよく見かけます。その理由から、シューツリーはシダー!というシダーユーザーが多い素材でもあるようです。

 

ブナ

一番の特徴は耐久性です!
イギリスの靴メーカーが革靴の木型に使っていた広葉樹の素材でとして有名です。その木型は何十年も使われるものなので、耐久性に優れていて朽ちにくく腐りにくいという特徴があります。

 

カバ

一番の特徴はコスパです!
フローリングなどの建築資材にも使われる落葉広葉樹です。耐久性もありながら、軽さも十分なコストパフォーマンスの高い素材です。

 

ライム

一番の特徴は軽さです!
ブナに近い耐久性もありながら、その軽さで人気を集める落葉高木の素材です。軽いので、靴を持ち運ぶ際には重宝します。

 

ニス仕上げか素のままか

 

ちなみに、シューキーパーにはニスを塗って艶っぽく仕上げてあるものと、素材そのままのものがあります。

 

仕上げ メリット デメリット
ニス 高級感のある美しい仕上がり 吸水性・防臭効果は薄い
吸水性・防臭効果は高い 多少汚れやすい

 

吸水性と防臭効果については、素材のままの仕上げだからといってそれほど高いかというと、個人的にはそうではない気がします。
例えば雨に濡れた靴に木製シューキーパーを入れると乾きが良くなるかというと、全くそんなことはなく、むしろ入っていない状態の方が乾くのは誰もが想像できそうなものです。

 

なので、すごく違いがあるというよりはどちらかというと好みで選んでもらうのが一番いいと思っています。

 

 

プラスチック製のシューキーパー

 

左のようなバネタイプのものもあれば、右のようなサイズを調整できるものもあります。
長さが調整できるものは靴に過度なテンションをかけることなく靴の形を整えます。ネジ式のものより調整幅が広いです。(21〜27cmほど調整できます。)

 

また、プラスチックは木製のものよりも軽量で携帯できるので、出張や旅行のときに重宝するシューキーパーです。
さらに、木製のものより通気性が確保できますし、何より安価です。ときどき高いものもありますが、値段の相場は数百円です。

 

プラスチックは軽量で持ち運びも便利

 

プラスチックのシューキーパーのメリットは安価であること以外にも、軽量なので持ち運びが楽なことが挙げられます。
旅行や帰省、出張など、木製の重いシューツリーを持って運ぶのが大変な時には非常に重宝します!

 

僕も連休で実家に帰省するときなどは、プラスチックのものを持っていく場合が多いです!ノートPCやカメラとか充電器とか、靴以外にも重たいものってたくさんありますからね!

 

安いものならサイズ変更できるものを

安さを重視してシューキーパーを選ばれるのであれば、長さを調整できるものやサイズフリーのものを選ばれるとよいでしょう!

 

 

例えば、こちらのスコッチグレインの靴に必ずついてくるシューキーパー。これは穴の位置でシューキーパーの長さを変更できます。

 

なので、長期休暇などで革靴を複数持っていく場合、長さの変えられるシューツリーがひとつあればとても便利です!
サイズは同じでもブランドやデザインが違うと、ちょうどよいシューキーパーのサイズも変わったりしますからね。

 

 

シューキーパーの選び方

 

さて次に、シューキーパーを選ぶときに気にすべき3つのポイントをご紹介します。
ここからが本題!一番大切な部分です!

 

  1. 甲の履きジワが伸びている
  2. ボールガースが張っている
  3. かかとを面で捉えている

 

せっかく高い靴を買って、木製のシューキーパーを使われるのであれば、ちゃんと靴にあったものを選んでいただきたいからです!靴を買う時、お店の店員さんに選んでもらうのも良いですが、ご自分でも確認されることをおすすめします!

 

ピッタリのシューキーパーで靴がしっかり伸びる瞬間ってすごく気持ちがいいですよ。

 

①甲から羽根の付け根にツリーが当たっている

 

何よりこれが一番大事です。甲の革にシューキーパーがフィットしてシワを伸ばせているかということ。
甲から羽根の付け根にツリーが当たっていて、アッパーとシューツリーの間に隙間がないことを確認してください。

 

シューキーパーが大きすぎる場合は靴に入らないのですが、シューキーパーが小さすぎる場合は甲の革を十分伸ばしてくれません。
この部分をしっかり支えて、履きジワが伸びていることを確認してくださいね。

 

②ボールガースが張っている

 

親指の付け根から小指の付け根のラインを『ボールガース(ボールジョイント)』と呼びますが、この部分は歩行の際一番屈曲するラインです。
①の履きジワを伸ばすためにもボールガースの部分にツリーがフィットして、その部分をしっかり伸ばせているかというのは履きジワ予防のために大切なポイントです!

 

③かかとを面で捉えている

 

かかとも、靴の曲面とシューキーパーの曲面がしっかりフィットしているかということも大切です。
シューツリーに使われているバネのテンションの強さも様々なので、しっかり面で捉えているかどうかで靴への負担が軽減できます。

 

テンションは若干きつめがおすすめ

「あれ、シューキーパーちょっと大きめなんじゃないの?」というように、シューキーパーを購入されてちょっと不安に思われてる方もいらっしゃるかもしれません。

 

靴にある程度テンションがかかってもそれほど簡単に革は伸びません。なので、ある程度はしっかりテンションがかかるシューキーパーを選んでも大丈夫です。
もちろん靴に入らないほどのシューキーパーではいけませんが、靴に入れるときに力がかかるものを選んでも、サイズに支障をきたすことはほとんどありません。

 

ダイソーの安いシューツリー

しかし僕の経験上、バネタイプのものはテンションがかかるところとかからないところが極端なので、靴に側面に伸びシワがついてしまったことがあります。
割と柔らかめの革の靴だったこともありますが、それ以来バネ式を使うのは避けています。

 

こんな感じです。

 

 

 

ちなみにこれはダイソーのひとつ150円のシューツリーです。(両足買ったら300円です!安い!)

 

靴のサイズを伸ばしたいという場合は専用のストレッチャーを使うわけですが、0.5〜1サイズ伸びるのが限界と言われています。
ストレッチャーでさえそれくらいしか伸びないので、シューツリーではほとんど革は伸びないと思っていただいて良いと考えます。

 

革って案外丈夫なんですね!

 

 

シューキーパーのメンテナンス

時にはシューキーパーもお手入れをしてあげましょう。

 

ホコリを落として定期的に干す

 

保管状態によっては隙間にホコリが溜まってしまうこともあります。
ホコリとは言え細かい繊維の集まりです。ホコリが革に付着したまま放置すると、革が保つべき水分や油分を吸い取ってしまいます。

 

また、木材をリフレッシュさせるために、天日干しをしてあげるのもよいでしょう。
あまり見たことはありませんが、木材によっては天日干しで急激に木が乾燥するとひび割れてしまうものもあるそうです。
なので、不安な方は風通しの良い日陰で乾かしてあげてください。

 

汚れやカビも拭き取って干す

 

多少汚れることもありますし、時にはカビが生えてしまうこともあります。
汚れ程度なら固く絞った濡れタオルなどで、カビが生えてしまった場合は消毒用アルコールをつけて拭き取りましょう。

 

もちろんその後しっかり干しましょう!

 

紙やすりなどで香りを取り戻す

シューキーパーによっては防臭効果の高い木材を使っているものがあります。
しばらく使っていると効果が薄れてくるので、紙ヤスリのようなもので少し削ってあげると香りを取り戻すことができます。

 

 

最後に

ここまで読んでくださった方は、シューキーパーの特徴や選び方についてご理解いただけたのではないでしょうか?

 

最初は、全ての靴に高級なシューツリーを買わなくてもいいかもしれません。でも、やはり個人的には良い靴を購入されるタイミングで一緒にシューツリーを買ってもらいたいです。

 

その方が絶対長持ちするし、きっと愛着も湧きますからね。何よりシューキーパーを入れるときの気持ち良さ・満足感を感じられます。
これ大事!

 

 

是非お持ちの革靴に合うシューツリーを探してみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

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