サルトレカミエ × ナカダラスト シューツリーを作った中田靴木型製作所に話を聞いてきた

 

R&Dから販売されいているサルトレカミエ [Sarto Recamier] のシューツリー。
我々靴好きにとっては馴染みのある商品だと思いますが、そのサルトレカミエにナカダラスト [Nakada last] コラボのツリーがあることはご存知でしょうか?

 

 

 

今回はご縁があって中田靴木型製作所の中田さんにお話伺ってきましたので、木型マニアさん・シューツリーコレクターさんは是非ご覧になってみてください。

 

 

中田靴木型製作所とは

 

創業101年の歴史を誇る中田靴木型製作所さん。

 

葛飾区の工場で木型の製造をされていて、大手メーカーからの依頼で木型(シューツリーではなく)を作られている歴史のある木型屋さんですが、最近では個人のお客さんにも木型を販売されたりもしています。

 

そんな中8〜9年前頃から木型だけでなく、シューツリーの作成・販売もされるようになったそうです。

 

中田ラストコラボの設計秘話

 

R&Dから中田さんにシューツリーを作ってもらえないかという一声からこの商品の開発が始まったようです。

 

日本製のシューツリーが作りたいというR&Dの意向もあったようですが、そこからR&Dがもう少しここを削りたいとか、ここを乗せたいとかそういう要望があって出来上がった製品。
なので、どんな靴に入れることを想定したツリーなのかはR&Dしか知らないわけですが、とは言えもともとのベースになったシューツリーは長年の木型制作で培った中田さんのシューツリーがもとになっているわけです。

 

そのあたりの木型設計の考え方なども、できるだけ素人にもわかりやすいかたちでうかがうことができました。

 

木型がもとになったツリー

 

当然のことながら木型はあくまで靴を作るためのもの。
一方でシューツリーは靴の形を保つためのもの。

 

どちらも靴の中に入れるという意味では用途は同じようですが、シューツリーはそれひとつでいろんな靴に対応させる必要があるわけです。
木型ごとにそれぞれシューツリーを作るとなると、メーカー側も手間とコストがものすごくかかるわけですからね。

 

なのでシューツリーは、ある意味どの靴にも合わないんだけど、靴を伸ばす(シワを伸ばして革を張るイメージ)という意味では大切な部分をツリーの形として残しておく必要があるわけです。

 

要するに出し入れをしやすくして削りすぎてしまうと、十分に革が張れない部分が出てきてしまうというか。テンションをかけるべき場所を把握しておかなければいけないというか。そんなイメージですね。
それは先ほども言ったとおり、木型屋さんであるからこそのノウハウだったりするわけです。

 

ただ、ここで話をしている『合う・合わない』というのは、かなりレベルの高い話です。
もしかしたら我々一般の靴好きが理解するのは少し時間がかかる話なのかもしれません。

 

かかとの形状

 

まずエドワードグリーンのこちらのシューツリー。
複数の木型のツリーを兼ねているようですが、このツリーのかかとの形状は確実に靴(木型)の形状には合っていません。

 

というのは購入当初はかかとの先端はもっとキュッと締まっていたんですが、このツリーはその締まりをばっくり広げる形状のものでした。(純正のツリーなのにもかかわらず!笑

 

 

しかし、靴は履かれるとかかとが広がるわけです。
でもかかとが締まっていたほうが、足のそもそものかたちには合いますから、キュッと締まったかたちに戻してあげるのがツリーの役割でもあるわけですね。

 

サルトレカミエの中田ラストコラボのツリーは、かかとの形が木型そもそもの形になっています。

 

 

こういうところです!おわかりいただけますよね。
どうせ伸ばすなら靴にぴったり合った形で靴を伸ばしましょうと、そういうことですね。

 

安い = 悪いというつもりはありませんが、木型屋さんだからこその目線でそういう細かい部分にこだわりを持って作られているツリーなんです。

 

 

土踏まずの出っ張り

この部分

 

安価なシューツリーは出し入れのしやすさを考慮してか、この部分が削られています。
ただ靴の木型は、底付けをしたり靴の安定性を重視する関係で、底が平らになっています。

 

だから本来はその部分もしっかり伸ばしてあげる必要があるようです。(全然知らなかった
その部分が伸びてないと、土踏まずの少し前のあたりに履きジワができやすいんですね。

 

 

 

中田ラストコラボのツリーはそこまでしっかり考えられて作られていると。
そういうことです!

 

サイズは0.5刻み

 

SMLや1.5cm刻みのサイズ展開のシューツリーも世の中にはたくさんありますが、こちらの中田ラストコラボのツリーは0.5cm刻みでの商品展開です。

 

とは言え25cmの靴でもブランドによって、木型によって大きさは微妙に違います。
しかしこちらはネジ式のツリーなので、細かいサイズ展開に加えてネジで微調整もできるという。

 

三越とか一部の東急ハンズとかで販売されているみたいなので、気になった方は是非実際に合うものを探してみていただけるといいと思います。
僕もUK5の靴に入れさせてもらおうと思ったのですが、サイズは24〜27cmまで(計6サイズ)なので、僕の23.5cmは残念ながらなかったみたいです。
ゴールデンサイズの方、おめでとうございます(妬

 

 

お値段は30,800円とかなり高級ですが、木型屋さんのノウハウの詰まったシューツリーです。

 

 

ショールームは圧巻!

右、中田さん

 

ショールームも見させていただきましたが、圧巻でした。ものすごい数の木型!

 

例えば個人のお客さんでもこの中から木型を選んでその複製を注文することは可能です。浅草の展示会などにも一部を出展されているようです。

 

 

ただ、この木型は絶対におふざけですよね。笑

 

釣り込ませる気、ないですよね?

 

木型工場

 

やはり100年以上の歴史があるので、このような機械らしい機械もあれば…

 

 

こんな最新鋭のマシンまで、木型やシューツリーを削るための設備が備わっています。広い工場です。

 

 

 

これを削って木型とかシューツリーができるんですね。
中田靴木型製作所さんのインスタの投稿がすごくわかりやすいです。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

👞 新しいオリジナルラストです。 New one.

(株)中田靴木型製作所(@nakadalast)がシェアした投稿 –

 

 

木型の底につける鉄板もありました。

 

 

木型の複製も可能

靴が作りたい人からの木型の注文もあります。例えば木型って片方削ったらもう片方の足も削らなければいけません。
それってけっこう大変らしくて(僕も半ば挫折してしまったんですが)、そんなとき片足だけ削った木型を持って行って反対の足を作ってもらう、ということをお願いすることはできるみたいです。

 

それ以外にには個人でブランドをお持ちの方が、そのブランドで使用する木型の制作を依頼するとか、そう言ったケースもあるようです。

 

ちなみに、プロでも反対の足を同じように削るのは難しいみたいですね。

 

 

最後に

 

コーヒーもご馳走になりました。
これは嬉しいです!ステッカーもいただきました!

 

 

サルトレカミエのシューツリー、気になった方は是非手にとってみてください。

 

 

 

中田靴木型製作所さんでサルトレカミエのツリーを購入することはできませんが、木型を見たいとか注文したいという方はアクセスしてみてください!

 

 

住所 〒125-0032 東京都葛飾区水元5丁目2−17
営業時間 8:30〜17:30
電話番号 03-3609-0151

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
サルトレカミエのツリーはこちらの記事でもご紹介しています。

 

サルトレカミエ(Sarto Recamier)のシューツリーをレビュー!【サイズ感・評価】

革靴の磨き方もご紹介しています!

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1986.9.25 愛知県生まれ
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