先日こちらの記事でご紹介したイウゲン [Iugen] の革靴届きました。
割と季節を問わず履けそうな僕好みなシンプルなデザインだったのと、とにかく履きやすくてかなりテンションが上がっております。
ローファー党の方は是非ご覧になってみてください。
モンクストラップローファー
デザインはご覧の通りモンクストラップローファーで、ダークブラウンの IG205 という品番のモデルです。シンプルで丸みがあってかわいらしい、もう完全に僕好みのデザインです。ジーパンで履いてもいいでしょうし、ちょっときれいめな短パンで履いてもいいでしょう。
ストラップも細すぎず太すぎず。そして長すぎず短すぎず。この靴における一番重要な装飾です。ストラップの穴は3つありますが、最初から留まっていた2つめの穴でちょうどよいフィット感でした。木型や履き心地に関しては、また後ほど。
シンプルな中にもちょっとした遊びがあって、このバックルの下のダイヤ型の装飾がアクセントになっています。
ゴールドの丸いバックルもシンプルで靴の雰囲気にマッチしています。
全体的な作りも綺麗です。僕はそんなに気にしないほうだと思いますが、仕上げが雑だなぁと思うところは全くありません。
ソールの絶妙な色合い
イウゲンにはレザーソール以外にラバーソールのモデルもありますが、僕は絶対にこのレザーソールのモデルが良いと思ってました。ひとつはマッケイ製法でかつレザーソールの履き心地を体感したかったのと、もうひとつはこのソールの仕上げをご覧いただきたかったからでした。
ま、ソールの仕上げって履いちゃえばそんなに気にしなくなるんですけどね。笑
マッケイ製法ですがヒドゥンチャネル仕様で、この靴は深い緑色。他にも藍色のものなどもあります。
僕の写真だとなんかイマイチなんですが、本来はこんな感じのくすんだ色味です。イウゲンというブランド名の語源はこちらの記事でもご紹介してますが、『日本的な美しさを表現したい』というコンセプトが感じられる色味かと思います。
ヒールは小さめ
ヒールは小さめです。
靴の形を見るとなんとなく想像できますが、かかと(ヒールカップ)が小さめなので全体的に丸みがあってシンプルなデザインなんだけど、野暮ったさは全くありません。
セクシーなのかキュートなのかと聞かれたら、この靴はキュート寄りだと思いますが、でも大人っぽさのあるキュートかと(個人の感想です
履き心地、歩き心地の感想も交えながら、木型についてもご説明させてください。
木型が秀逸!
デザインも個人的には好みだったのですが、それ以上に木型が秀逸でした。
靴下を履かれる方が大半だと思いますが、履き心地に関するご説明は素足で履いているときの感覚です。
一応僕の足のサイズを載せておきます。
JIS規格だとウィズは2E〜3Eです
甲のホールド感
ストラップまわりにはしっかりとしたホールド感があります。
僕は今まで小さめの靴を選ぶことで、甲周りや履き口まわりのゆるさを補ってきました。この靴はサイズ5ですが、そこまでキツくありません。他のブランドだとサイズ5だともう少しキツい靴もあったりしますから。
ですが、歩行時、特に足を蹴り出す時に甲周りにしっかりとしたホールド感があり、土踏まずの前方を補助してくれる感覚を覚えます。
とにかくこのホールド感と補助感がとても気持ちいいのです!
この土踏まず前方の補助感はもしかしたら、このモンクのデザインだからかもしれません。
この部分はストラップの付け根が縫い付けられているので、強度もあるような気がします。このストラップのただの意匠ではなくて、合理的なデザインなのかもしれないなぁと勝手に思っています。
内側のこの部分
ただ何度も申し上げますが過度なキツさはありません。なので、普通に立っているときや座っているときは足を圧迫される感覚はありません。
でも歩行に伴って足を支えてくれる安心感がある。これは想像以上の気持ち良さでした。
履き口浅め
ご覧いただくとわかると思いますが、トップライン(履き口のまわり)はえぐれて浅くなっているようなデザインです。
それでもかかとはちゃんと付いてくるし、不安定さは感じません。キツい靴だと足を蹴り出す時にかかとに圧力がかかって痛いこもがありますが、それも全くありません。むしろ、かかとまわりのフィット感はそのへんのインポートブランドのものより全然いいです。あくまで僕の足に合うっていう話なのですが、この木型は僕以外にも合う方は多いと思います。
あまりの快適さに口元はついゆるんでしまうけど、靴の履き口は全く笑わない。履き口が浅いから笑わないのかな。
この快適さは本来僕がキツめのグッドイヤーを時間をかけて履き慣らした先に求めていた感覚ですが、これが新品の状態で体験できるのは正直ちょっと不安でもあります。
しばらくこの靴を履いて足に馴染んだ後に、ユルくなっていやしないだろうかと…。アッパーもソールも足に馴染んで、少なからず伸びることは間違いありませんから、そのときガバガバになってないかちょっと心配です。
ただ、幸いこの靴はモンクなのでストラップの穴をひとつキツくする猶予がある。なのでそこまで神経質にならず、存分に履いていきたいと思います。
マッケイ製法
僕にとっては何年ぶりかのマッケイ製法でした。
先日、別のローファーが「グッドイヤーなのにソールの返りが良い」みたいな話をしましたが忘れてください。軽率でした。
いや、その靴が柔らかいのは嘘じゃないし、グッドイヤーとマッケイを比べるのも間違ってますが、やっぱりマッケイは圧倒的に柔らかい。
僕はいつも履き下ろす前に部屋履きで簡単にシワ入れ(正確には自然にシワの入る場所を確認する)をするのですが、その時点でソールがめちゃめちゃ柔らかい。つま先の方までしっかり柔らかいです。
お陰さまで快適に、そして何も緊張感のないまま呆気なくシワ入れが完了いたしましたことをご報告します。
スエードのお手入れ
これは別の靴です
僕にとっての2足目となったスエードの靴ですが、スエードリッチモイスチャーを使って、お手入れをしていこうと思います。
スエードはスプレーをシュシュッとしてしてササッとブラシするだけなので、楽ちんでいいですね。部屋履きの段階ですでにかなり気持ちよかったので、プレメンテせず履き下ろしてしまいました。プレメンテ、絶対しましょうね(自戒
※スエードリッチモイスチャーのご紹介はこちら
最後に
ユニオンインペリアルをご紹介させていただいた記事でも書きましたが、木型にこだわっていらっしゃるメーカーだということが身を以て理解できた気がします。
これが ¥36,000(税別)ですから、かなりリーズナブルですよね。百貨店とオンラインショップで取り扱いがあります。
完成したものは動画でもご紹介していますのでよろしければご覧になってみてください。
まだ本格的な夏は始まったばかりですので、夏用のローファー是非探してみてください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
COMMENTS コメントを投稿する