ステインリムーバーとかデリケートクリームでお世話になっているモウブレイですが、あれ?モウブレイってそのふたつしか無いんでしたっけ?という疑問に駆られたのでした。
いや、シュークリームジャーも、ハイシャインポリッシュもあるじゃないか。
シュークリームジャーはもう少し研究が必要なので、またの機会にご紹介するとして、今回はモウブレイのワックス『ハイシャインポリッシュ』について考えてみたいと思います!
ハイシャインポリッシュについて
まずは、成分はこちらです。一般的なワックスの表記と同じですね。
・ロウ(カルナバ系ロウ・パラフィン系ロウ・ワックス)
・油脂
・有機溶剤
カルナバは植物由来のワックス、パラフィンは石油系のワックスです。
他のワックスも配合されているようですね。
楽天のショップからの転載です。
靴のつま先やかかと部分を、ワックスを使用して磨き上げ、部分的に光沢を鋭くしてトーンを出す仕上げの際に使用します。
伸びが良く使用感抜群の天然のカルナバワックスをたっぷりと配合しているので、すばらしい光沢と防水力を付けることができます。
古くからヨーロッパで伝わるクラッシックなレシピで作られたワックスです。引用:楽天ショップ
新品だと使いにくい印象…
以前、このワックスを購入して使ってみたところ、すごく鏡面にしにくい印象を覚えました。
使いにくいというのは僕の慣れの問題なので、モウブレイのワックスが悪いというわけではないのです。ただ僕が他のワックスに慣れていたというだけですからね。
でも、すごくねっとりとしていて他のワックスと違い、なかなか革表面に定着してくれませんでした。
というわけで、せっかく買ったワックスなので、このワックスのいいところを見つけて、そこを褒めて褒めて伸ばす作戦でいこうと思います!!
正規の使い方で鏡面磨き
そもそも使い方が間違ってたみたいです。笑
R&Dのwebサイトを見ると「4〜5分乾かすと作業しやすくなります」って書いてある!
この子の良いところを引き出してあげられなかったのは僕のせいです。
鏡面にしにくいなんて言った僕が間違っていたんです!(なんだなんだ
塗って5分おいてみる。
本当は、4〜5分おいた後、馬毛ブラシで軽くブラッシングすると書いてありますが、馬毛ブラシにワックスがついちゃうような気がしてならないので、そこは勝手ながら割愛しました。
5分程度乾かしたので、水とネルで表面を整えていきます。
お前はいい子だないい子だなと。
偉いな偉いなと。
愛情をたっぷり注ぎます。
でもダメでした。笑
そもそものワックスが柔らかいので塗り足しても、結局また時間をおかねければなりません…。
愛情というのは名ばかりで、結局甘やかしていただけなんですね…
乾燥させるためにこねてみる
買ったばかりのワックスは外側から乾燥していくため、中の方は油分や溶剤が比較的多く残っている場合が多いようです。
なので、ワックスをこねて成分を均等にした上で、しばらく乾かす。
靴にワックスを塗った後に乾かすのを、ここで先にやってしまうというのが狙いです。
つまりは、、毎月お小遣いをあげるのか、一度に一生分のお小遣いをあげちゃうかみたいな
教育方針の違いです
これで数日放置して、1週間程度乾燥を待ちます!
いや、せっかちなので1週間は待てません!
湯煎で熱を加えてみました!
実際のところはどうかわかりませんが、沸騰したお湯に浸すので、沸点の低い有機溶剤だったら気化してくれるかもしれませんね。
固まったので塗ってみる。
水とネルで磨いてみましたが…
ダメですね。笑
何がいけないんだろう…ねっとり感は全然残ってます。
モウブレイのハイシャインポリッシュは、カルナバロウとパラフィンロウが主成分です。
他のロウ分も入っているようですが、詳細は公開されてないのでわからず…
どうも塗ってもベタつきがあるので、油分が多いんじゃないかと推測しています。もしかしたらカルナバロウ自体の粘り気があるのかもしれませね。ちなみにクレムにもカルナバロウは入っていますね。
あと、せっかちなのもよくないと思います。
こういうのはゆっくり映画を見ながら、お酒を飲みながらやるのがよろしいかと。
僕のようなせっかちさんは、他の乾きが早いワックスの方が鏡面磨きをするにはいいかもしれませんね。
気づいたこと
最初は油分だと思っていたこのねっとり感ですが、指についたねっとり感はティッシュで簡単に拭き取ることができたのです。
油分ならもっとベタベタ感が指に残るはずなので、純粋にワックスの成分なのかもしれませんね。(成分に記載があるので、油脂も含まれてるとは思います)
そもそも、このハイシャインポリッシュ。
においは割と控えめで、溶剤や薬品らしいイヤなにおいはありません。
なので、光らせやすい仕様なのではなくて、革に優しい自然な素材が比較的多めのワックスなのかもしれないという気がしてきました。
あと、油分が少なめなら…もしかして?と思って試してみたのですが。
幻かもしれませんが、モウブレイのワックスはステインリムーバーで落とせそうです。笑
どうゆうわけだか、ある程度落ちました。笑
モウブレイ製品で揃えるなら、クリーナーはステインリムーバーだけあれば問題なさそうですね。
モウブレイのデリケートクリームも、シュークリームジャーも水性なので、ステインリムーバーで十分落とすことができますしね!
結論:鏡面は難しいので…
他社のワックスで慣れてしまっているのもあるかもしれませんが、このハイハインポリッシュで鏡面をするのはちょっと難しく感じました。
amazonのレビューでは評価も高いので僕のやり方の問題だと思いますが、素早く鏡面を作るのに適しているワックスではないように思います。
なので、この柔らかい性質を活かして先日磨いていただいた時のように、コバに塗る専用のワックスにしようと思います。
カルナバワックスであれば、革に負担をかけることはそんなにないと思うので。
※左:ワックス塗布、 右:何も塗ってない
気づけばすごくマニアックな記事になってっしまいましたね。笑
個人的に、クリームやワックスの効果を可視化、というか数値化したいという願望があるので、これからもときどきこういうマニアックな記事を書いてみたいと思います。
こうやって自分なりに実験や検証をした結果、使いやすくなって愛着が湧くなんてこともありますからね。
よければ試してみてください!そして感想を聞かせてください!笑
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
鏡面磨きもよければ試してみてください!
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モウブレイのハイシャインポリッシュですが、下地を作る時、ねっとり感が消えるまで薄ーく手で擦りこむイメージで作るとうまくいきました。
そして、その下地を3層に重ねたあとに通常通りのポリッシュをしていくとうまく光ってくれます。(一度に取るポリッシュの量は少なめ)
ちなみに、なかなかいい光り方をするので自分は好んで愛用しています。
ですもすちるすさま、コメントありがとうございます!
お恥ずかしいのですが、やはり使い慣れてなかったのはあるかなぁと思っています。
少量を薄く塗りのばすのは大事ですよね。でもそこからさらにねっとり感が消えるまで擦り込む、というのは目から鱗でした!ちょっと試してみようと思います!
貴重な情報ありがとうございました!