このブログでも時々ご紹介させていただいてるタピールですが、今回は『レーダーバルサム』のご紹介です!
オーガニックでロハスでエコな方は、よければお付き合いください!
タピールといえば
タピールとは、皮革ケア用品を製造しているドイツのブランドです。(ロゴかわいい///)
これまでタピールのレーダーオイルとレーダーフレーゲを使ったことがありましたが、どちらもすごく良い商品だと思っています。
タピールの特徴は、とにかく素材へのこだわりがすごい!ということ。
それぞれの植物性原料は、すべて有機栽培されたものを使い、また遺伝子組み替えされたものは使いません。
引用:タピールwebサイト
ご覧の通り、他のブランドとは一線を画していることがわかります。成分をすべて公開されているブランドはほとんど無いと思います。
革だけでなく、自然にも地球にも、我々人間にも優しい皮革ケアグッズを展開されているのです。
レーダーバルサムのご紹介
皮革用ワックスです。
革に栄養を与えながら、被膜を作って保護するソフトなタイプの油性ワックスです。
鏡面磨きをするためのワックスでありながら、栄養補給もできるということです!
通常鏡面磨き用のワックスは栄養補給効果が無いものが多いですが、タピールはそうじゃない!
レーダーバルサムの成分
成分は、
・みつろう
・シュガーケーンワックス
・シェラックワックス
・キャンデリラワックス
・カルナバワックス
・ひまし油
・オレンジテレピンオイル
植物由来のワックスがほとんどのようです。
シュガーケーン、キャンデリラ、カルナバは植物性のワックス。
シェラックはカイガラムシという虫から生成される樹脂なのだそうです。みつろうは蜂が分泌するロウですね。
他社のワックスは鉱物系や石油由来のワックスが使われていたりしますが、そういったものは使われていないようです。
色展開
色は、
・無色
・明るい茶色
・茶色
・黒
の4色展開です。
今回は無色のご紹介です!
レーダーバルサムの使い方
缶の裏側にはこうあります。
『少量を布やブラシ、または指にとり、ごく薄く均一になじませます。ツヤを出したいときは30分ほど置いてからブラシで磨きます。』
指で塗っても問題ないようです。新品の状態だとすごく柔らかく伸びがいいですね。
他のワックスと比較してもかなり柔らかめだと思います。
レーダーフェットとの違い
ちなみにレーダーフェットという似た商品もありますが、若干用途が違います。
登山靴やバイクブーツなどハードに使われる革製品に。防水にも。また、古くなって乾いてしまった革をよみがえらせるのにも。表革用。
ドイツ語を訳すとこんな感じなりました。
・フェット [fett] = 脂肪
・バルサム [balsam] = 香油
ツヤ | 防水性 | 浸透・柔軟性 | 汚れ落とし | |
レーダーバルサム | ◎ | △ | ◎ | △ |
レーダーフェット | ○ | ◎ | ◎ | △ |
レーダーバルサムは栄養補給もできるけど、艶出し用のワックス。
レーダーフェットはツヤはほどほどだけど、防水効果も発揮するオイルというようなイメージですね。
なので、オイルドレザー製品やワークブーツなどのお手入れにはレーダーフェットを使われるのがよいでしょう。
使ってみる!
さて、レーダーバルサムを使ってみましょう!
フタを開けたらこんな感じでした。
塗っていきます。
30分乾くのを待って、水とネル素材の布で磨きます。いつも鏡面磨きをするときのやり方と同じです。
こんな感じに仕上がりました!
ほんのり自然な柔らかい鏡面にはなってますね!
やらしくないので、こういうラウンドトゥの茶靴には合ってると思います。
もう少し光らせられるのか試してみましょう。
2層目を塗り足します。ちょっと多めに。
※モーモーも興味津々
30分待って、もう一度磨きます!
若干ツヤが強くなりました!
でも重ね塗りにはあまり適してないです。
柔らかいので前の層を溶かしてしまいます。
まぁ一層目で十分ツヤは出たので、全然満足はしてます!
感想!
30分待てばワックスが乾燥するので、いつもと同じ磨き方で十分ツヤは出ます。
ただ、柔らかいので厚く厚く塗ってピッカピカにするような使い方には向かないと思います。
他社のワックスに比べるとツヤはそこそこだけど、革に良い成分と自然な仕上がりがお好みという方には是非おすすめしたいワックスです。
こういったデリケートな革には安心して使えそうです。
また、30分待つというのは、他のワックスと比べるとかなり長いです。
時間に余裕のあるときに楽しんで使っていただくのがよさそうです。
注意点
気温が25℃以上になると柔らかくなり、夏場はかなり柔らかくなるようです。
保管時は必ず蓋をしっかり閉めて、平らな涼しいところに置いておきましょう。
なので、夏場の使用はあまり向かないと思います。
最後に
鏡面磨きでツヤッツヤのピッカピカにするのがお好みでないという方もいらっしゃいますよね。
そもそもそういう方はワックス自体買うことがないのかもしれませんが、ちょっとだけ光らせてみたい…という方にはおすすめできるワックスです。
特に茶系の靴だとしっとり感をまとって良い仕上がりになると思うんです。
栄養補給もできるので、安心してご利用いただけます!
気になった方は是非試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

COMMENTS コメントを投稿する
もうバルサム入手されたんですねー!
やっぱりやり方が合ってればちゃんと鏡面にはなるんですね。
自分の場合は水研ぎが上手く出来ず、逆に曇らせる結果になりました…
力加減なのかワックスや水の量の問題なのか、もう少し練習してみようと思います。
こういった柔らかいワックスは重ね塗りに向かないというのも勉強になりました!
乾かした後に豚毛ブラシで馴染ませてからグローブクロスでひたすら乾拭きする方法も試したら、これでもツヤは十分に出ましたよ!
でも写真を拝見した感じだと、やっぱり鏡面磨きの方がしっとり感は強いのかな。
最後に、タピールの代理店にバルサムでの鏡面磨きについて問い合わせた際の回答も紹介させてください。
・鏡面磨きに使用されるカルナバワックスが配合されているので艶出しの効果は得られる
・より艶を出したいときは布に含ませる水にごく少量の酢を入れると良い
・柔らかめな理由はオレンジテレピンの影響もあるので、購入してから時間がたったバルサムの方が、艶が出しやすい
・鏡面磨きに特化した製品ではないので、その点はご留意ください
ヒッポーさま、コメントありがとうございます!
そうでしたか…このワックスはとっても柔らかいですからね!
薄く塗ったものを時間をかけて乾かす、という工程を繰り返せば確実に鏡面になると思いますよ!ただ、乾いても柔らかいワックスなので、ちょっと難しさはあると思います(汗
ブラシも試されたんですね!これは鏡面にするというより、革の毛穴を埋めるというイメージかもしれませんね。ブラシで余分なワックスを落とすことになってしまうと思いますので…
代理店へ問い合わせされたんですね!頭が下がります。
貴重な情報掲載していただきありがとうございます!酢を入れるといいというのは素人じゃ思いつきませんからね!勉強になります!!
ありがとうございました!!
返信ありがとうございます。
いい感じに仕上げる事が出来たら、そのうちどこかに写真でもアップしたいです。笑
話は変わりますが、動画のリクエストもよろしいでしょうか?
革靴初心者へ向けた”靴の履き方” “靴の脱ぎ方” “毎日のお手入れ(ブラッシング/乾拭き/シューツリー)”にフォーカスした動画を是非お願いしたいです。
靴べらの使い方合ってるのかな?
紐ってどのくらい強く縛るもの?
脱ぐときはどこまで紐を緩める?
ブラッシングはささっとでいいの?
などなど、日々のちょっとした疑問を解消するのには、慣れてる人のを実際に見るのが手っ取り早いかなと。
クリームを使ったフルケアより前の段階の、ほんとの初心者向けの動画って意外に見つからないんですよね…
もちろん人によって方法は違うと思いますので、正しいやり方というより、
くすみさんの「普段こんな感じでやってます」ってのを拝見できたらありがたいです。
バーでのイベントの事でお忙しいでしょうから、当分先になっても構いませんので検討していただけると嬉しいです。
ヒッポーさま、コメントありがとうございます!(返信遅くなってしまってごめんなさい…)
靴紐の緩め具合は参考になるかわかりませんが、そういう我々にとっては当たり前な日常的なお手入れを動画にするのも面白いと思いました。
なんか、ちょっとシャレオツな動画にチャレンジしてみようと思います。(ハードル上…笑)
ちょっと先になるかもですが、これは必ず作りますのでお待ちください!(ハードル上…汗)
それまで当たり前だと思っていたサイズ感が、適正なサイズよりワンサイズどころかツーサイズも大きかったという経験があります。
おそらく革靴に関する当たり前って、興味のない人たちとマニアたちの間でものすごく乖離があるような気がしてるんですよね。
靴”磨き”が好きなくすみさんにとっては若干物足りないかと思いますが…きっと需要はあるかと。。
シャレオツな動画、楽しみにしてます!
ヒッポーさま、コメントありがとうございます!
そうですね、僕も同じ経験あります。笑
いえいえ、動画となると少し時間がかかりそうですが、そのようなリクエストは大変参考になります。
ネタは枯渇していますので、とっても助かります!笑