革靴のこの部分。
ここです、ここ。
ほら、『靴紐の下にある少し細いひも』が切れてるのわかりますか??
しかも両足!
ちゃんと名前あるんです
このひも、『シャコ止め』っていう名前なんです。
稀に『かんぬき(閂)』って言われることもあるみたいです。
シャコ止めとは
内羽根式スタイルの甲部腰革内外2枚の羽根の先端を糸でとどめること。止め縫いの形状がしゃこに似ていることからしゃこ止めという。出典:皮革用語辞典
要するに、内羽根靴の「羽根」の部分を補強しておくためのひもですね。かんぬきも靴の場合であれば同じような意味合いで使われる言葉です。
必要ですか?笑
補強と言っても靴紐を全部外してしまうことって、僕はほとんどないのです。
靴磨きをしっかりするとき靴紐を外しますが、一番下の穴だけ通した状態で全部は外さないことの方が多いです。なので、そんなに内羽根の付け根部分に負担をかけることはないんじゃないかと、勝手な解釈をしているのです。笑
だから、正直無くてもいいんじゃないかって思ってるんです。
ということで一旦さよならしました。
先人たちの知恵の賜物
でも恐らく、靴ひもを外した時ではなく、普段履いているときに内羽根の付け根部分に負担がかかっているはず。
じゃないと切れない。笑
だいたいよく考えてみれば、こんなトラディショナルなデザインの靴、先人たちの知恵が、靴職人の知恵が詰まりに詰まってるわけです。
それを僕の勝手な判断でとってしまうと、靴に負担がかかると判断し修理をお願いすることに。
とりあえず、ミスターミニットさんに持って行ったところ「うちではできないのでメーカーさんに修理してもらうしか…」と。渋谷周辺の3店舗で同じ答えが帰ってきました。
ひもなんて通すだけでしょ?って個人的には思ってたんです。
でもこのシャコ止めのひも、触った感じロウ引きしてあるし、色も靴に合わせてあるのでまぁミスターミニットさんの言い分も理解できるなぁと。
と言うことで、他のお店でも聞いてみようと思います。今度の休みに、家の近所の靴専科さんにも聞いてみよう。
靴の修理屋さんをまとめた記事もあるのでよければ参考にしてみてください。
参考記事:靴のかかと修理の値段の相場を算出
それでもダメならこの靴を買った新宿の伊勢丹に持っていくしかない…
新宿は遠いからちょっと面倒ですが、かわいい靴のためならそうも言ってられないのです。
とりあえずこのまま履いてみた
シャコどめを外した状態で一度しっかりお手入れをしました。
実は切れてから2〜3ヶ月お手入れしていなかったのです。
サフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームをしっかり塗り込んだあと、クレム1925で仕上げをしました。
ちょっと色が濃くなったけど、だいぶしっとりしました。
参考記事:スペシャルナッパデリケートクリームで潤いと栄養補給を手に入れました
参考記事:改めてサフィールノワールの革靴用クリーム、クレム1925の素晴らしさを思い知る
シャコ止めをつけてもらう前に履くのは嫌だなぁと思いながらも、一度履いてみましたが特に履き心地は変わらず、と言った感じでした。
でも靴に負担をかけてるのかも、と思うと少々不安になるのでちゃんと修理をしてから履こうと思います。
この靴は形がすごく好きで、長く履きたいですからね。
修理が済んだら、またレビューしていこうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。
はじめてでも簡単!革靴の磨き方(クリーム・ブラシなどお手入れ方法)
靴を磨くことって、靴を美しく保つだけじゃなくて靴を長持ちさせることにも繋がるんです。さらに、靴を磨くことで物や人を大切にする心を養うことにもつながると僕は信じています。