機能よし見た目よしの靴磨き用の敷革『映えるレザーマット』を作りたい

ワタクシくすみの代名詞でもあります、「破れたマット」ことこちらの敷き革。
なんでそんな破れたマット使ってるんですか?というご質問をいただいた回数は1回や2回ではございません。
しかし、長らくこの革を敷いて靴を磨き、その様子を写真に収めてまいりました。
申し上げた通り、なんなら僕と言えばこの「敷き革」とまで言っていただけることもあり。
いい加減敷き革が欲しい欲しいと言いながら、時が経つこと数年。欲しいなら作ってしまえと戦国武将も言っていた気がしますので

作りました
(作っていただきました)



靴磨き用敷き革に何を求める?

敷き革には何を求めるべきか。
僕の場合、一番大切なのは撮影した靴が映えること。これが最も重要でございます。

これは革の色や質感にもよるので、選ぶ革によって変わってきます。黒なのか茶なのか…悩ましいところです。
黒や茶が多い革靴が映える背景色は淡色が良いと信じて、今まで破れたマットを使ってきましたが、黒の革でもそれはそれでアリなのだろうと。しかしヌメのような生成りの革も良いが、淡色の革は汚れが目立ちます。(破れたマットで経験済み)
つまり映えない…。
う〜ん、やはり長く使うことを考えると、恐らく濃い色が良さそうです。

ただ、作る前から想定していたのは、縁にステッチを入れて靴を飾る額縁のようにしたかったということです。

ステッチがあった方が高級感も出ますしね。

靴は当然履くためのものですが、靴好きとしては磨いた後、写真を撮ってさらにそれをSNSに投稿するするまでが一連の流れだったりします。僕はその一連の流れを尊く思いますし、その流れをより質の高い豊かなものにしたい。
使い勝手もさることながら、靴磨きがさらに楽しくなるような要素を取り入れたいと思ったのでした。

革の種類

引き続き革の話ですが、もうひとつ考えていたことがありました。
靴磨きはなにも室内で楽しむだけのものではありません。別に庭やバルコニーで磨いてもいいでしょうし、靴好きな人たちと誘い合わせて公園で磨いてもいいわけですし、シャレオツなスペースでお酒を飲みながら靴を磨いてもいい。
そんなシーンのことを考えるとポータブルであってほしいなぁと考えていました。

なので、くるっと丸めてパチッと留めて、持ち運びたい。

しかしタンニン鞣しの革は厚みを持たせると硬くなり、形状を記憶する性質(可塑性)が高いので、クロム鞣しの革が適していそうです。ということを考えると選ぶ革の色も限られてきますね。
さらにステッチをかけるということは当然2枚の革を使うわけで、その革を接着するのかしないのかという話にもなってまいります。
いや、楽しい。

サイズと厚さ

サイズも重要です。
靴を2足くらい並べても多少余裕があって、そのわきにクリームの瓶やブラシがいくつか並べられるサイズが理想。
50 x 30cmくらいかなぁ…30cmだと小さいかなぁと悩ましいところです。
2枚縫い合わせて、さらに丸めることを想定すると厚さも重要です。でも革を漉く手間を考えるとできればシンプルな作業工程で作ってもらった方が安く済みますね。

いやでもここでケチったらアカン。僕は納得するものを作りたい。

試作を作っていただいた

とりあえず自宅にあった革で試作をお願いしました。
半裁の黄色いシュリンクレザーです。ほんとはこれで靴を作りたいと思っていたのですが、靴用の革っぽくはないのでまぁいいでしょう。
しかし、革らしい触感と厚みと弾力があり、クリームやクリーナーなどの瓶の滑り止め効果も期待できるかもしれません。

また、型押しではなくナチュラルなシュリンクレザーなので、シボのサイズもまちまちです。さらにトラのような模様も多く、かなり表情豊かな革です。革自体は気に入っています。
もし使っていて、この黄色が気に入らなければ染料で染めようと思いますが。

もともとの革の厚さは約2mm。
2枚貼り合わせて、約4mmとかなり厚みのある敷き革になりました。

でもそれが最高だった

革の厚みが4mmあると、かなり弾力があって触り心地がよいです。非常によい。ステッチも綺麗にかけていただいたのと、革の厚みも相まってかなり高級感があります。
気に入っているところはこのあたりです。

  • 高級感はある
  • シュリンクの質感良い
  • 靴を2足並べてもサイズは十分
  • 丸めても癖が付きにくい

靴以外にブラシとかワックスなんかをごちゃごちゃ並べてもこの余裕なので、大きさは十分だったと思います。
2足並べても狭さは感じません。ちょうどいいかなという感じ。

逆に悩んでいるところ。

  • 結構重量感ある
  • 丸めてもそこまで細くはならない
  • 滑り止め効果はそんなにない

結構重くなったので、1.5mmに漉いて貼り合わせて3mmにしたとしたら、このもっちりした弾力が損なわれるのかもしれない。革はまだ余ってるので試してみてもいいかなと思いましたが、この重厚感は高級感に比例すると信じています。
ずっしり感があるのでその重みで丸めた状態から広げても、癖が残りにくいのかもと想像しています。

というわけなので、持ち運べるけど持ち運び専用ではない、という仕様に変更しました。笑
でも丸めてベルトでパチッと留めておいた方が収納はしやすいですし、立てておけばホコリもたまらず済みそうです。そもそも50 x 30cm なんてデカい革を収納しておけるスペースなんて限られてますからね。丸めることを想定しておいてよかった。

滑り止め効果はそれほどありませんでしたので、全体的にオイルを含ませてねっとり感を出したい。事前に少しオイルを入れておけば靴のクリームやオイルなども染み込んでシミや汚れにもなりにくいと思いますので。

ベルトだけもう1本少し長めのものを作っていただこうと思いますが、試作ではなくこれで完成です。
大満足でした。

最後に

さて、冒頭にお伝えした最も重要な仕様。靴が映えること。
果たしてそれを満たしているのでしょうか?

ふ〜ん…なかなか映えるじゃん

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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コメント

  1. casio(原田) より:

    くすみさん!
    敷き革完成したのですね!
    色もいいですね、黒以外の色も映えると思います。
    以前おっしゃられていましたが、もし、他にももう一枚とか作られているのであれば購入希望です!!!
    僕はデスクマットを使っていますが2足置いて作業したいので今使ってるのが小さいのです。
    価格等あるのであれば是非教えて下さいね。

    花粉症はそろそろ終わりましたか?
    コロナ禍ですのでお身体に気を付けて〜

    • くすみ より:

      ありがとうございます!
      はい、もちろん大丈夫ですよ。メーカーさんと相談してみます。
      今後もし需要あるようだったら茶色の革でも作ろうかと思っていますが、いかがでしょう?
      値段設定まだですが、茶色だと革の仕入れからになるので材料費がのてきます…。今回の黄色なら材料費はいただきませんので、ご検討くださいませ!
      原田さんもお身体ご自愛くださいませ。

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『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行っています。 前職の経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども手がけています。
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