週に一度YouTubeでライブ靴磨き配信をさせていただいているのですが、その時にこんな質問いただきました。
自分の中では何となくイメージはあったのですが、これを機にしっかり記事にしてみたいと思います。
シュプリームとTHE CREAMの比較
ざっくりとそれぞれのクリームの仕様を比較してみるとこんな感じになります。
THE CREAM | シュプリーム | |
カラバリ | ブラック、ネイビー、ライトブラウン、コニャック、キャラメルブラウン、ミディアムブラウン、タバコブラウン、ダークブラウン、マホガニー、バーガンディ、ニュートラル、の11色 | 無色、ブラック、ダークブラウン、ミディアムブラウン、タン、バーガンディ、ブルーの7色 |
補色 | 染料ベース | 染料・顔料 |
容量 | 75ml | 100ml |
¥/mlシ | ¥43.2 | ¥30.2 |
成分 | 水、油脂、ロウ (スクワラン、シアバター、ホホバ種子油、ラノリン、カルナバロウ、ミツロウ、など) ※Brift Hのwebサイトより |
シダーウッドオイル、ラノリン、フッ素化炭素樹脂 |
THE CREAMについて
ご存知Brift Hさんから販売されている乳化性のクリームです。
化粧品会社と共同で開発されたとのことですので、人の肌に触れても問題はありませんし、革にも良い成分で構成されていると考えてよいでしょう。
また、色展開はが黒、ネイビー、無色の3種類です。
染料ベースのクリームなので、革の風合いを損ねることなく補色することができます。
ほんのり甘い香りはあります。
きつい香りではないので、香りが苦手という方にも問題なく使っていただけるんじゃないかと思います。
使った感じ
塗り伸ばしやすく、クリームがゆっくりしっかり浸透していくのがよくわかります。
油性クリームのようなコッテリ感はありません。しっとりと仕上がります。
クリームはしょっちゅう塗るものでもないので、これくらいしっとり仕上がってくれると個人的には安心です。
お手入れのしすぎも良くないって聞きますからね。
また、程よいツヤが出ますが、しっかり重厚感のあるツヤというわけではなさそうです。
あくまで自然なツヤという感じです。
1909シュプリームクリームデラックスについて
コロニルというブランドの保革・艶出し用の乳化性クリームです。
シダーウッドオイル、ラノリン、フッ素化炭素樹脂が主成分です。
有機溶剤は使用しておらず、革への負担は少ないと考えてよいかと思います。
香りは、爽やかなすごく良い香りがします。
ビャクダンという熱帯性常緑樹の香りらしいですよ。ほんとに良い香りです!
また、シュプリームは、プレミアムディアマントというクリームの後継品として販売されているものです。
シュプリームは、補色力、撥水力、香りもプレミアムディアマントよりパワーアップしていると言われていますが、顔料も少量配合されているようです。
なので、色乗りも良くなっているのですが、顔料は少量なので革の風合いを損ねることなく補色ができるようです。
使った感じ
指で塗っていくと気持ちが良いほど良く浸透し、その割にさらっと仕上がります。
透明感のある艶が出るので、油性クリームのコッテリ重厚感のあるツヤがお好みでない方にはオススメです。
さらっと仕上がるのは、防水効果の高いフッ素化炭素樹脂が含まれているからだと思います。
フライパンなどのコーティングでも使われる素材ですので、うっすら幕ができているようなイメージでしょうか。
ただ、わずかなので、撥水効果がすごく高いというわけではなさそうです。
また、シュプリームを使った後は、さらっと仕上がるためワックスが乗りにくく、鏡面磨きがしにくいという意見もあります。
> シュプリームクリームデラックスの記事はこちらで詳しくご紹介しています。
共通するところ
どちらも浸透性が高いです。
個人的には、シュプリームの方が浸透するスピードは早いように感じますが、靴の革のコンディションにもよるかもしれません。
シュプリームの方が、若干水分含有量が高い気がするため、あながち間違ってないようには思いますが。
あと、どちらも伸びが良くすごく塗りやすいです。
指で塗るとそれが実感できます。
また、靴以外にも使えるというところも共通点ですね。
色付きのクリームは持ってないのでわかりませんが、ニュートラル(無色)であれば靴以外の革製品全般にお使いいただけます。
どちらも起毛革には使えません。
最後に
どちらがどう、ということはないかなぁという気がしています。
ただ、個人的にはシュプリームの方がさらっと仕上がる分、肌に直接触れる財布やバッグやペンケースなどに使うことが多いです。
靴のクリームは他のものが十分たくさんあるので、そっちを使えばいいかなぁという感じですかね。
逆に、THE CREAM はクリーム自体それなりにお高いものなので、しっかりと潤いと栄養を与えたいときに使うことが多いです。
例えば、新品の靴を履き下ろす前、靴のに内側の革に塗ったり、履きジワがつきやすい甲の部分に塗り込んだり、という感じです。
好みや気分に合わせて使い分けているのですが、こうやって比較してみるとちゃんと違いが認識できて良いですね。
よければ参考にしてみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
革靴の磨き方もご紹介していますので、よければこちらの記事もご覧ください。
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ブログを拝読してブリフトアッシュのザクリームを購入しました。
ご紹介の通り高価ですが使いやすいクリームでした、ありがとうございます。
革靴の手入れだけで無く、カバンなど革製品にザクリームばかり半年使って無くなったのでブリフトアッシュに空になったビンを持っていき、中身だけ補充してもらいました。
ビンの代金が掛からないので10ml.あたり324円で補充してくれます。
今回は60ml購入したので1,944円でした。
ブリフトのビンで無くとも入れてくれるので、古い他社のビンに詰めてもらえば、お買い得だと思います。
taro_maezawa_shoesさま、コメントありがとうございます!
確かに、瓶を持っていけばかなりリーズナブルにこのクリームの良さを実感できますね!
無くなったら僕もその方法をお願いしてみようと思います!ありがとうございます!