
靴博2020で Glayage KYOTO の樺澤 幹人さんに磨いていただきました。
京都市中京区にお店をお持ちで、2020年2月に行われた靴磨き選手権大会で3位になられた方なのでご存知の方も多いかと思います。
綺麗な靴で素敵な旅に
グラサージュ [glaçage] というのは糖衣がけというフランス語。料理に使われる技法でナッツやチョコレートなどを覆う砂糖の皮膜という意味です。そしてボヤージュ [Voyage] は旅というフランス語。
その2つの言葉を掛け合わせた Glayage という店名には、磨かれた綺麗な靴で素敵な旅に出ていただきたいという意味が込められています。
グラサージュは靴磨きの用語としても使われることがあるようなので、なんとなく『糖衣』という字面からクレムブリュレのような焦がしとか香ばしさのような鏡面磨きのツヤを想像しました。(料理の技法として使われる意味とはちょっと違うのかもしれませんが)
その日にたまたま履いていった茶色の靴を磨いていただいたので、仕上がりはキャラメライズされた洋菓子のようでもありました。

SAPHIR のシューケアトレーナーの資格をお持ちで、クレムのタバコブラウンに、ビーズワックスポリッシュのミディアムブラウンをメインに仕上げでタバコブラウンという硬派な仕上げ。
あ、SAPHIR のデリケートクリームも最初に少し塗ってもらった気がします。
値段に関係ないかっこよさ
「大切に履かれてる靴は値段に関係なくかっこいい」とおっしゃっていた樺澤さんの感性は、決して一見さんお断りではないホスピタリティの為す業のようで、お客さんとお話をされる中でその靴のストーリーに感情移入をするという、表面的ではないひとつ踏み込んだコミュニケーションをされているように思いました。
僕に対しても、どれくらい履いてる靴なんですか?と質問してくださったり、ご自身の靴磨きのきっかけをお話ししてくださったりと、年齢も割と近かったので妙に親近感を覚え、思えばあの40分という短い時間で僕も身の上話をさせてもらって、なんか楽しく話しているうちに気付いたら靴がめちゃめちゃ光ってるという体験をさせていただきました。

値段に関係なくというのはすごく共感するところがあって、その人が何を大切にしてどういう人生を送っているかというところにこそ魅力があると思っているので、そんな話をさせてもらったことが嬉しかったんだと思います。
ほんと、気付いたら光ってました。
今更ですけど、技術の高さについては大会の結果でも十分証明されてるので深くは掘り下げません。笑
気になる方は磨いてもらってください!
人との対話と価値観

当然靴を綺麗にするサービスを提供されているわけですが、もともとアパレル業界のご出身でもあるので、ファッションの一部としての靴のお手入れという考え方をお持ちです。シャツのオーダーサービスやビスポークジュエリーも展開されています。
でも僕がこの40分間で感じたのは、樺澤さんが大切にされている人に対する姿勢みたいなものでした。姿勢っていうとなんか堅苦しいのですが、お人柄というかそういうもの。
「人生も、ひとつの長い旅」という例えが Glayage KYOTO のwebサイトにも書かれてますが、靴が綺麗かどうかだけでなく、さらにファッションとしての側面だけでなく、対他人への身だしなみに気を遣えるかとか、人との対話で育まれる価値観を大切にされている気がしました。
お話しをする中で、人の話がたくさん出てきたように思います。前職の先輩の話。同業の職人さんの話やお客さんの話。僕の話題についても触れてくださいました。
靴磨きの職人さんであっても他の職人さんに磨いてもらうことの良さを語れるのは、謙虚さと人を尊び重んじる気持ちがあるからであって、樺澤さん言葉の節々にそれを感じます。
ご自身の容姿を濃い顔とおっしゃっていましたが(笑)クレムブリュレ表面の焦げた香ばしい砂糖を割ると、中から柔らかいカスタードが出てくるみたいな、そんな優しさと柔らかさのあるお人柄を感じました。
靴磨き専門店 Glayage KYOTO

昔は割と頻繁に関東にもいらっしゃってたみたいですが、このご時世でイベントがキャンセルになることも多く、関東の方はあまりしばらくお目にかかれる機会が多くないかもしれません。
靴博の機会に是非。31日の最終日までいらっしゃるようです。
楽しい時間と最高のスマイルをありがとうございました。
| 住所 | 〒604-8062 京都市中京区御幸町通蛸薬師上ル蛸屋町165 guest 2F west |
| 電話 | 075-286-4978 |
| メール | info@glayagekyoto.com |
| 定休日 | 水曜日(他不定休) |
























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