ブランドレコット [Lecott]

革はおまかせでオーダーしたレコットのコンビシューズ [LECOTT]

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ブランド

¥2,480 の食べ放題一択っしょ!と、夫婦で息巻いて不二家のケーキバイキングに行ったら、14時からしか食べ放題は注文できなかったので、ケーキ4つセットを注文した。あれほど意気込んでいたのにもかかわらずケーキ2つで満足してしまい苦しい思いをしたのだが、僕の選んだケーキがキャラメルミルフィーユ、ミルクレープ、チーズタルト、アップルパイと、タルトとパイばかりになってしまい、チョイスが偏りすぎてこういうの下手クソだなぁと嘆いた。
ひとつひとつは好きなケーキなんだけれども、一度に食べるとそりゃ飽きるわなぁと。

 

靴のチョイスにおいても「木を見て森を見ず」というか、好きな靴を見るとついつい購入してしまい、森…つまりシューズラックに並んだときに「あれ…似たようなものが増えてきたぞ?」ということがよくある。
当然似たものが増えると優劣がつくこともあれば、この洋服の場合は他の色でもよかったかもと自分のチョイスに物足りなさを覚えることもある。
ただ、やはりそれぞれの靴はとても好きなのである。

 

なんなら洋服においても同じで、全く冒険しようとする気配はない。洋服はシンプルなものが好きで、無彩色、紺、茶、ベージュのものしか買わないと決めているので別にいいんだけど、ならば尚更、靴においてはもっと冒険してもいいじゃないかと。

 

 

 

今回の革靴

Brand : LECOTT
Design : Quater Brogues
Size : 5.5
Leather : Horse Hide and Calf Suede
Sole : Leather Sole
Constr. : Hand Sewn Welted

 

 

革は「おまかせ」でオーダー

そんな理由もあり、常々革靴というものがもっともっと自由でカラフルなものだったらおもしろいんじゃないかと思っているんだけど、一方で黒とか茶の畏まった靴が一般的に革靴に求められる見た目でもあると思うので、そこにはジレンマを感じている。
紳士靴売り場においてはグッドイヤーが主流ではあるけれども、マッケイの楽な履き心地も革靴の窮屈な印象を和らげるかもしれないし、もちろん硬くて長く履ける靴もいいんだけど楽で快適なアンラインドの靴もいい。
自由でカラフルというのは、変わったデザインや黄色とか紫色の靴があったらいいのにということではなく、用途ごとに使い分けるとかファッションにも取り入れやすいとか、そういうことなのではないだろうか。

 

ドレスシューズは大好物なのだが僕は畏まったシーンで履くドレスシューズはすでに何足かあるので、そうではない用途の靴を模索したいと思っていて、もちろん雨の日のための靴もそうだし、革による機能や特徴の違いとか、お手入れが楽とか逆にお手入れが楽しい革とか、なんかこう自分の中で革靴というものの用途の幅が広がったらおもしろいのになと思っている。多くの方に理解してもらえなくても、その靴おもしろいね!と言ってくださる方が少なからずいればいい。
スニーカーはあんなにも自由なんだから、革靴でもそれって叶うんじゃないだろうか。

 

という前置きは置いといて、もっといろんな種類の革に出会って、お手入れして、その靴を履いて…ということに果敢に挑戦したいと前々からずっと思っていて、いずれは「革はお任せで」と低くて良い声でオーダーしてみたいなぁなんて思い描いていた。
そんな中、クレマチス高野さん、J.S.T.F.橋本さんと同じく、靴職人・関信義さんに師事された方で、 LECOTT の津久井玲子さんのトランクショーにお邪魔してサンプルシューズを拝見したりお話させてもらったりする中で、もしかして今こそ好機では?と思ったのである。
デザインとサイズ、確か色味も指定させてもらったかもしれないが、僕のシューズラック事情を簡単にお伝えして「革はお任せでお願いします」とオーダーをした靴が出来上がった。

 

 

つまり自宅に届くまでどんな革が使われているかわからなかったというわけだ。
こんなドキドキワクワクはなかなか味わえるものではない。

 

 

ホースレザー + カーフスエード

 

僕の雰囲気にも合うように、そして日常的にも使いやすいようにと、ホースレザーとカーフスエードの型押しのコンビシューズで仕立てていただいた。
このホースレザー、ぱっと見ダークブラウンだけど、光の当たり方によって全然色味が違って見えて、深みのある独特な雰囲気を醸している。

 

尚、プレメンテの際レーダーオイルを2回程塗布したところ、仕上げのクリームが落ちたせいかホースレザーの色は少しだけ薄くなった。以前ラクダの革の靴をオーダーしたことがあるが、それと同様、この靴とはどう付き合っていくべきか、どうケアするのが楽しいのか、履きながら見極めていきたい所存。

 

 

 

 

開封時に戸惑ったのは、スエードと書かれていたのが、このレースステイから踵にかけての型押しの革。申し上げた通り、もともとはスエードの型押しだったので起毛感があった素材をクリームでツヤのある仕上げにしていただいたというわけだ。
何それ!超おもしろい!というのが第一印象だ。

 

木型も丸すぎず尖りすぎず、とてもしなやかで柔らかみの感じられる立体的なシルエットだ。
先日スチールの取り付けから戻ってきた。もちろんハンドソーンなので底の屈曲もよく、アッパーもマシンメイドの靴と比べると柔らかさがあるので、部屋履きもそこそこに天気の良い日に履き下ろしをキメたい。

 

 

よく見るコンビシューズとかスペクテーターシューズは、白と茶の革を使ったウイングチップのフルブローグみたいなのが多い気がする。僕が所有しているコンビローファーも色も見た目もかわいーてかわいーて仕方ないのだが、このコンビのチョイスは今の自分では絶対に思いつかないものだったので、やはり人様のご意見を参考にさせていただくのは、選択肢が広がっていつもと違う結果を招くからおもしろい。
別におまかせである必要はないが、職人さんのご意見を伺うことで実は珍しい革があることを知れたり、自分では導き出せないアイデアが生まれたりするんだろう。

 

 

 

これを見せられてしまうと、シューズラックのラインナップなんて完全にどうでもよく感じてしまうから不思議だ。好きな靴を買い揃えればいい。
ただ、ケーキにおいては果物アレルギーを持つ僕にとっては選択肢が限られるので、割とハードモードだったなぁと自分の失敗を正当化し慰める。

 

 

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